皆さん、昨日は「土用の丑の日」でしたね。疲労回復に鰻を食べましたか。うなぎの稚魚であるシラスが減少し、ニホンウナギは絶滅危惧種に指定されています。このような話を聞くと食べにくくなりますが、養殖技術が進歩して安心して、しかも安く食べられる時代が早く来ることに期待したいですね。
今週の「S」の気になるチャートとして、キーワード「世界一」の第三弾として、技術進歩の著しい自動車業界を見てみようと思います。今や走るコンピューターと化している自動車ですが、未来の車はどうなっているのでしょうね。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
トヨタ自動車 週足チャート 7月26日現在
トヨタ自動車は世界を代表する自動車会社で、自動車メーカーの中では時価総額が世界一の会社です。年間販売台数は1000万台を超え、傘下にはダイハツや日野自動車を擁し、スバルの筆頭株主でもあります。販売台数では惜しくも昨年、フォルクスワーゲンに、4年連続世界一の座を譲りました。しかし、豊田佐吉が創業した豊田自動織機を源流としたトヨタ自動車が、トヨタ生産方式と呼ばれる世界に誇れるシステムと、「made in Japan」という高い技術力をけん引している会社であることは間違いありませんよね。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージはステージ5となっています。
ステージ5は移動平均線大循環分析では下降期の終焉へと向かう段階となります。2017年はステージ4の下降期となっていましたので、じりじりと値を戻してきているのがわかりますよね。トヨタの株価は日本株を代表する銘柄のひとつで、トヨタ無くして日本の製造業は語れませんので、日本株の動向を知るためにトヨタの株価の動向を「CHECK」していきましょう。
ズバリ!注目点
今週はトヨタ自動車のチャートに赤色の折れ線で「テスラモーターズ」の株価を入れてみました。テスラは米国の電気自動車の会社です。2003年に設立され自動運転やインターネットに常時接続されている大型モニターによる機能などが評判で、更には自動車の性能自体も高評価されている話題の会社です。販売台数は未だ少ないですが、時価総額は、あのかつて世界一位であったGMを抜きました。トヨタとテスラの株価の違いは、期待感の違いなのかもしれません。未来の自動車像はテスラが作っていくのか、それとも世界を代表するトヨタが作っていくのか。今後も両社の動向に注目していきましょう。
「S」の目線
ドローンという遠隔操作の無人航空機は、我々の生活に徐々に入り込んできました。ドローンで宅急便を配達するとか、色々構想はあるようです。自動車もドローン技術を組み合わせて空を飛ぶようになるかもしれません。もしくは、「AI」を駆使した新しい自動車が生まれるかもしれません。インターネットが発明されたときに、IT革命といわれ社会が大きく変わりました。自動車の世界も「AI」やドローンなどから革命的な製品が今後も誕生することでしょう。その時にイニシアチィブをどの会社が握っているかが変革期には求められます。
「インターネット」「仮想通貨」「AI」「ドローン」などなど、社会はスピード感を持って変化しています。その変化に対応できない企業は生き残れずに社会から消えてしまいます。今回、「世界一」というキーワードから、アップル、ウォルマート、トヨタと三つの会社をピックアップしてみました。これらの世界一の企業がどう変化していくのかというところに「S」は「目線」を向けています。
(ライター「S」)