みなさんこんにちは
FX女優のななみんこと野中ななみです!
さて今週もコラムのお時間がやって参りました!第2回目です(^o^)/
前回書いた米雇用統計ですが、いよいよ明日発表がありますね!!
ちなみに昨日の夜発表されたADP雇用統計の数字は、
【非農業部門雇用者数】
予想19.0万人増に対し結果は17.8万人増
予想よりは少し悪い数字で基準の20万人増には届いていませんが、十分利上げもあり得る数字だと思います!!
この数字を超えればドルが買われそうですし、大きく下回ればサプライズとなりドーンと売られそうな気もします。
今年は既に3月と6月の2回利上げが行われているので、更に9月にも利上げがあるのかないのか、今回も注目度の高い発表になりそうです!!
ISM製造業景況感指数
さてさて今回は、ISM製造業景況感指数について勉強したので書いてみたいと思います!
(私にはもうこの漢字の並びが既に難しく見えます…。)
起きかけた拒否反応見て見ぬ振りをしながら調べると、
ISM製造業景況感指数とは、ISM(=Institute for Supply Management)が算出する製造業の景況感を示す指数のひとつ。
あ、ISMというのは発表している機関のことだったのですね!!
ISM(=Institute for Supply Management)を日本語に訳してみると、”全米供給管理協会”みたいです。
えっと、全米に供給されている何かを管理している協会?
全米供給管理協会は”米サプライマネジメント協会”とも言われるらしく、”アメリカで最も権威のある職業組織”と言われているそうです。
サプライは「供給」と言う意味だから、つまり供給をマネジメントしている団体なのですね!
この米サプライマネジメント協会、なんと今から100年以上前の1915年に設立された”非営利団体”だそうです。
職業組織と言うから営利団体かと思いました!
長い間、NAPM=”全米購買管理協会”(=National Association of Purchasing Management)という名前だったのが、2002年に今の名前になったそうです。
購買を管理する協会。なるほど。
消費者の味方のような響きがあります。
何をしている団体かというと、企業が資材を調達したり作った物を販売したりする”質”が向上していくように、教育や調査やその結果を情報提供したりしている機関です。
消費者の味方でも間違いはなさそうですが、企業の味方でもあるわけですね。
その”調査”の部分で出てくるのが”ISM製造業景況感指数”です!!
ついに本題!!
ISMが調査するのは製造業約350社で働く購買担当役員さん。
生産、新規受注、在庫、雇用などを1ヶ月前と比べて「良い」「同じ」「悪い」の3択で答えてもらうアンケートを実施しています。
すごくシンプルな内容ですね。
そこで出た数字を使って、このような計算式で求められます。
計算式
ISM指数=(良い%)+(同じ%÷2)
あれ・・「悪い」は?
なんと「悪い」は計算に入れないようです。そんなのアリ!?
例えば、
良い・・・50%、同じ・・・40%、悪い・・・10%だった場合。
ISM指数=50%+40%÷2=50%+20%=70
となり、
良い・・・25%、同じ・・・20%、悪い・・・55%だった場合
ISM指数=25%+20%÷2=25%+10%=35
となります。
「悪い」を計算に入れないということは営業成績が伸びた企業と変化なしの企業の数を見ているわけだから、数字が大きければいい結果に、小さければ悪い結果だということですね。
50%が一つの目安になっていて、
50%以上→景気Good、50%以下→景気Badだそうです。
一昨日に発表されたばかりですが、毎月第一営業日に発表されるISM製造業景況感指数は、発表時期が主要経済指標の中で最も早いんだそうです。
確かに、米雇用統計の前に発表される指標って他にはあまりないですよね!
アメリカの金融政策の舵取りをしているFRBは、このISM製造業景況感指数が50%を下回っている状態では利上げをしたことがないので、FRBの利上げあるかどうかの大事な判断材料にもなっているのです。
注目度が高いのにも納得!
気になる今回の結果は、
予想56.4に対し結果56.3!
(ちなみに前回は57.8)
50超えてる!!利上げも十分ありそうな数字です!!
そして、経済指標カレンダーを見ていて気になったことが。
すごく似てる名前の指標がもう一つある!!
それはISM非製造業景況感指数。
一文字違い!
製造業と非製造業の2つを見ることでアメリカの経済を網羅するわけですね!!なるほど、合理的!
この非製造業の方が発表になるのは8月3日つまり今日の日本時間23時頃です。要チェック!
発表後の値動き
一昨日のISM製造業景況感指数発表後のドル円の3分足チャートを見てみましょう▽
結果から見るにドルが買われても良さそうですが、それまでの下げ基調からそんなに大きな変化することなく、発表前に110.500円台で推移していた価格は一段下げ、110.250円台の推移となりました。
ただ1時間足で見ると、
発表から少しして上昇基調に転じ帯も上昇帯にねじれています。
私は発表後、下ひげが長く伸びて、一度ステージ5まで戻していたのが再び移動平均線の順番が下から短期・中期・長期と並ぶステージ4になったので売りにエントリーしていたのですが、
この1時間足チャートでも分かるようにその後価格が上げだしたのでロスカットをしました。
このように経済指標の発表後には通常と違う値動きもあり得るので注意しましょう^^
来週の注目経済指標
8月10日 ニュージーランド政策金利発表
アメリカ新規失業保険申請件数
8月11日 アメリカ消費者物価指数
もちろん、明日の米雇用統計にも注目です(^o^)/
それでは今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
野中ななみ