この記事では、「なぜ、半値線が移動平均線よりも〝スゴイ〟のか」を学びます。
Youtubeの動画でも解説しているので、併せてご活用ください。
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※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
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半値線と移動平均線の違い
下図は、一目均衡表の「転換線」「基準線」と、9日と26日の単純移動平均線を並べたものです。
この2つのチャートは、一見するとうり二つに見えます。
続いて、移動平均線を10日と25日に変えて並べてみます。
移動平均値の計算値を変えてもほとんど変化がありません。
均衡表の好転と逆転は、10日と25日移動平均線のゴールデンクロスとデットクロスとほぼ同じだと言えそうです。
このように、安定トレンドのときには半値線も移動平均線も非常によく似た動きをすることが分かります。
もみあい相場で大きな違いが生じる
実は、半値線と移動平均線は「安定トレンド以外」で大きな違いが生じます。
下図は、もみあい相場のチャートに半値線と移動平均線を描画したものです。
青い実線と点線が「半値線」で、赤い実線と点線が「移動平均線」です。
青と赤の実線を比較しても、青と赤の点線を比較しても、安定トレンドのときとは打って変わって全然違う動きをしていることが見て取れます。
移動平均線は、毎日微妙に上がったり下がったりし、完全な横ばい状態はほとんどありません。線の動きが非常になめらかです。
対する半値線は、横ばい状態が多いです。これは転換線よりも基準線が、基準線よりも先行スパン2が多くなります。また、線の動きがカクカクしています。
なぜ、違いが起きるのか
これは、計算式の違いから生じています。
上図は5日の単純移動平均線の計算式を比較したものです。
移動平均線が前日よりも「上がるか」「下がるか」は、実は価格Aと価格Fの違いで決まります。価格Fが価格Aよりも高ければ上がるし、低ければ下がります。
対する半値線は、今日の「新しい価格」もしくは「消えていく価格」が、「最高値」や「最安値」でないと上昇したり下降することがありません。
移動平均線は、2つの価格の違いで上下します。2つの価格が全く同じということはあまりないので、もみあい相場においても常に微妙に上下することになります。
半値線は、2つの価格が「最高値」や「最安値」でないと上下しないので、もみあい相場において変化しない期間がそれなりにでてきます。
なぜ、半値線は移動平均線よりも〝スゴイ〟のか
この記事の中で最も重要なポイントは、小次郎講師の以下の一言です。
半値線の上下は、9割の確率で「最高値更新」「最安値更新」です。
つまり、新しい価格が「最高値」や「最安値」になることの方が、消えていく価格が「最高値」や「最安値」になるよりも圧倒的に多いということです。
これが、半値線の強みです。
まとめ
この記事では「一目均衡表の基本」について学びました。
YouTubeの動画では、小次郎講師の細かな解説を交えながら学ぶことができます。
ぜひ、動画もご覧ください^^