チャート分析を学びながら
投資用語の勉強ができてしまう
「チャート分析 用語解説」
言葉の意味や成り立ちなどはもちろん、実戦でどうやって使っていくのかまで、しっかり解説していきます!
第26回目は「対数目盛」です。
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※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
音が出せない方は、以下の画像とテキストをご確認ください^^!
対数目盛とは
今回の用語は「対数目盛」です。
チャートの目盛りを対数で表しているものということですが、
一体どんなものなのか、どうやって使っていくのか小次郎講師に解説していただきましょう^^
対数とは
そもそも対数とはなんでしょうか?
対数とは
1でない正数 a と正数 N との間に N=ab の関係がある時、その b のこと。
とても難しいですね…
小次郎講師にクイズ形式で具体例をあげていただきました。
・A、株価1000円の銘柄がある年2000円にあがりました。
・B、株価2000円の銘柄がある年3500円にあがりました。
どちらがより上がったでしょうか?
価格だけを見るとAは1000円あがり、Bは1500円上がっています。
ですがここで考えるべきは投資効率です。
どれくらいお金が増えるのかということを考えてみましょう^^
100万円で投資した場合
・100万÷1000円=1000株・1000株×2000円=200万
・100万÷2000円=1000株・500株×3500円=175万
同じ100万円で投資した場合にはA株は100万円儲かり、B株は75万円儲かったということになります。
つまりAとBを比べたときに価格としてはBの上げ方が急に見えますが、
投資効率の観点からみるとAの方が投資効率が良いという事になるんですね。
そして、それに応じて目盛りを調整してくれるのが「対数目盛」です。
実際にチャートで解説していただきましょう^^
チャート解説
ダウ指数のチャートを対数目盛に切り替えてみます。
1万ドル、2万ドル、3万ドルの節目に水平線を引いてみましょう。
価格としては等間隔なはずですが、1~2万ドルのところが広く、2~3万ドルの間が狭くなっています。
これは1万→2万の時は倍で、2万→3万の時は1.5倍になっているため間隔に差があるのです。
目盛りの表示を変えることで視覚的に分かりやすくしてくれるのが、対数目盛なんですね。
対数目盛で分かること
では対数目盛を使うとどういったことが分かるのでしょうか?
通常の目盛りに戻して、2本の大きなトレンドラインを引いてみます。
2つを比べるとどうでしょう?
後のラインの方が角度が急になっていて、価格が加速しているように見えますね。
そうすると何となく前半のトレンドラインで投資をした方が投資効率がいいように見えます。
ですが、これを対数目盛に切り替えると…
角度はほとんど同じになります。
このように対数目盛で見ることにより安定して上昇しているだけで加速しているわけではないという事がわかるんですね。
まとめ
今回は「対数目盛」について解説していただきました。
対数目盛をチェックすることで下落時、上昇時の投資効率が正しく分かるんですね。
動画内ではコロナショックとリーマンショックの下げを対数目盛で比較していますのでぜひご覧くださいね^^
それでは、次回の動画もお楽しみに~!