チャート分析を学びながら
投資用語の勉強ができてしまう
「チャート分析 用語解説」
言葉の意味や成り立ちなどはもちろん、実戦でどうやって使っていくのかまで、しっかり解説していきます!
第15回目は「リスクオン・リスクオフ」です。
目次
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※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
音が出せない方は、以下の画像とテキストをご確認ください^^!
リスクオン・リスクオフとは
終わりの見えない米中貿易戦争。
そんな状況が続く中、最近「リスクオン・リスクオフ」という言葉をよく耳にしますね。
相場状況を表す言葉ですが、その詳しい内容や相場状況別にどういう投資行動が行われるかなど、
小次郎講師と神藤さんに教えていただきましょう^^
リスクオンとは
”投資家がリスクを取る事、リターンを追求しやすい相場状況”
リスクの上に乗っている状況をイメージすると覚えやすいですね。
主要先進国(欧米など)の景気が良好な時にリスクオンになりやすく
比較的リスクの高い株式や高金利通貨にもハイリターンを狙った資金が向かいやすくなるそうです。
安定的な経済状態ではハイリスクハイリターンな投資行動がとりやすいということですね。
リスクオフとは
”投資家がリスクを回避する事、より安全な資産に資金が向かいやすい相場状況”
こちらはリスクオンの逆で、リスクをOFFする、リスクを取らないという事です。
経済状況が不安定な時にリスクオフになりやすく
最近で言えば
- 中国の景気減速
- 米中貿易摩擦
- 中東の紛争や戦争
- 香港のデモ
といった出来事がリスクオフに繋がってますね。
万が一に備えてリターンは低くても安全な金融商品が選ばれる状況ですね。
リスクオフで買われる金融商品
そしてリスクオフの時には以下の商品が買われやすくなるそうです。
- 債権(社債・国債)
- ドル
- 円
- スイスフラン
- 金(ゴールド)
これらの商品が選ばれる理由は
訳の分からない通貨や商品と比べてどちらの方が安全か?という天秤にかけた時、消去法的により安全な商品が選ばれるためです。
小次郎講師流リスクオン・リスクオフの見極め方
また小次郎講師はリスクオンとリスクオフの時の投資行動を以下のように説明しています。
リスクオン 「株式投資をしても良い時期」
リスクオフ 「株式投資をしてはいけない時期」
株式は債権や金に比べて不安定な商品ですのでリスクオフ時には避けられる商品となりやすいんですね。
ではそのリスクオンとリスクオフはどうやって見極めるのでしょうか?
小次郎講師に教えていただきましょう^^
見極め方 其の一
移動平均線大循環分析で判断(世界の株価)
リスクオン 「第1ステージを継続」
リスクオフ 「第4ステージを継続」
世界の株価を見たときにリスクオンの時には第1ステージの国が多く、リスクオフの時には第4ステージの国が多くなります。
撮影時の11月には世界の株価の8割が第1ステージで推移していましたので、リスクオンと判断できました^^
見極め方 其の二
VIXチャートで判断
リスクオン 「20を下回る」
リスクオフ 「20を超える」
恐怖指数といわれるVIXチャートですが、これが20を超えたときには投資家が暴落の危険性を感じてリスクオフになります。
ちなみにリーマンショックの時にはVIXチャートが80~90(最高値)になっていたそうです!
見極め方 其の三
様々なチャートから判断
通貨(ドル/スイスフラン/円)
米10年債利回り
ゴールド
原油
COPPER
これらのチャートからリスクオン・リスクオフを判断することも出来るそうです。それぞれ説明すると
通貨(ドル/スイスフラン/円) – リスクオフで買われる
米10年債利回り – 下がっているときには世界の景気がよくない、世界の景気のバロメーターになる
ゴールド – リスクオフで買われる
原油 – リスクオンで買われる
COPPER – 下がっているときには世界の景気がよくない、世界の景気のバロメーターになる
ということでしたので、これらのチャートをチェックするのも大事ですね!
まとめ
今回はリスクオン・リスクオフについて解説していただきました。
ニュースに出てくるリスクオン・リスクオフには振り回されずに、株、為替、債券、コモディティといったチャートを見る事で、
総合的に判断して、正しい投資をしていきたいものですね!
動画内ではより詳しくリスクオン・リスクオフの時の行動や見極め方について解説していただいてますので、ぜひご覧ください^^
それでは、次回の動画もお楽しみに~!