皆さんこんにちは。
カナダの大手仮想通貨取引所(クアドリガCX)において
ユーザーが預けてる150億円以上の資金が引き出せないという事件が勃発しました。
これを聞いて、2018年の1月に起きたコインチェック事件を思い出した方も多いのではないでしょうか。
コインチェックは仮想通貨をインターネットに接続した状態で
ウォレット(ホットウォレット)で管理していたために
侵入されて500億以上の仮想通貨がハッキングされたと言われています。
しかし、今回のカナダの事件はネットに繋がっていないコールドウォレットに
預けていたにもかかわらずこのような事態となりました。
なぜこのような事態となったのかというと、コールドウォレットに入るための
秘密鍵を管理していた取引所のCEOが急死したからです。
しかも、それの秘密鍵を管理していたのがCEOたった一人だったというのです。
現在、裁判所の命令で債権者を保護するために、
コールドウォレットに入っている仮想通貨を捜索しているようですが、
その秘密鍵を管理する仮想通貨取引所自身が
コールドウォレットにアクセスができないことは当然のこと、
コールドウォレットのアドレスすらも不明確とのことですので、
債務返済が難航することは容易に想像がつきます。
本当に投資には色々なリスクが付きまといますね。
今週の注目チャートは、そのような事件が起きて価格がどう推移しているかを見ていこうと思います。
では、まずはチャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
(出所:Trading ViewによるBTC/JPYチャート)
「 ビットコイン」日足 2月14日現在
上記のチャートは、「ビットコイン」の日足チャートになります。
2017年12月に大天井を付けてから下落の一途をたどっています。
2017年に「仮想通貨元年」と言われ、1年で20倍以上大きく上昇しましたが、
ピークからは5分の1以下になってきています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第5ステージとなっています。
第5ステージは移動平均線大循環分析においては下降相場の入り口です。
小次郎講師流に見れば、下降帯の傾きが無くなくなり間隔が狭くなってきていますので、
トレンドの勢いが弱くなってきているのが分かります。
価格が帯に絡んできていますので、
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
ビットコインが円換算で200万円を超えたのがずいぶん昔のように感じますが、
その後の「コインチェック」による「NEM(ネム)」の不正流出事件により、
個人投資家の仮想通貨放れが加速しました。
しかも、今回のカナダの交換所のような問題が続けば
残念ながら投資家の仮想通貨放れはさらに進行しそうです。
けれども、仮想通貨に使うブロックチェーンの技術自体は
これからのインターネット、流通など様々な分野の世界を変えるとも言われています。
仮想通貨が一般個人の生活に浸透するかどうかが、
今後の飛躍につながるか否かの分岐点になりそうです
今回、楽天の三木谷社長が代表理事を務める新経済連盟は、
金融庁の仮想通貨規制に対する要望書を発表しました。
どういった内容かといえば仮想通貨への税率を
株やFXと同じように20%にするようにとのことでした。
この要望書が実現すれば個人投資家にとっては朗報になります。
これをきっかけに人気が復活してくればチャートに変化が出てくるかもしれません。
仮想通貨は実需がほとんど無いだけに人気がパラメーターになりやすいので
そこに注目して見ていきましょう。
このチャートをどう見るか?
昨年9月から11月まではディセンディングトライアングルを形成していました。
この形状は下値支持線が横向きで上値抵抗線が右肩下がりのトライアングルです。
教科書的には下抜けになりやすい形です。
そして、綺麗に教科書通りの動きとなり年末から大きく下落しました。
今年に入ってからは前回と同様のディセンディングトライアングルのようにも見えます。
ところが、トライアングルを形成するには、下値支持線のところに
最低3か所の安値が欲しいところです。
現状は未だ2点のようです。
考えられることは二つ。
一つは、もう少し上下しながら、綺麗なディセンディングトライアングルを形成。
もう一つは、このまま二つの点となり、二点底となるのかです。
二つの違いは全く行き先が違いますので、
決めつけずにチャートの形状をしっかりと見ながら、
上抜け、下抜けを確認することをお勧めします。