皆さんこんにちは。
松の内が終わり正月気分も抜けてきたといったところでしょうか。
1月は別名「睦月(むつき)」といいますが、由来のもっとも有力な説は、
睦び月(むすびつき)が「睦月」に転じたからだそうです。
睦び月とは、仲良くすることや仲睦まじいこと、
互いに親しみ合うなどの意味があるそうです。
正月だけでなく、また、家族だけでなく仕事においてでも
睦び月としてお互いに親しみあ合いながら生きていければ素晴らしいですね。
ところが、世の中は考え方の違いなどから意見がしばしば対立し、
その結果、同じ国内でも対立し分断する懸念が出てくることもあります。
今週の注目チャートは、国民の意見が対立し国がまとまらないがゆえに
不安定な動きを見せている旬な銘柄を選択しました。
では、そのチャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
「ポンドインデックス」日足 1月16日現在
上記のチャートは、「ポンドインデックス」の日足チャートになります。
ポンドはイギリス(英国)の通貨ですが、
厳密にいえば「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」となります。
この国はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの
4つの非独立国から構成されています。
日本と同じ小さな島国ですが、各地域間での争いの歴史は古く、
現在も4か国は主権国家ではないものの、
国に準ずる地域としてサッカーやラグビーの試合では別々に出場しております。
英国のEU離脱問題が昨今の喫緊課題となっていますので、
チャートと共にこの問題を考えてみましょう。
まずは、チャートのステージから見ていきます。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第6ステージとなっています。
第6ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の入り口です。
小次郎講師流に見れば、下降帯の傾きが無くなってきていますので、
上昇帯に移行するかどうかが注目となります。
第6ステージということは短期移動平均線が下降帯を上抜けています。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
英国のEU離脱問題は、2016年6月の国民投票にさかのぼります。
英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が実施され、
離脱は否決されるだろうとの事前予想を覆し、
離脱支持側が僅差で勝利したことで英国のEU離脱が決定しました。
その後英国とEUは離脱条件の交渉を行い、
英国のEU離脱に伴う清算金、在英EU市民・在EU英国市民の権利保障、
アイルランド・北アイルランドの国境問題などで合意に達し、
その英国とEUとの合意内容が英国議会で採決される段階まで進みました。
しかし、採決は否決され、
EU側と「合意のない離脱」へ進む可能性が高まってきております。
EUとの貿易問題、国際金融センターとしての地位低下懸念など
3月29日の離脱期限まで時間が無い現状で今後も波乱は必至、
そして通貨であるポンドも乱高下の懸念が高まっています。
メイ首相の発言や英国議会の動きに注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
週足チャートで見ると、
2016年の国民投票の結果を受けてからポンドはさらに急落し、
その流れが続いているように見えます。
実際、ステージは第4ステージを継続しています。
しかし、日足チャートを見ると、その流れは週足とは違って見えます。
15日の英国議会での採決が否決されれば、
英国の合意なき離脱による混乱から
ポンドが大きく売られるといった予想が多くみられました。
ところが、蓋を開ければ、マーケットではよくあることとはいえ、
ニュースが既に織り込まれていたのかもしれませんが、
否決されたにもかかわらずその瞬間からポンドが上昇しました。
未だ、200EMAの下で価格が推移していることを考慮すれば、
大局は弱気が継続していると判断できます。
ただし、下降帯が上昇帯に移行すれば、変化の兆しとなります。
ニュースを見る限り予断を許さない状況ではありますが、
日足のチャートを見ると、
ポンドに変化の兆しが出てきていることを理解しておきましょう。