日本人に良く理解されずに
勝手に”使えない指標”呼ばわりされている
「ストキャスティクス」!
それを匠は一体どのように蘇らせるのか!?
ビフォーアフター…!!
勝手に”使えない指標”呼ばわりされている
「ストキャスティクス」!
それを匠は一体どのように蘇らせるのか!?
ビフォーアフター…!!
(なんかテレビで聞き覚えあるような)
小次郎流の正しい「ストキャス」の使い方。
早く教えてください…!匠!!
早く教えてください…!匠!!
ストキャスのパラメーター
まずは前回のおさらいから。
これがストキャスティクスの計算式でしたね。
これがストキャスティクスの計算式でしたね。
つまるところ、
「過去n日間の中の値幅で、現在の価格が下から何%に位置しているか」
ということでしたね。
「過去n日間の中の値幅で、現在の価格が下から何%に位置しているか」
ということでしたね。
そして上昇トレンドや下降トレンドが発生している時には
過去何日間かの値動きの中で最安値や最高値を付けることは高確率であり得るので、その80%超えや20%割れの数値だけを見て逆張りするのは危険だということをお話しました。
過去何日間かの値動きの中で最安値や最高値を付けることは高確率であり得るので、その80%超えや20%割れの数値だけを見て逆張りするのは危険だということをお話しました。
そうでした、そうでした。
あれ!?…ところで…
あれ!?…ところで…
どうしましたか?
計算式を教えてもらったのは良いですけど、
肝心な「n」、つまり何日で計算するのかって話はまだですよね!?
肝心な「n」、つまり何日で計算するのかって話はまだですよね!?
そうなんです。
意図的に秘していただけなんです!
意図的に秘していただけなんです!
良かった…
好きな数字選んで良いよってことだったら、迷って決められないところでしたよ。
好きな数字選んで良いよってことだったら、迷って決められないところでしたよ。
そんな選択式なわけないでしょう!
実はですね、ストキャスはテクニカル指標の中でも珍しく、
標準のパラメーターというものがないんですよ!
実はですね、ストキャスはテクニカル指標の中でも珍しく、
標準のパラメーターというものがないんですよ!
えぇっ!?
そんなことあるんですか!??
そんなことあるんですか!??
あるんですよ。
使い方によって5・9・14・20等が良く使われるので、
会社によってはチャートに標準搭載されているストキャスがバラバラなんです。
使い方によって5・9・14・20等が良く使われるので、
会社によってはチャートに標準搭載されているストキャスがバラバラなんです。
9とか14とか、他の指標で良く聞く数字たちですね。
この過去の期間が短いと、少し値段が動いただけでもストキャスはあっという間に0や100をつけてしまいますし、反対に期間が長すぎると、全然動きがなくなってしまいます。
なるほど。
5日とかだったら昨日0だから売られ過ぎかな?とか思ったら今日もう100になっちゃって買われ過ぎ!?え?どっち!?
みたいなことになりますもんね。
5日とかだったら昨日0だから売られ過ぎかな?とか思ったら今日もう100になっちゃって買われ過ぎ!?え?どっち!?
みたいなことになりますもんね。
そうすると、もうダマシだらけでなかなか使い物にならない。
ですから、ストキャスの売買サインに使うには、小さなパラメーターでは不向きということになります。
ですから、ストキャスの売買サインに使うには、小さなパラメーターでは不向きということになります。
RSIは「14」という数値を使っていましたけど、
じゃあストキャスの”丁度良い”数値ってのはいくつなんですか??
じゃあストキャスの”丁度良い”数値ってのはいくつなんですか??
私が色々な数値を当てはめて研鑽に研鑽を重ねたところ……
ところ……(ゴクリ)
最も適切な値は「26」だという結論に達しました!
わ!!門外不出の秘伝を大サービス!
良いんですよ。
正しい知識が広がる方が嬉しいですしね。
この数字は一目均衡表やMACDでも大切とされる数字です。
他の指標でもよく使われる数値というのは普遍性があり、パラメーターとして有効なケースが多いのです。
正しい知識が広がる方が嬉しいですしね。
この数字は一目均衡表やMACDでも大切とされる数字です。
他の指標でもよく使われる数値というのは普遍性があり、パラメーターとして有効なケースが多いのです。
故に小次郎講師流では「26」を使う、と。
これが「使えるストキャス」になる為の極意その1です。
有効なものはファスト?スロー?
その1、ということはその2もあるんですね!?
察しが良くなってきて、良い兆候ですよ瞬くん。
その2は、ではファストストキャスが良いのか?それともスローストキャスが良いのか?
瞬くんはどちらだと思います?
その2は、ではファストストキャスが良いのか?それともスローストキャスが良いのか?
瞬くんはどちらだと思います?
前回見たチャートではどちらもハズレばかりでしたし…
そう、答えは「どちらでもない」。
!!
大人は卑怯っす…
大人は卑怯っす…
ごめんなさいね 笑
正しくは「両方を使う」ということなんです。
正しくは「両方を使う」ということなんです。
全部っすか!?贅沢!
ファストストキャスは名前の通り「fast」つまり早いんです。
ですからその分サインもたくさん出ます。
反対にスローストキャスは「slow」で、動きの遅い分サインの出現も少なくなります。
ですからその分サインもたくさん出ます。
反対にスローストキャスは「slow」で、動きの遅い分サインの出現も少なくなります。
%Kの3日平均が%Dで、%Dの3日平均がS%Dと考えれば
%DとS%Dを使うスローストキャスになるにつれ、線の動きは滑らかにゆっくりになってくるっす。
%DとS%Dを使うスローストキャスになるにつれ、線の動きは滑らかにゆっくりになってくるっす。
(上がファスト、下がスロー)
そこで小次郎講師流では、%KとS%Dを使います!
一番早いのと一番遅いのですか!?
そう。この組み合わせが”妙”なんですね。
そして単に80を超えたらとか20を割れたら、
ということではなく、
80を超えたS%Dが落ち着いてきて80を下回ったら売りサイン、
20を下回ったS%Dが20を再び超えてきたら買いサイン。
このように使います!
そして単に80を超えたらとか20を割れたら、
ということではなく、
80を超えたS%Dが落ち着いてきて80を下回ったら売りサイン、
20を下回ったS%Dが20を再び超えてきたら買いサイン。
このように使います!
S%Dを見るのか!
もちろんストキャスの主役は%Kですが、
一番慎重なS%Dを使うことによってダマシを極力減らすことに繋がるのです。
一番慎重なS%Dを使うことによってダマシを極力減らすことに繋がるのです。
一旦80や20オーバーを見送って、再びそこを割れたり超えたりするのを待つのは何でですか…?
ストキャスの買いシグナル・売りシグナルの理由
先ほども言ったように、ストキャスの数値はRSIと違って
100や0付近をつけることも少なくありません。
その買われ過ぎた状態、或いは売られ過ぎた状態が落ち着くっていうと、その時ストキャスはどうなっていると思いますか?
100や0付近をつけることも少なくありません。
その買われ過ぎた状態、或いは売られ過ぎた状態が落ち着くっていうと、その時ストキャスはどうなっていると思いますか?
えーと、トレンドの勢いがある程度尽きて収まってきたということだから…
上昇トレンドがあったとしたら価格は下がり、ストキャスの数値はその分下がってきます!
上昇トレンドがあったとしたら価格は下がり、ストキャスの数値はその分下がってきます!
そうですね。
そこを待つことが大切なんです!
80超えや20割れを描き、勢いに乗っていた上昇・下降がやがて頭打ちになり、
その後ストキャスが80割れや20超えを起こして反対方向に動き始める時にトレンド転換の芽が生まれるのです。
そこを待つことが大切なんです!
80超えや20割れを描き、勢いに乗っていた上昇・下降がやがて頭打ちになり、
その後ストキャスが80割れや20超えを起こして反対方向に動き始める時にトレンド転換の芽が生まれるのです。
そうか!だから単に80や20を超えただけで飛びついちゃいけないのか!
単に価格だけ見ても、前回の高値や安値を超えなくなるなど、天井や底の空気というものがあるでしょう。それと近いですね。
でも、一旦勢いをなくしても再度トレンドが継続する場合もあるじゃないですか!
上昇の途中の押し目や売りの途中の戻りもそうですけど。
そういうのは考えないんですか!?
上昇の途中の押し目や売りの途中の戻りもそうですけど。
そういうのは考えないんですか!?
言ったでしょう。これは私が研鑽の果てに辿り着いた極意だと。
当然そのことも想定しています。
当然そのことも想定しています。
と言いますと!?
その為の「%K」です。一緒に表示してるのは意味があるんです。
3本の線の中で一番早く値動きに反応し動く線は%Kでしたよね。
だから先ほどのS%Dの買いサイン・売りサインに限定条件を付けるなら、
「売りならば%Kが90を超え天井をつけた後、買いならば%Kが10を下回り底を付けた後」
「ただし仕掛ける時は%Kが同じ方向を向いている時に限る」
ということになります!!
3本の線の中で一番早く値動きに反応し動く線は%Kでしたよね。
だから先ほどのS%Dの買いサイン・売りサインに限定条件を付けるなら、
「売りならば%Kが90を超え天井をつけた後、買いならば%Kが10を下回り底を付けた後」
「ただし仕掛ける時は%Kが同じ方向を向いている時に限る」
ということになります!!
おぉっ!なんか必殺技の制約みたいでカッコいい!
S%Dが下がってきた状態でも、それが一時的な下げである場合、
動きの早い%Kは価格の上昇に合わせて既に上向きになっていることが考えられます。
売りの場合はこの逆で一時的な戻りの上げだったら、S%Dが上がってきてても%Kは既に下がってきている。
動きの早い%Kは価格の上昇に合わせて既に上向きになっていることが考えられます。
売りの場合はこの逆で一時的な戻りの上げだったら、S%Dが上がってきてても%Kは既に下がってきている。
その時はダマシになる可能性が高いので、仕掛けないってことっすね!
その通りです。
チャートで見るとこういう状態ですね。
チャートで見るとこういう状態ですね。
これが小次郎講師流ストキャスのダマシ対策。
極意その1とその2をまとめると、こういうことになります。
極意その1とその2をまとめると、こういうことになります。
小次郎講師流ストキャスの効力や如何に!?
早速その成果をチャートで見たいっす!
前回お見せした、ファストストキャスとスローストキャスを使った売買の結果が
これでしたね。
これでしたね。
はい…
散々で、もう二度とストキャスなんて信じるもんか!と思いましたよ。
散々で、もう二度とストキャスなんて信じるもんか!と思いましたよ。
これだと「買われ過ぎだから売る」「売られ過ぎだから買う」という機械的理由だけで、他のファクターは度外視してますからね。
そんなにトレードは簡単ではありません。
そんなにトレードは簡単ではありません。
しかし、過熱状態が終わったのを確認して仕掛ける小次郎流だと!?
こうなります!
上の2つと同じチャートの部分ですね。
赤の線が%Kで、青の線がS%Dです。
赤の線が%Kで、青の線がS%Dです。
わわ!!こんなに違うんですか!?
さっきまでなかった大当たりの判定まであるじゃないですか!
さっきまでなかった大当たりの判定まであるじゃないですか!
これはたまたま上手く行き過ぎではあるんですけどね 笑
勝率100%なんてのも偶然です。
100%当たる必勝法のようなテクニカル指標はあり得ませんから。
勝率100%なんてのも偶然です。
100%当たる必勝法のようなテクニカル指標はあり得ませんから。
でも80%割れ、20%超えを待つというのは確かに有効そうですね。
S%Dを使っているのでその分トレードするチャンスは減ってしまいますが。
そして黄色い丸は?
そこが重要です。
これはダマシフィルターに従い、S%Dは80割れや20超えを起こしているけれど
%KがS%Dと逆方向に向かっているという時です。
丸の中を見るとそうなってますでしょう?
これはダマシフィルターに従い、S%Dは80割れや20超えを起こしているけれど
%KがS%Dと逆方向に向かっているという時です。
丸の中を見るとそうなってますでしょう?
ホントだ!赤の線がS%Dの青線とケンカしちゃってます!
そういった時はやらない。S%Dの方でサインが出てても一旦見送る。
これもダマシ対策として併用することで、トレードチャンスは少なくなってしまいますがより精度は高まるはずです。
これもダマシ対策として併用することで、トレードチャンスは少なくなってしまいますがより精度は高まるはずです。
無駄な失敗の売買が減りますね!
どうです?これならストキャス使ってみたいですか?
もちろんです!!
どんなテクニカル指標も一長一短ありますが、
肝心なことは“正しく使うかどうか”ですよ。
肝心なことは“正しく使うかどうか”ですよ。
うぉぉ!これを早速使ってトレードしてみたいっす!
…みたいっす、が、寝不足でもう眠さが…限界です…
…みたいっす、が、寝不足でもう眠さが…限界です…
そうでした、そうでした。
忘れてましたが、前回冒頭でそんなことを言っていましたね。
おばけを見たとかなんとか。
忘れてましたが、前回冒頭でそんなことを言っていましたね。
おばけを見たとかなんとか。
そうなんす…よ…
夜中に寺務所の方で大きい黒い影が奇声あげて…
って。あれ…?
夜中に寺務所の方で大きい黒い影が奇声あげて…
って。あれ…?
え!?どどど、どうしま
そういえばなんかあの声、今思うと小次郎講師の声に似てたというか…
そそそそ、そんなわけないでしょう!
いや、そっくりっす!今聞いてると!
それと奇声の中で「ビットコ…が…」とか「ネ…ム…下落…もう!…」とか言ってたような…
あ!!!
それと奇声の中で「ビットコ…が…」とか「ネ…ム…下落…もう!…」とか言ってたような…
あ!!!
き、聞き間違いでしょう…!
私はこの後法要があるので先に失礼しますね!(そそくさ)
私はこの後法要があるので先に失礼しますね!(そそくさ)
あ…
(あの慌てぶり…お化けの正体は夜中に仮想通貨取引で暴落にうろたえる小次郎講師だったのか…)
(あの慌てぶり…お化けの正体は夜中に仮想通貨取引で暴落にうろたえる小次郎講師だったのか…)
(私もトレードのし過ぎで寝不足だというね…)
おしまい