Part.12 TradingViewの同期機能で複数チャートに線を引こう

【過去の記事はこちらをご覧下さい】

こんにちは、ShoujiSuzukiです。
パンローリング社主催投資戦略フェア2018参加者の皆様、昨日はお疲れ様でした。小次郎講師は講演中に新たな投資手法も初の一般発表をされ、これからどんどん投資が盛り上がって行くでしょう。
そして私は、投資戦略フェアから東京に一泊し、本日帰路の途中でしたが、新幹線の停電に遭い大幅に足止めを食らっておりました。発車順番が入れ替えながらもスムーズに次々と新幹線がホームに入り、出て行くの様を見ていましたら、不測の事態にも慌てず淡々とトレードをこなすために、常にトレードを練習しルールを守ることを習慣化することや、不測事態になった場合でも大きな損失を出さないために損切りを確実に入れてトレードすることは重要だと改めて感じました。

さて、本日はTradingViewの描画での便利機能、「同期」についてご紹介したいと思います。前回の「Part.11 チャートに線を引こう(基本操作)」の冒頭にEURUSDの月足・週足のチャートをご紹介しました。私は通常日足・4時間足を同時に表示しトレンドの状況や価格の節目を見るマルチタイム分析方法を行っていますが、それぞれの時間足チャートに同じラインを引いていくのは意外と大変です。

私は今までMetaTrader4というソフトを使用してチャートを見ていましたが、コピーなどができず、ラインをそれぞれの時間足チャートに対して一つ一つ描画をしておりました。
TradingViewは複数の時間足を多画面で表示している時に、「同期」機能を使用しますと、他の時間足にも同時にラインを引いてくれます。便利な機能となっておりますので、実際に見ていきましょう。

 

同期機能によって複数の時間足チャートに一度にラインを描画する

同期機能のボタンは、描画ツールの下側にあります。このボタンをクリックすることによって、同期機能は有効・無効と切り替わります。有効にし、片方の時間足チャートにラインを引くと他の時間足のチャートにも同じ場所にラインが自動的に引かれます。

実際に使用しているところを動画で見てみましょう。

左に日足、右に4時間足を表示ししていますが、日足側に下降のトレンドラインを引くと、右側の4時間足にも同じラインが引かれていることが分かると思います。当然右の4時間足にラインを引いても、日足側に同じラインが描かれます。
同期の機能は、多画面表示の時に、一つのチャートにラインを引くと他の画面の全ての時間足にラインを同期し描く機能になります。そのため、「PRO」アカウント以上のを使用するトレーダーが対象となります。

同期機能は全ての描画ツールで使用することができますが、特に役に立つラインはトレンドラインや水平線でしょう。すべてのチャートに同じ角度や場所のラインが引かれ、後から編集をするとすべてのチャートに反映がされるため、ラインのメンテナンスも非常に楽になります。

 

後から引いたラインを同期させるには

もうすでに引いたラインを同期しすべてのチャートに表示させるには、ラインをクリックして選択し、表示されたツールから、[]ボタンをクリックし、メニューから[すべてのチャートに同期する]を選択します

 

同期を解除するには

引いたラインを同期を解除する場合も、ラインをクリックして選択し、表示されたツールから、[]ボタンをクリックし、メニューから[同期を停止する]を選択します。この場合、同期し全てのチャートに描かれたラインはそのまま残り続けます。

いかがでしたでしょうか。この同期の機能を使えば、トレンドラインや水平線を使用したマルチタイム分析を素早く行うことができると思います。

 

ラインの「複製」や「コピー」もある

TradingViewには「同期」の他に「複製」や「コピー」の機能もあります。

「複製」は選択したラインを同じチャート上に複製される機能です。トレンドラインと平行に描画するチャネルラインを引く時などに利用します。
「コピー」は選択したラインを一度クリップボードにいれ、同じチャート上や、別のチャート上にコピーをする機能です。このコピーの機能は、別の時間足にラインを貼り付けても、同じラインを描いてくれますので、「同期」はしたくないけれど、同じラインを引きたいという時に便利です。

また、「複製」「コピー」と「貼り付け」はMicrosoftWindowsの操作方法と同じショートカットキーで操作をすることができます。
「複製」…[Ctrl]を押しながらマウスをドラッグする
「コピー」…[Ctrl]+[C]
「貼り付け」…[Ctel]+[V]
こちらも便利ですので覚えておきましょう。

 

いかがでしたでしょうか。この同期の機能を使えば、トレンドラインや水平線を使用したマルチタイム分析を素早く行うことができると思います。TradingViewの同期機能を使用してマルチタイム分析をどんどん実践していきましょう。

共に頑張りましょう。ShoujiSuzuki

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