注目チャート81|太平洋セメント

皆さんこんにちは。

その年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の「今年の漢字」が、
京都の清水寺「奥の院」で発表され、「災」が選出されました。
振り返ると全国的に地震や豪雨、台風や猛暑などの自然災害が多発し、
パワハラなどの人災などからも「災」となったようです。

このイベントは12月12日が「漢字の日」ということで、
日本漢字能力検定協会が1995年から毎年行っており、
すっかり年末の風物詩となってきました。
清水寺の森清範貫主が一気に揮毫(きごう)し一年間のできごとを清めるとともに、
明るい新年となるよう願いを込めて奉納されます。
ちなみに2位は平等、平和の「平」でした。
「災」と「平」では全く印象が違ってきますが、
もし皆さんが「今年の漢字」を一文字で表現するならば、
一体どの漢字を選ばれるのでしょうね。

今週の注目チャートは、
「今年の漢字」のような状況の時に注目されやすい銘柄のチャートを見ていこうと思います。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


「太平洋セメント」 日足    12月13日現在

上記のチャートは、「太平洋セメント」の日足チャートになります。
「太平洋セメント」は、1998年に秩父小野田と日本セメントが合併して設立された
セメント業界最大手の企業です。
1881年、明治14年に笠井順八によりセメント製造会社が設立されたのが起源のようです。
地震や台風などの自然災害が発生すると、
復興関連銘柄として「太平洋セメント」も注目されます。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第2ステージとなっています。
第2ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の終焉です。
小次郎講師流に見れば、順行して下降期にトレンド転換するのか、
逆行してトレンド継続となるのかを、
短期移動平均線と帯の関係を見て「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

2011年の東北地方を中心とした復興需要により、低迷していた株価が回復の兆しを見せ、
更には首都圏での建設需要の増加や、国土強靭化計画に絡む交通網整備、
東京五輪を見据えたスポーツ施設整備などの明るい事業環境が重なったことで、
その後の株価は順調に上昇してきました。

それにも関わらず、
2018年の今年は年初に高値を付けてから下落の一途を辿ってきています。

本来ならばセメントはインフラ設備に必要不可欠です。
今年のように自然災害が多い年だと復興関連銘柄として注目されますが、
その割には株価が本格上昇の動きを見せることはありませんでした。

ただ、ここ数ヶ月で見れば
10月26日に年初来安値をつけてからは直近の高値を更新し、
少し明るい兆候が出てきたような動きとなってきています。
やはり、決算発表が増収増益となり、
また、米国でのインフラ整備も好調だったことが要因だったのでしょう。

今後本格的な株価上昇局面になるのかどうかを、
ここからのステージの変化に注目して見ていきましょう。

このチャートをどう見るか?

東京オリンピックや2025年の大阪万博の特需を材料的には織り込んだとすれば、
今後の株価は更なる特需が無ければ盛り上がりに欠けるという側面は否めません。
では、明るいニュースが無いのかと言えばそうではなく、
震災以降、軟弱な地盤を固めるセメント系固化材の市場は拡大しています。

セメント系固化材は地盤改良や液状化対策など幅広い用途で活用され、
今や「固化材が使われていないと一戸建てが売れない時代になってきた」
とさえ言われています。
日本は地震大国で尚且つ昨今の異常気象となれば、
今後もインフラ関連銘柄として注目されるでしょう。

今年は9月から10月にかけて第4ステージから
第1ステージへとトレンド転換しましたが、
すぐに反落して再び第4ステージへと移行しました。
トレンドの強弱を判断するには、帯の傾きと間隔を見ることで分かります。

ことわざに「災い転じて福となる」とありますが、
このまま上昇帯を維持出来るかどうかを見ていきましょう。
強い相場であれば上昇帯が維持されますからね。

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