チャート分析を学びながら
投資用語の勉強ができてしまう
「チャート分析 用語解説」
言葉の意味や成り立ちなどはもちろん、実戦でどうやって使っていくのかまで、しっかり解説していきます!
第25回目は「セリングクライマックス」です。
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※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
音が出せない方は、以下の画像とテキストをご確認ください^^!
セリングクライマックスとは
今回の用語は「セリクラ」とも略される「セリングクライマックス」です。
セリングは売り、クライマックスは一番盛り上がる所という事でしょうが
一体どんな意味なのか神藤先生と小次郎講師に解説していただきましょう^^
セリクラが起きる状況
セリングクライマックスは売りが最高潮に達しているということで、市場が総悲観になっている状態を指すそうです。
大きな下降相場に我慢できなくなった投資家が投げ売りを行うような状況です。
ポイントは「大きな」下降相場ということですね。
普通の下降相場であれば投資家のなかには我慢するような人もいますが、
我慢出来ない大きな下降相場の最高潮が「セリングクライマックス」なんですね。
チャートで見るセリクラ
チャートでいうとこのように「ダダダダダーッ↓」と下がっていくような状況ですね。
大陰線や窓を開けるようなチャートになり、最終局面では逆Cカーブを描いて出来高が急増したりするようです。
しかしこのセリングクライマックスは最終局面を迎えると相場の底打ちにもつながるという事なんですね。
ですので神藤先生はセリクラのヒントを探せれば一番安いところで買えるチャンスもある。と仰っています^^
続いて小次郎講師にも解説していただきましょう^^
相場の核心
小次郎講師はこのセリクラに相場の核心があると仰っています。
相場は買方と売方の攻防によって出来ています。
しかしセリクラによって買方が総退場してしまうと、市場に残っているのは売方だけになります。
ここで一般の人は「売方しかいないからまだ下がるんじゃないの?」と思ってしまいますが実は、
買方がいるから下がる
買い方がいなくなったら下げ止まる
という事を理解しなければならないのです。
どういう事なのか難しいところなので頑張って付いてきてくださいね~!
2種類の売
売が多ければ多いほど価格が下がるという事は分かりますね。そして、その売には2種類の売があるのです。それは
①下げで利益を取る売(新規の売)
②買の手仕舞いの売
どちらも同じ売として市場には出てくるのです。
ではこの2つのうち暴落相場を引き起こすのはどちらの売でしょうか?
暴落相場はどちらで起きるでしょうか??
①下げで利益を取る売(新規の売)
②買の手仕舞いの売
(考えてみてくださいね!)
・・・・
・・・
・・
・
答えは
②買方の手仕舞い
によって起きるでした。
何故そうなるかというと、
①の新規の売方は売るなら出来るだけ高い値段で売りたいのです。
となると大きな下降相場では「こんなに値段が安かったら売れない」となってしまいます。
それに対して②の買方の手仕舞い組は
値段が少し下がったくらいなら我慢できますが、大きな下降相場には耐えきれず下がれば下がるほど手仕舞いをしたくなりますね。
こうして買い方の手仕舞いによる売が暴落相場を引き起こすのですね。
そして、「買い方が決済し終わった時」に暴落相場が終わるという事も意味しています。
底打ちのセリクラ
そして暴落相場が終わるタイミング(買方の手仕舞いが終わるタイミング)で次に市場では売方の決済が起きます。
これ以上買方がいないとなった時に売方は利益を確定しようとします。
その売方の利益確定は買注文となり、そこでこの暴落相場は底打ちとなるのです。
買方がいなくなる事によって相場が下げ止まり、売で儲けていた人が手仕舞いすることによって買い注文が出るようになり一気に底打ちにつながるのですね。
これがセリングクライマックスが底打ちに繋がる、ということなんですね!
まとめ
今回は大きな下降相場で起き、底打ちに繋がる「セリングクライマックス」について解説していただきました。
買方がいなくなることで底打ちする。という意味お判りいただけたでしょうか?
動画内ではより詳しくお二方に解説していただいてますので、ぜひご覧ください!
それでは、次回の動画もお楽しみに~!