皆さんこんにちは。
年の瀬が迫ってきました。
振り返ると今年1年色々とありましたね。
都心で大雪が降り交通網が混乱し、大阪や北海道では大きな地震がありました。
豪雨や台風が日本列島に厳しい爪痕を残し、
各地で猛暑となり観測史上最高の気温を記録したのも今年でした。
まさに、災害が多発した1年と言えるのではないでしょうか。
さらに災害だけではなく人災も起きました。
アメフトのタックル問題やボクシングの判定問題、レスリングのパワハラなど、
残念な出来事が多かった印象ですね。
ただ、そういった暗いニュースばかりではありませんでした。
平昌オリンピックでの日本代表の活躍は我々に元気をくれ、
「そだねー」は流行語大賞となりました。
そして米大リーグでの大谷選手の二刀流には驚愕。
来年は打者一本でいくそうですが、再来年の二刀流に期待したいですね。
テニスでは全米女子オープン日本人初優勝に感動しました。
大坂選手のスピーチに感銘した方も多かったのではないでしょうか。
海外での政治的出来事は米朝首脳会談が行われ日本のミサイル脅威が遠のきました。
挙げればきりがありませんが、
皆様にとって2018年、重大ニュースは何になるのでしょうね。
今週の注目チャートは、今年最後ですので俯瞰的に見る銘柄を選択致しました。
では、そのチャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
「世界株式指数ファンド」日足 12月26日現在
上記のチャートは、「世界株式指数ファンド」の日足チャートになります。
これは、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が算出し
公表している株価指数である「MSCI世界株価指数」と呼ばれる指数を基に
設定された上場投資信託です。
MSCIという会社は、国別、地域別、産業分類別の指数や、
先進主要国やエマージングなどマーケットタイプ別の指数など、
多岐にわたってカテゴリー分け、ジャンル分けした多数のインデックスを提供しています。
中でもこのMSCI世界株価指数は、世界の主要23カ国の株式で計算された指数となっています。
まずは、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、
「売り」にエッジ(優位性)がある状態が続いており安定下降期となっています。
安定下降が続くのかどうかを短期移動平均線と帯の関係を見て
「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
今年の日経平均は大発会で700円以上の上昇を見せ、
年初に26年ぶりの高値をつけました。
また、NYダウも史上最高値を更新しながら堅調に推移し、
2018年が順調にスタートしました。
2月に入ると米国の雇用統計の結果を受けてNYダウが下落し
世界的に株価が下落しました。
3月にはトランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムに関税をかけ、
米中貿易戦争が泥沼化していきました。
6月まではもみ合い相場となり、その後米国や日本は10月に向けて反発し、
NYダウは史上最高値を更新、日経平均は年初来高値を更新しました。
一気に期待感が高まったのも束の間、
10月に入ると米長期金利の上昇や過熱感の反動から相場が崩れました。
米中首脳会談の開催などから反発期待もあり2度切り返しを見せましたが、
結果的に中国や欧州の景気減速懸念などから世界的に株価は下落し
そのまま年末を迎えるといった相場展開となりました。
株価上昇を期待するニュースが少ないだけに暫くは地合いの弱い展開が続きそうです。
米国と中国のどちらかが株価反転の切っ掛けを作ると思われますので、
両国の政治・経済の動向に注目しながら株価を見ていきましょう。
このチャートをどう見るか?
世界の株指数ファンドのチャートを見ると、
昨年から今年の1月までは綺麗な上昇トレンドを形成していたことが分かります。
その後、上昇帯と下降帯が交互に入れ替わるもみ合い相場になりました。
しかも、右肩上がりのもみ合い相場ですので、
実際にトレードする時は利益を獲りにくいチャートでした。
10月になるとそのもみ合い相場の均衡が下抜けという形で崩れ出し、
そのまま下降帯が抵抗帯となり「ステージ4→5→4の戻り売り」のパターンから
安定下降となりました。
ここにきて逆Cカーブの下げ方になってきております。
つまり、下降トレンドの角度が鋭く急になってきているということです。
逆Cカーブの後には価格が乱高下することがあります。
価格の動きに振り回されないように心掛けながら、ステージの変化を捉えていきましょう。
今年1年間ありがとうございました。
良い年をお迎えください。