チャート分析を学びながら
投資用語の勉強ができてしまう
「チャート分析 用語解説」
言葉の意味や成り立ちなどはもちろん、実戦でどうやって使っていくのかまで、しっかり解説していきます!
第14回目は「難平(ナンピン)」です。
動画でみる
↓↓ チャンネル登録はコチラから!
※ 本動画では TradingView のチャートを使っています(TradingViewへのリンクはこちら)
音が出せない方は、以下の画像とテキストをご確認ください^^!
難平(ナンピン)とは
よく聞く難平(ナンピン)ですが、具体的には次のような行為のことを指します。
- 価格が上がると思い、買いエントリーする
- 買った値段よりも安い良い値段が出てくる
- 買いポジションをさらに追加する
- 価格の平均値が下がる
これは買いの場合の難平(ナンピン)で、売りの場合は「売り買い」が逆になります。
図にすると、次のような流れです。
まず、価格が上昇してくると考え、買いでエントリーします。
エントリーした後に価格が下がり、”安くて良い値段” がでてきます。
さらに、買い注文を追加します。
これが「難平(ナンピン)」という行為です。「思惑と逆方向に価格が推移したあとに追加する」という点がポイントですね。「”思惑通り” に価格が推移したあとに追加する」場合は、「増し玉」「ピラミッティング」などと言います。
この「難平(ナンピン)」には賛否があり、動画ではメリットとデメリットの両面から解説しています。
難平(ナンピン)のメリット
さて、では難平(ナンピン)のメリットとは一体なんでしょうか?
まずは、以下の図をご覧ください。
難平(ナンピン)のメリットでよく語られるのは「平均値」です。難平(ナンピン)をすることで、買値の平均値を下げることができる。これが大きなメリットだと考えられています。
- はじめに2,000円で買う(平均値は2,000円)
- 良い値段が出たので1,600円でさらに買う(平均値は1,800円に下がる)
平均値が下がるということは、当初の思惑通り上昇していくとしたら ”利益が増える” ということです。しかも、取引量が増えていますから、当初の倍の利益を得ることができるわけです。難平(ナンピン)を好む投資家は、この点を重要視しているようです。
難平(ナンピン)のデメリット
しかし、小次郎講師は言います。
「ここに決定的な間違いがある!」
「ここに決定的な間違いがあることに気づいていない!」
一体何が ”決定的な間違い” なのでしょうか?
- 買ったものが下がるということは思惑が外れている
- 思惑が外れたところで取引量を増やすということは、よりリスクを広げているということ
思惑が当たっている中で取引量を増やす「増し玉(ピラミッティング)」と、思惑が外れている中で取引を増やす「難平(ナンピン)」。どちらが本当に良いのか。改めて考えてみると明白です。
ここでもう一度、先ほどの図を見てみましょう。
平均値は確かに(2,000円が1,800円に)下がっています。
しかし、よく見てみると、、、、
まとめ
小次郎講師は、動画の中でこう言っています。
難平(ナンピン)のタチが悪いのは、難平(ナンピン)をすることで ”しばしば上手くいってしまう” ということです。
上手くいった経験から、難平(ナンピン)を繰り返し行うようになります。しかし、リーマンショックやチャイナショック、スイスフランショックなど、金融危機と言われるタイミングでそれを行うとどうなるでしょうか。金融危機においては、価格は思惑と逆方向に突き進みます。そんな状況のなかで繰り返し難平(ナンピン)を行うと、リスクはどんどん拡大し、挙げ句の果てには「破産」という現実が待ち受けています。
この記事を読みながら、
「金融危機のときに難平(ナンピン)なんてするわけないじゃん」
「注意して使えば問題ないでしょ」
こんな風に考えている方がいるかもしれません。
そんな人こそ、注意が必要ですね。
それでは、今日はこの辺で!
Youtubeの動画では、小次郎講師が非常に説得力のある解説をしてくださっています。
ぜひ、確認してみてください!
それでは、次回の動画もお楽しみに~!