パラボリックの教えも今日で最終章です。
高度な教えで、
今までのところまででも復習して理解するのに
結構時間かかっちゃいましたが
終わるとなると、それはそれで寂しいなぁ…。
今までのところまででも復習して理解するのに
結構時間かかっちゃいましたが
終わるとなると、それはそれで寂しいなぁ…。
ただ授業を「聴く」だけでなく、
教わったものを「自分の頭で考え」「身につけ」「活用できる」ところまで行かないと、
習得したとは言えませんよ。
教わったものを「自分の頭で考え」「身につけ」「活用できる」ところまで行かないと、
習得したとは言えませんよ。
ギ、ギクゥッ…!!
パラボの授業は一旦終わりですが、
長い長い相場道に終わりなんてないのですから。
長い長い相場道に終わりなんてないのですから。
一生勉強!!
さぁ、気を引き締めていきましょう!
勝って兜の緒を締めよ!
(それ意味違うんだけどなぁ…まだ何にも勝ってないでしょう君は…)
パラボリックストップ
パラボはSAR、つまりStop And Reverse、ドテンの名前が付いていますが、
私の活用方法では「手じまい」においてその真価を発揮すると言いましたね。
私の活用方法では「手じまい」においてその真価を発揮すると言いましたね。
トレイリングストップが機械的に手じまいラインを引き上げる、
というものに対して、
パラボは相場の勢いに合わせて手じまいラインを追尾させる、
って感じでしたよね。
というものに対して、
パラボは相場の勢いに合わせて手じまいラインを追尾させる、
って感じでしたよね。
そうですそうです。
あのボリンジャーバンドで有名なアナリストのジョン・ボリンジャー氏も、
著書の中でパラボリックは手じまいで使っていると書いてるくらいですから。
あのボリンジャーバンドで有名なアナリストのジョン・ボリンジャー氏も、
著書の中でパラボリックは手じまいで使っていると書いてるくらいですから。
すごいお墨付き!
では一旦、以前もお見せしたトレイリングストップの図を見て
おさらいしておきましょう。
おさらいしておきましょう。
これならある程度トレンドが発生した後だったら、
下がっても確実に利は取れますが、
一時的な下げでも手じまいラインに引っかかってしまうことがある、というお話でしたね。
下がっても確実に利は取れますが、
一時的な下げでも手じまいラインに引っかかってしまうことがある、というお話でしたね。
そうなんです。“守り”の意味ではとても効果があるんですが、
システマチック過ぎるとも言えるので、もっとその場の価格変動に合わせて手じまいラインを調節する手法があっても良いのではないか、
という思いの元に生まれたのが【パラボリックストップ】なんです!
システマチック過ぎるとも言えるので、もっとその場の価格変動に合わせて手じまいラインを調節する手法があっても良いのではないか、
という思いの元に生まれたのが【パラボリックストップ】なんです!
まずこれが「トレイリングストップ」の特徴で
こちらが【パラボリックストップ】それぞれの特徴です。
加速度的に価格が上昇している時は
その頂点と手じまいラインの間隔は離れていき、
上昇が緩やかになると
頂点と手じまいラインの間隔はくっ付いていきます。
その頂点と手じまいラインの間隔は離れていき、
上昇が緩やかになると
頂点と手じまいラインの間隔はくっ付いていきます。
前回安定した上昇の例を見ましたけど、
その場合だけは手じまいラインも同じ幅で上昇して追尾していくと。
その場合だけは手じまいラインも同じ幅で上昇して追尾していくと。
こういう勢いに合わせる変化というのは非常に大事でですね、
もし価格が加速度をつけて上昇している時は一時的な下げ、つまり押し目というのもそれなりの幅になります。
もし価格が加速度をつけて上昇している時は一時的な下げ、つまり押し目というのもそれなりの幅になります。
ドッと上がって、ガクンと下がるチャートよく見ます!
でもそれは一旦利益確定の売りが出ているだけかもしれないので、
その後その上昇が呼び水になってさらに価格を上げていくかもしれない。
だからそこではまだ決済したくない。
その後その上昇が呼び水になってさらに価格を上げていくかもしれない。
だからそこではまだ決済したくない。
でもトレイリングストップだと、
価格が勢いづいても手じまいラインと上昇の頂点の幅は変わらないから、
その押し目で引っかかってしまう。
価格が勢いづいても手じまいラインと上昇の頂点の幅は変わらないから、
その押し目で引っかかってしまう。
そう、そこが欠点なんです。
価格の上昇初期はその値幅で有効でも、
上昇が激しくなるとその手じまい幅では簡単に引っかかってしまうことがあるんです。
価格の上昇初期はその値幅で有効でも、
上昇が激しくなるとその手じまい幅では簡単に引っかかってしまうことがあるんです。
上昇トレンドがある限りその上昇分を
終わるまで取りたいですもんね、なるべくなら。
終わるまで取りたいですもんね、なるべくなら。
そして、上昇トレンドが終わったら
いち早く決済して利益確定するというのがトレーダーの求める理想の手じまい。
即ち、上昇幅が勢いを失くし緩やかになるということは、
上昇トレンドの終わりが近づいているということを予感させるので
少し下がったところでもう早めに手じまう方がいい。
いち早く決済して利益確定するというのがトレーダーの求める理想の手じまい。
即ち、上昇幅が勢いを失くし緩やかになるということは、
上昇トレンドの終わりが近づいているということを予感させるので
少し下がったところでもう早めに手じまう方がいい。
そういう細かなトレーダーの心理を汲み取ってくれるのが
【パラボリックストップ】なんですね!有能っす!
【パラボリックストップ】なんですね!有能っす!
まさにその通り!
先程は価格の上昇が勢いづいた場合の話だったので、
今度は価格が動かなかった場合の検証をしてみましょう。
先程は価格の上昇が勢いづいた場合の話だったので、
今度は価格が動かなかった場合の検証をしてみましょう。
あ!この点がトレイリングストップと違う!
こいうところが良く出来てますよね。
価格の横ばい状態が一定以上続けば、
それは上昇のエネルギーが減少しているとも言えるので、
上昇のエネルギーが弱まった後に価格が下げ出したら、
一瞬で価格は急落してしまう。
価格の横ばい状態が一定以上続けば、
それは上昇のエネルギーが減少しているとも言えるので、
上昇のエネルギーが弱まった後に価格が下げ出したら、
一瞬で価格は急落してしまう。
だから、価格が横ばいでもトレイリングストップと違って
手じまいラインを引き付けてくれるのかぁ。
手じまいラインを引き付けてくれるのかぁ。
そして最後のパターン。
価格が下げ出した場合も見てみましょう。
価格が下げ出した場合も見てみましょう。
価格が下げ出しても、前日のパラボの価格に
加速因子のAFをかけた+α分が足されるから、
やっぱり手じまいラインは日ごとに上昇していくんですね!
加速因子のAFをかけた+α分が足されるから、
やっぱり手じまいラインは日ごとに上昇していくんですね!
冴えてますよ瞬くん!
そこが通常のトレイリングストップと決定的に違うところ。
ここから導き出されるのは、
パラボリックストップには「時間の概念」があるということ。
そこが通常のトレイリングストップと決定的に違うところ。
ここから導き出されるのは、
パラボリックストップには「時間の概念」があるということ。
が、概念…!?哲学的に…なって…きた……
いやいや、全然そんなことはありませんよ。
例を出して説明しましょう。
例を出して説明しましょう。
お願いします!!
例えば何かを買ってトレイリングストップのラインを
そこから下に200円と設定したとします。
その後、価格の上昇に応じて手じまいラインも自動で切り上がる。
やがて価格の上昇が終了すると、そこから200円下がったところで
手じまいラインにひっかかり決済される。
そこから下に200円と設定したとします。
その後、価格の上昇に応じて手じまいラインも自動で切り上がる。
やがて価格の上昇が終了すると、そこから200円下がったところで
手じまいラインにひっかかり決済される。
まぁそっすよね。
でもその200円の下落には何日かかろうとも関係がない。
ん!??
つまり、トレイリングストップには
価格の概念はあるけど、時間経過の概念はないということ。
明らかにトレンドのエネルギーを失くし長期横ばってても
手じまいしてくれないんです!
それに対して、【パラボリックストップ】は
日にちの経過とともに手じまいラインが徐々に近づいてくる。
価格の概念はあるけど、時間経過の概念はないということ。
明らかにトレンドのエネルギーを失くし長期横ばってても
手じまいしてくれないんです!
それに対して、【パラボリックストップ】は
日にちの経過とともに手じまいラインが徐々に近づいてくる。
あ…そうか!!
時間が経過すればするほど、手じまいラインに引っかかりやすくなるのか!
時間が経過すればするほど、手じまいラインに引っかかりやすくなるのか!
非常に合理的ですよね。
上昇過程で1日2日下げることはどうってことありませんが、
先程も言いましたように、
価格上昇の勢いが弱まるor横ばいになるor下げ出す、ということで最高値を切り上げずに日にちが経過するということは、
イコール上昇のエネルギーが失われてしまっているということ。
そんな時には一度早めに決済しておいた方が良い。
上昇過程で1日2日下げることはどうってことありませんが、
先程も言いましたように、
価格上昇の勢いが弱まるor横ばいになるor下げ出す、ということで最高値を切り上げずに日にちが経過するということは、
イコール上昇のエネルギーが失われてしまっているということ。
そんな時には一度早めに決済しておいた方が良い。
その後、下げが待ってる確率は高いですもんね。
時間の概念まで搭載してるなんて、賢いなぁ。
時間の概念まで搭載してるなんて、賢いなぁ。
全て上昇の例でお話ししましたが、下降はこの逆、ですよ。
パラメーター(AF)の調整
パラボリックストップの優位性をご理解頂いたところで
ここからAFに関する細かなパラボのチューニングに入ります。
ここからAFに関する細かなパラボのチューニングに入ります。
ここが重要だとかなんとか!
逆に言えばパラメーターを変えるならここだけですからね。
AF(加速因子)のおさらいとしては初期値が0.02でそこから0.02ずつ増えていき、MAXは0.2。それからは一定です。
AF(加速因子)のおさらいとしては初期値が0.02でそこから0.02ずつ増えていき、MAXは0.2。それからは一定です。
0.2ということは最高値とパラボの差の2割分(20%)、
翌日パラボの点々が切り上がるということでしたね。
翌日パラボの点々が切り上がるということでしたね。
そうです。
じゃ、AFが初期の0.02だったらどうなりますか?
じゃ、AFが初期の0.02だったらどうなりますか?
0.02だから最高値とパラボの差の2%だけ、翌日パラボの位置が切り上がります。
そういうこと。
じゃAFが小さい時はどんなことが想定されます?
じゃAFが小さい時はどんなことが想定されます?
小一時間ほど僕に時間をください!!
えぇ!?そんなに考えてちゃダメですよ!
まだ理解が甘くて…時間かかっちゃって…ずびばぜん…
でも、確かに時間はかかってもまずは自分の頭で考えるってことは大切ですからね。分かりました。
そして1時間後…
わかりました!わかっちゃいましたよ僕!
パラボリックでは上昇トレンド中だったら、
価格が上がっても下がっても手じまいラインのパラボは毎日切り上がっていくわけですが、
その上昇幅が、0.02のように小さい時はパラボの上昇する割合もその分小さくなりますよね!?
パラボリックでは上昇トレンド中だったら、
価格が上がっても下がっても手じまいラインのパラボは毎日切り上がっていくわけですが、
その上昇幅が、0.02のように小さい時はパラボの上昇する割合もその分小さくなりますよね!?
(ほ、本当に1時間かけたんだ…)
…そうです正解です!
反対に0.2のように大きくなると、
パラボの上昇する割合がその分大きくなります。
つまりパラボリックは上昇過程の初期には
それなりに価格と手じまいラインの間隔があるけれど、
上昇が長期続くと、価格と手じまいラインの間隔は
どんどん近づいてくるという性質があるんです。
…そうです正解です!
反対に0.2のように大きくなると、
パラボの上昇する割合がその分大きくなります。
つまりパラボリックは上昇過程の初期には
それなりに価格と手じまいラインの間隔があるけれど、
上昇が長期続くと、価格と手じまいラインの間隔は
どんどん近づいてくるという性質があるんです。
やった!時間かけた甲斐があった…!
2%と20%じゃ大きな違いですもんね。
2%と20%じゃ大きな違いですもんね。
だからこそAFの値を適切に設定して、
使いやすいようにチューニングする必要があるんです。
使いやすいようにチューニングする必要があるんです。
① AFの初期値 デフォルトは0.02
② AFの増加分 デフォルトは0.02
③ AFの最大値 デフォルトは0.2
これを変更していきます。
各パラメーターを調整すると
どうなるんですか??
どうなるんですか??
こんな感じです。
この特徴を理解して、銘柄や時間軸に合った調整をしていきましょう。
この特徴を理解して、銘柄や時間軸に合った調整をしていきましょう。
まずこの上記のがデフォルトのやつっすね。
これでも良さそうなんですが、
試しにまずは増加分を0.02から0.01に減少させてみましょうか。
試しにまずは増加分を0.02から0.01に減少させてみましょうか。
AFの増加がゆっくりになりますから、
トレンド発生の初期から手じまいまでの幅が広がりましたね。
トレンド発生の初期から手じまいまでの幅が広がりましたね。
お次は初期値を0.02から0.01に下げてみますよ。
初期で間隔が広がって、
手じまうまである程度ポジションが長く続くようになりました。
手じまうまである程度ポジションが長く続くようになりました。
では今度は最大値も0.2から0.1に下げてみましょう。
細かい上下は気にせずに、キレイに一定幅まるっと取れるようになりました!
さらに、ある程度続く押しや戻りまで取れてるように見えます!
さらに、ある程度続く押しや戻りまで取れてるように見えます!
デフォルトでは細かい押しで一旦手じまうような形でしたもんね。
このように銘柄や取引スタイルに合わせてパラメーターを工夫していくと、
さらに有効な手じまいシステムが出来上がる。
これがパラボリックの活かし方なんです!
このように銘柄や取引スタイルに合わせてパラメーターを工夫していくと、
さらに有効な手じまいシステムが出来上がる。
これがパラボリックの活かし方なんです!
なるほどなぁ。
確かにこれは一つ一つの原理原則や
計算式の意味を知らないと調整すら出来ないですもんね。
誠に勉強になったっす!
確かにこれは一つ一つの原理原則や
計算式の意味を知らないと調整すら出来ないですもんね。
誠に勉強になったっす!
デフォルトの数値から始めて徐々に調整していく過程もまた楽しいですよ。
これで僕も的確な手じまいやロスカットを、成功させるっす!
その意気ですね。頑張ってください!
と、その前にチューニングチューニング。
…うーん、この緑の点々のパラボだとグリーンピースみたいなんで、まずそこから変えてもいいっすか?まぁグリーンピースは別に嫌いじゃないっすけど。
…うーん、この緑の点々のパラボだとグリーンピースみたいなんで、まずそこから変えてもいいっすか?まぁグリーンピースは別に嫌いじゃないっすけど。
(そこは勝手にしておくれ…)
おしまい