小次郎講師。先ほどお見えになった……が、すぐm…
すぴーすぴー…
すぴーすぴー…
どうしました瞬くん!?
あぁっ!
…立って寝ちゃってました。
…立って寝ちゃってました。
寝不足ですか?
まさか楽しいからって夜中じゅうFXの取引をしてて寝不足、
なんてことじゃないでしょうね?
まさか楽しいからって夜中じゅうFXの取引をしてて寝不足、
なんてことじゃないでしょうね?
ち、違いますよ!
昨日の夜中に起きてお手洗いに立ったら、
あの……見ちゃったんですよ…
昨日の夜中に起きてお手洗いに立ったら、
あの……見ちゃったんですよ…
見たって、何をですか?
お・ば・け、ですよぅ…ひぃぃ…
うーん、まぁお寺ですしねぇ。
なんか廊下の窓から見えた寺務所の方で、黒い大きな影がモゴモゴ動いてるのが見えちゃって…!そこから怖くてなかなか寝付けなかったんですよ。
故に寝不足、と…。
いいですか?睡眠時に記憶は整理されて海馬に定着するんです。
だからどれだけ投資のことを勉強してもきちんと質の良い睡眠を取らなければ
学んだことを活かせないんですよ?
いいですか?睡眠時に記憶は整理されて海馬に定着するんです。
だからどれだけ投資のことを勉強してもきちんと質の良い睡眠を取らなければ
学んだことを活かせないんですよ?
そうは言ってもおばけがいたんですもん!
うひー!だか、あー!だとか奇声もあげてましたし!怖かったですよ。
あースマホで写真でも撮れば良かった。
うひー!だか、あー!だとか奇声もあげてましたし!怖かったですよ。
あースマホで写真でも撮れば良かった。
(…ん?奇声??)
ま、まぁ昔は心霊写真もよくテレビで見ましたが、今のデジタル世代になってからは、そういう番組もとんと見なくなりましたからね。フィルムにしか映らない、って考えればおばけも可愛いもんじゃないですか。
ま、まぁ昔は心霊写真もよくテレビで見ましたが、今のデジタル世代になってからは、そういう番組もとんと見なくなりましたからね。フィルムにしか映らない、って考えればおばけも可愛いもんじゃないですか。
可愛くなんかないっすよ!
あー怖い&眠い…
あー怖い&眠い…
ほらシャキッとして!
投資と一緒ですよ。
投資における”予想”のようなそんな目に見えない、あるかどうか定かでないものに縋らないで、
目に見える確かなチャートというものを頼りに、
先の見えない相場をどうにか解明する、その為に勉強しましょうよ!
投資と一緒ですよ。
投資における”予想”のようなそんな目に見えない、あるかどうか定かでないものに縋らないで、
目に見える確かなチャートというものを頼りに、
先の見えない相場をどうにか解明する、その為に勉強しましょうよ!
ふぁ〜い。
今日はオシレーターシリーズ継続で
RSIと双璧を成す「ストキャスティクス」を解析していきますよ!
RSIと双璧を成す「ストキャスティクス」を解析していきますよ!
(あれ、なんだろ?小次郎講師、急に饒舌になりだしたな…)
ストキャスティクス概要
ストキャスティクスは1950年代にアメリカのアナリスト、ジョージ・レーン氏が開発したテクニカル指標で、正式名称は「Stochastic oscillator」と言います。
略して“ストキャス”なんて言われることが多いですよね。
そうですね。意味は「確率に基づくオシレーター」です。
実際のチャートで見てみましょう。
オシレーター系の指標なので、チャートの下に別枠で表示されています。
実際のチャートで見てみましょう。
オシレーター系の指標なので、チャートの下に別枠で表示されています。
この前学んだ「RSI」と同じようなデザインですね!
オシレーター系の指標は総じて振幅を表しますから、
似たような形をしていることが多いです。
似たような形をしていることが多いです。
RSIに似てるんなら、じゃあもう習得したも同然っすね!
ストキャス恐るるに足らず。
ストキャス恐るるに足らず。
(ホント瞬くんの根拠もない自信はどこから来るんだろう…)
いいですか。そう思ってる投資家が確かに世の中には多いんですが、
「RSI」と「ストキャス」は似て非なるものなんです。
いいですか。そう思ってる投資家が確かに世の中には多いんですが、
「RSI」と「ストキャス」は似て非なるものなんです。
そりゃまぁ、そうっすよ。
だってわざわざ別に存在するわけですし。
そのくらい僕だって 笑
だってわざわざ別に存在するわけですし。
そのくらい僕だって 笑
(きー!!腹立ってきた!!
お、落ち着くんです私…!)
ど・こ・が・違・う・か・わ・か・り・ま・す・か…?
お、落ち着くんです私…!)
ど・こ・が・違・う・か・わ・か・り・ま・す・か…?
えーと、
あ!まず線が多い!RSIは1本でしたもんね。
あ!まず線が多い!RSIは1本でしたもんね。
正解。他には??
ほ、他!?
えーと…色とりどり…
えーと…色とりどり…
そりゃ設定の問題!!
てへへ。
これは瞬くんみたいによくある現象なんですけど、
RSIとストキャスを混同されてる方が多いんですよ。
そこでいつも通り、ストキャスの計算式から見ていきましょう。
RSIとストキャスを混同されてる方が多いんですよ。
そこでいつも通り、ストキャスの計算式から見ていきましょう。
待ってました計算式!
ストキャスの計算式を覚える
どうですか?簡単でしょう?
CとかLとかのアルファベット×数式が出てくると
もう蕁麻疹が…!(ブツブツ)
もう蕁麻疹が…!(ブツブツ)
そんなことありませんよ。
解説を聞くと実はとても簡単な計算式で成り立っているということがお分かり頂けると思いますよ。
解説を聞くと実はとても簡単な計算式で成り立っているということがお分かり頂けると思いますよ。
ストキャスの計算式の意味
ストキャスの主役は「%K」ですのでその解説からいきましょう。
Cというのが現在値。
Lnというのは過去一定期間(n日)の最安値。LowのLですね。
Hnというのは過去一定期間(n日)の最高値。HighのHです。
Cというのが現在値。
Lnというのは過去一定期間(n日)の最安値。LowのLですね。
Hnというのは過去一定期間(n日)の最高値。HighのHです。
つまり…?
つまり、過去何日間の値幅の中で、現在の値段が相対的にどうか(下から何%か)ということを表しているだけなんです!
図で見ると分かりやすいですね。
図で見ると分かりやすいですね。
あぁっ!分かりやすい!
またしても×100してるのはRSIの時と同じく%で表す為なんですね。
またしても×100してるのはRSIの時と同じく%で表す為なんですね。
その通りです。
仮に10日間だとすると、10日間の最高値と最安値の中で今が下から80%のところに価格が位置していたら、
ストキャスの数値はそのまま80ということになるんです!
仮に10日間だとすると、10日間の最高値と最安値の中で今が下から80%のところに価格が位置していたら、
ストキャスの数値はそのまま80ということになるんです!
それがストキャスの計算式の意味なんですねぇ。
ストキャスの計算式はどこを見ているのか
計算式をさらに分解して見ていくと
C―Lnというのは「現在の値段とある期間の最安値の比較」
Hn―Lnというのは「ある期間の最高値と最安値の幅」
ということになります。
C―Lnというのは「現在の値段とある期間の最安値の比較」
Hn―Lnというのは「ある期間の最高値と最安値の幅」
ということになります。
そのn日間の中で今の値段はどのくらい高い(安い)かを見ているわけですもんね。
じゃあここで一つ確認問題です。
下の図のように5日間の中でそれぞれのような値動きがあったとすると、
現在の%Kはいくつになるでしょうか!?
下の図のように5日間の中でそれぞれのような値動きがあったとすると、
現在の%Kはいくつになるでしょうか!?
いきなりの試練…!
えーと、Aの場合は5日間の値動きの中で現在の価格が一番低い、
つまり下から0%だから
%Kは0?
つまり下から0%だから
%Kは0?
正解!
同じ理由でCは5日間の中で最高値を付けているから
下から100%のところで100!
下から100%のところで100!
その通りです。
ではBはどうですか?
ではBはどうですか?
100円と200円のちょうど真ん中の150円だから50%?
一応計算式でも確認しておくと
(150―100)÷(200―100)×100
=50÷100×100
=0.5×100
=50
一応計算式でも確認しておくと
(150―100)÷(200―100)×100
=50÷100×100
=0.5×100
=50
で%Kはやっぱり50だ!
素晴らしい!
これが%Kの考え方です。
そして計算式のところに書いてあったように
%Dというのは%Kの数値を3日平均しただけのものですし、
S%Dは%Dのさらに3日平均だから、全然難しくないでしょう?
これが%Kの考え方です。
そして計算式のところに書いてあったように
%Dというのは%Kの数値を3日平均しただけのものですし、
S%Dは%Dのさらに3日平均だから、全然難しくないでしょう?
3日平均の3日平均だから、S%Dは数値の変動が緩やかそう。
S%D(スローパーセントディー)の名前の通り”スロー”ですね。
S%D(スローパーセントディー)の名前の通り”スロー”ですね。
余談ですが、S%Dが100を付けるということは
9日間100が続くということではなく
9日間100が続くということではなく
こういうことですね。
頭の体操みたい。
ストキャスの買いシグナル・売りシグナル
あ、小次郎講師!
今たまたま見てたら、ネットに
「ストキャスは80%以上は買われ過ぎだから”売りサイン”
20%以下だったら売られ過ぎだから”買いサイン”」
とありますよ!
なぁんだ、サインこれだけだったら簡単ですね!
今たまたま見てたら、ネットに
「ストキャスは80%以上は買われ過ぎだから”売りサイン”
20%以下だったら売られ過ぎだから”買いサイン”」
とありますよ!
なぁんだ、サインこれだけだったら簡単ですね!
ストップストップ!!
はぁ…。
RSIの時も同じようなこと言ったじゃないですか!
ネットの正しくない知識を鵜呑みにしちゃいけませんって!
はぁ…。
RSIの時も同じようなこと言ったじゃないですか!
ネットの正しくない知識を鵜呑みにしちゃいけませんって!
えぇ!?そうでしたっけ??
(成長が見られない…)
いいですか、本質を捉えてないから誤った売買サインでも盲目に信じてしまうんですよ。
本質を理解したら今瞬くんの言ったことがいかに不確かか分かりますよ。
いいですか、本質を捉えてないから誤った売買サインでも盲目に信じてしまうんですよ。
本質を理解したら今瞬くんの言ったことがいかに不確かか分かりますよ。
またしても売買サインにだけ飛びついてしまった…!
RSIの時と比較してみますが、
RSIはオシレーター系の指標として100や0をつけることはよくありましたか?
RSIはオシレーター系の指標として100や0をつけることはよくありましたか?
うーんと、RSIは確か「全体の値動きの中でどれだけ合計で上昇したか」
を表す指標だったので、
14日間だったら14日の中で毎日上昇or毎日下降じゃない限り100や0を付けないって話でしたよね?
を表す指標だったので、
14日間だったら14日の中で毎日上昇or毎日下降じゃない限り100や0を付けないって話でしたよね?
ではそれと比べてストキャスの方はどうですか?
ストキャスは現在の値位置が値動きゾーンの中で下からどれかくらいを表しているから…
…あっ!!
…あっ!!
気づきましたか?
今がたまたま最高値を更新していたら、100になっちゃいますよ!!
そうなんです。
それと反対に現在の価格がとある期間の中で最安値だったら0なんです。ということは?
それと反対に現在の価格がとある期間の中で最安値だったら0なんです。ということは?
トレンドが発生していたら過去数日間の中の最高値更新なんてよくあることですから、
やすやすと100や0を付けちゃいます!!!
やすやすと100や0を付けちゃいます!!!
ここがRSIとの相違点。
仮に上昇トレンドが発生していたとします。
その時高値を更新している最中%Kは当然80を超えて100近くを付けるでしょうが、瞬くんならさっき言っていた売買サインでその上昇トレンド真っ只中で”売り”たいと思いますか?
仮に上昇トレンドが発生していたとします。
その時高値を更新している最中%Kは当然80を超えて100近くを付けるでしょうが、瞬くんならさっき言っていた売買サインでその上昇トレンド真っ只中で”売り”たいと思いますか?
思いません思いません!!
だって上昇トレンドが発生してるのに!
買いですよ。
だって上昇トレンドが発生してるのに!
買いですよ。
ということです。
だから「80%を超えたら売りサイン」「20%を下回ったら売りサイン」なんてのは、てんで間違いなんです。
だから「80%を超えたら売りサイン」「20%を下回ったら売りサイン」なんてのは、てんで間違いなんです。
あわわ…。皆さんも気をつけましょう…
そして、ストキャスには3本の線があると冒頭で述べましたが、
この線のうち%Kと%Dの2本を使うものを「ファストストキャス」と言い、
%DとS%Dの2本を使うものを「スローストキャス」と言います。
この線のうち%Kと%Dの2本を使うものを「ファストストキャス」と言い、
%DとS%Dの2本を使うものを「スローストキャス」と言います。
線の組み合わせで2種類あるんですね。
そして巷で言われているような誤った売買サインでは
ファストの方が「%Dが80を超えたら売り、20を下回ったら買い」。
スローの方が「S%Dが80を超えたら売り、20を下回ったら買い」
というものです。
ファストの方が「%Dが80を超えたら売り、20を下回ったら買い」。
スローの方が「S%Dが80を超えたら売り、20を下回ったら買い」
というものです。
そしてそれは全くの誤りだと…
試しにその売買サインだけで売り買いしてみたものをお見せしましょう。
まずはファストストキャスです。
まずはファストストキャスです。
◯が当たり、△がどちらとも言えず、×がハズレだとしております。
うわー!!
散々な結果じゃないっすか!!中には大きな×の大ハズレも…
散々な結果じゃないっすか!!中には大きな×の大ハズレも…
そしてこちらがスローストキャス。
チャートは全く同じものです。
チャートは全く同じものです。
スローの方がサインの出現は若干少ないものの…
少しはマシになりましたが、
こっちでも全然ダメじゃないですか!!
負けまくってます。
こっちでも全然ダメじゃないですか!!
負けまくってます。
本質を捉えてない方の解説が如何に当てにならないかお分かり頂けたでしょう。
その誤情報で売買して
「なぁんだ、ストキャスって使えないじゃん。」と一般的には思ってしまうと。
小次郎講師の説明を聞かなかったら自分もそう思っていたでしょうし、
まことに恥ずかしいっす…(しおしお)
「なぁんだ、ストキャスって使えないじゃん。」と一般的には思ってしまうと。
小次郎講師の説明を聞かなかったら自分もそう思っていたでしょうし、
まことに恥ずかしいっす…(しおしお)
問題なのはテクニカル指標の方じゃなく、”使う人間の方”だというお話ですね。
ぐうの音も出ません…
ということで、次回は小次郎講師流でそれがなぜ買いシグナルなのか・売りシグナルなのかをしっかりと学び、
とあるエッセンスでストキャスを見違えるほど使える指標にしてみせましょう。
とあるエッセンスでストキャスを見違えるほど使える指標にしてみせましょう。
ほ、ほんとですか!?こんなに失敗だらけなのに!?
本質を理解していれば難しいことではありません。
上記のチャートと同じものでそれを証明させて頂きますよ。
上記のチャートと同じものでそれを証明させて頂きますよ。
さすがお師匠です!
このボロボロの結果を覆すのかぁ…
次回が早くも楽しみです!
このボロボロの結果を覆すのかぁ…
次回が早くも楽しみです!
おしまい