トレード徹底検証 6つの手法を検証して分かったこと 3

データとグラフでみる長期投資

1回のトレードが数年にもおよぶ「超・長期投資」には、思いもよらなかったメリットとデメリットがありました。(前回の記事はコチラ

今回はその続きとして、データやグラフで裏付けをとりながら、「長期投資の特徴」をより詳細にみていきたいと思います。

ここでご紹介するのは、過去に6つの手法を検証してはじめてわかったことです。(過去の検証記事はコチラ!

 

驚くべき「長期投資の期待値」

「リスクとリターン」「優位性」「期待値」

これらは投資をする上で絶対に気にしなくてはならないことです。

まずは、基本的な期待値がどのくらいなのか見てみましょう。これはあくまでも一例ですが、日足でごくごく基本的なトレンドフォローの期待値です。

通常の期待値:資金の0.52%

意外と少ないなと感じる方が多いと思います。これは、過去の記事で取り上げたバックテストの期待値です。期待値は少なく見えますが、このバックテストでは16年で資金が10倍になりました。

この期待値、簡単に説明すると以下のグラフをまとめたものです。

このグラフは取引結果の分布を、資金1%に対する損益で表しています。

「〜1」の「1」とは、エントリー時の資金1%と同じだけの利益で、「〜−2」とあれば、「−2」はエントリー時の資金2%分の損失ということを表しています。

しっかりリスク管理がなされていれば、大きな損失が少なく、大きな利益が多くなります。そして、このグラフからは勝率やリスクリワード比率をも読み取ることができます。

このグラフをギュッとひとつの数字にまとめたものが期待値であって、「トレード1回あたり資金0.52%分の利益が期待できる」ということを表しているわけです。

 

長期投資の期待値

さて、基本的な期待値に対して、長期投資のそれは驚くべき数字になります。

長期投資の期待値:資金の7.44%

通常の期待値が0.52%、それに対して7.44%、ビックリです。

ちなみにグラフはこんな感じになります。

これは長期のバックテストのグラフです。最大でエントリー時の資金の50%にもおよぶ利益があったりしまして、このグラフをひとつの数字にまとめると7.44%になるわけです。

何でこんなことになるのか、簡単に表現するなら、次のような感じです。

取引回数が少ない分が期待値になっている(※必ずそうなるわけではない)

つまり、期待値を比べるときは単なる期待値の大小だけでは足りないのです。「その期間の取引回数 × 期待値」じゃないといけないということですね。ふむ、奥が深い。

 

長期投資は、資金の推移に注意が必要

次のグラフは、長期のバックテストの資産の推移です。

青いラインが決済済み現金資産で、オレンジが未決済を含む純資産の推移ですが、大きく乖離していることがわかります。

これは長期の手法がなかなか決済されないことによるものです。損であろうが利益であろうが決済されるのは最短でも数ヶ月、長ければ2年も3年も決済されないからです。未確定の損益は純資産として増減しているのですが、現金資産はなかなか増減しません。

場合によっては、これがリスクになることもあります。

リスクになるケース

  1. 損失ばかり早く決済されて、現金資産がマイナスになる
  2. 急な出金に対応できないかもしれない

大したリスクではないですね、困ったときは一旦決済してすぐに再エントリーすれば現金化することができます。その分の手数料はかかりますが。

 

おまけ:こんなに違う手数料

あくまでも一例、16年間の手数料です。ビックリしますね。

  • 通常の手数料:3860万円
  • 長期投資の手数料:197万円

 

まとめ

今回は、長期投資のとくに大きな違いをデータやグラフとともに解説しました。

次回は、6回の検証を経たノウハウをもとに、今もっとも良い成績をたたきだしている手法(バックテスト)をご紹介しようと思います!

乞うご期待!

Wrote by 「U」



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