用語解説37 「出来高」

チャート分析を学びながら
投資用語の勉強ができてしまう

「チャート分析 用語解説」

言葉の意味や成り立ちなどはもちろん、実戦でどうやって使っていくのかまで、しっかり解説していきます!

第37回目は「出来高」です。

動画でみる

↓↓ チャンネル登録はコチイメージ

※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら

音が出せない方は、以下の画像とテキストをご確認ください^^!

出来高

今回の用語は「出来高」です。

英語ではVolumeと言いますね。

出来高はチャート分析とワンセットで考えるくらい非常に大事なものです。

それでは神藤先生と小次郎講師に解説していただきましょう^^

出来高とは

一定の価格で約定した時に買い注文と売り注文が出会った数量のこと。

買い注文1000株、売り注文1000株で価格が約定=出来高1000株

注文約定の時には必ず買いと売りの株数は同じになります。

ではなぜ買いと売りの株数は常に同じになるのにも関わらず価格の変動がおきるのでしょうか?

注文には指値注文成行注文があります。

指値注文が入ると「」に注文が入りますがこの時点では価格は動くことはなく、板に表示される枚数が変わるだけです。

一方の成行注文は先程の板の注文を獲りにいくので、価格の変動がおきるのです。

この画像の「板」で説明すると、1000株の成行の買い注文を出すことによって、

4010円の200株、4020円の300株、4030円の500株を獲りにいくため、価格が4030円まで上昇するということになります。

出来高から分かること

では出来高を見ることで、どのような事が分かるのでしょうか。

価格の上げ下げはチャートを見るだけで分かりますが、その価格が決まった時にどんな攻防があったのかを出来高から知ることができます。

たとえば出来高が急増している価格というのは多くの投資家がその価格で売買をしており意識される価格になります。

その結果支持帯・抵抗帯になりやすい、といった細かな分析が出来高を見ることで分かるんですね。

出来高のポイント

価格と出来高を組み合わせて見ることでこのようなことが分かります。

  • 相当の出来高を伴う上げ・・勢いよく上昇している
  • 出来高横ばいの上げ・・安定上昇
  • 出来高の減少による上げ・・減速している
  • 相当の出来高を伴う下げ・・勢いよくかこうしている
  • 出来高横ばいの下げ・・安定下降
  • 出来高の少ない下げ・・減速している

どちらかだけを見てると分からないものが、両方を見ることでより深い分析が出来るようになるんですね。

また、高値圏安値圏で出来高急増は天井、底打ちの暗示になるようで、

これは買いと売りのそれぞれに、新規の買い(売り)と決済の買い(売り)があることによるものです。

買いを例に例えると、価格の上昇に必要な新規の買いが出た後に高値圏に入ると、買方の利益確定つまり決済の売りが起きます。

そこで買方だった人が売りに回るので価格が下降しだす事で天井打ちになるという事ですね。

逆ウォッチ曲線

逆ウォッチ曲線とは株価と出来高の関係を図形で示すことで見やすくしたものです。

出来高は価格に先行して動くという考え方に基づく分析方法です。

8つのパターンで相場を読み解くことのできる分析ですが、基本図通りになる銘柄が少ないという事も知っておきましょう。

まとめ

今回は「出来高」について解説していただきました。

出来高を見ることで価格が決まっていくストーリーをイメージすることが出来るんですね。

動画内では逆ウォッチ曲線に関して詳しく解説していますのでぜひご覧ください^^

それでは、次回の動画もお楽しみに~。

おすすめ


公式インジケーターを利用する