注目チャート84|NYダウ

新年明けましておめでとうございます。

2019年、平成31年、亥年が始まりました。
十干十二支ですと36番目の年で己亥(つちのとのい)となります。
己亥の年は、現在の状況を維持して守りの姿勢に徹した方がよいとされています。
また、毎年この時期は干支の相場格言が出てきますが、
今年の「亥」は「亥固まる」となっています。
翌年が「子(ね)は繁栄」となりますので、
昨年からの下降トレンドも今年で固まる“かも”しれませんね。

今年は平成最後の年になり、また翌年にはオリンピックを控えておりますので、
楽しみな年になりそうな気配を感じます。
皆様にとっても最高の年になることをお祈りいたします。

さて、今年1回目の注目チャートは
世界の中心的な銘柄からが良いだろうと思いこの銘柄を選択しました。
ただし、時間軸が今までと違います。
まずは、そのチャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

「NYダウ」月足         1月9日現在

上記のチャートは、「NYダウ」の月足チャートになります。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカを代表する株価指数であり、
また、世界をも代表する株価指数です。

「ダウ工業株30種平均」の構成銘柄は時代に合わせて
30銘柄の入れ替えをおこないますので、
他の株価指数よりも上昇しやすいといわれています。

昨年6月にも構成銘柄入替を実施し、
世界的企業であるゼネラル・エレクトリック(GE)を指数から除外し、
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)が新たに組み入れらました。

日足チャートでは昨年秋から第4ステージのままですが、月足ではどうか。
まずは、チャートのステージから見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
「買い」にエッジ(優位性)がある状態が続いており安定上昇期となっています。
ただ短期移動平均線が下向きになってきていますので、
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

昨年10月から米国の長期金利の動向や米中貿易摩擦の悪化から世界的に株価が下落し、
特に欧州や中国の株価が大きな影響を受けました。
米国は国内の経済が好調で大した影響は無いとも言われていましたが、
世界的な株安の流れを受けて
日足チャートではきれいな下降トレンドが形成されています。

米国と中国の貿易摩擦が泥沼化したことが要因ですが、
昨年12月に行われた米中首脳会談により、
2019年1月からの追加関税が90日間延期され、
一先ず下落の流れが止まって2018年を終えました。

2019年の新年が始まると、
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が
今年予定されている2回の利上げを一時停止する可能性があると発言したことで、
マーケットに明るい日差しが差し込んできました。

今年は、FRBの動向と米中貿易摩擦の行方が
大きなカギを握っていることは間違いありませんので、
FRBの動きと米中政府高官の動向に注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

日々のニュースを見ていると米中貿易摩擦問題などで
NYダウや日経225、さらには世界の株価が大きく下落し、
暗い年末だったといった声も多く聞かれました。

確かに日足チャートは第4ステージが継続し
安定下降となっていましたので、その印象ももっともだと思います。

しかし、改めて月足チャートを見ると、
実は2016年に一度は第2ステージとなりましたが、
2011年から上昇帯の流れは継続しており、
尚且つ昨年も、もちろん今年に入ってからも
一度も第2ステージになっていないことが分かります。

つまりは、大局的には安定上昇期が続いているのです。

日足などでは下降トレンドとなっていますが、
長期的に見た月足は第1ステージを維持していることを認識しましょう。

逆に、米中貿易摩擦の問題が悪化して、
月足チャートのステージに変化が出た場合には注意が必要です。
「木を見て森を見ず」ではいけません。
逆に「森を見過ぎて木を見れず」でもいけませんよね。
大事なのはそのバランスです。

日ごろからトレードされているチャートの足の前後の時間、
例えば日足ならば週足や4時間足を、
4時間足でトレードされているなら日足や1時間足など、
時間軸の違ったチャートを見て
総合的にマーケットを判断する習慣を身に付けましょう。

今年も宜しくお願い致します。

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