皆さんこんにちは。
時が過ぎるのは本当に早いものですね。
気が付けばもう12月、「師走」となりました。
お坊さん(師)が走り回るくらい忙しいので「師走」というそうです。
忘年会にクリスマス、そうこうしていているうちにお正月。
今年やり残したことや、年始の準備など、
皆さんも走り回るくらい忙しいのではないでしょうか。
それにしても今年の12月は暖かい日々が続いています。
関東でも2004年以来、14年ぶりに12月に夏日となりました。
夏日とは最高気温が25度を超えますので、上着が全く必要ないということですよね。
ところが週末は一転して真冬並みの寒波が襲来するそうで、
どうやら、これらの原因はエルニーニョ現象によるもののようです。
このように今年は異常気象が続いた1年でした。
今週の注目チャートは、この「気象」を使ってビジネスをしている企業の
チャートを見ていこうと思います。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
「ウェザーニューズ」 日足 12月6日現在
上記のチャートは、「ウェザーニューズ」の日足チャートになります。
この企業は海洋気象調査会社「オーシャンルーツ」の
日本法人代表取締役社長の石橋博良氏が1986年に設立しました。
同社の陸上・航空部門をMBO(マネジメント・バイ・アウト)方式で設立するという、
当時では珍しい手法で誕生した日本における民間総合気象情報サービスの草分け的企業です。
現在は航空、海上、海運、流通、鉄道、防災、放送など、
様々な分野で気象に関する情報を提供しています。
また個人向けの気象サイトも運営しており、世界21カ国に32の拠点があるグローバル企業です。
まずは、チャートのステージから見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、安定下降期で、「売り」にエッジのある状態です。
ここからの動向は、短期移動平均線と帯の関係を見て「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
ウェザーニューズは「76億人の情報交信台」を目指し、
気象に関する事業の多様化とグローバル化を進めています。
2018年5月期の決算報告を見ると、業績に関する売上高は
前期の145億5200万円から158億7400万円へと増加しています。
ただ、環境気象市場への展開を目的に子会社化した
ウェザーニュース・フランスの株式取得時に計上したのれんの未償却残高などにより、
経常利益や当期純利益が前期から減益となりました。
株価も決算発表後は反発する局面もありましたが、大きく切り返せずに戻り売りになっています。
業績の安定性は評価できるところですが、
意外性のある業績上振れ期待の薄いところがチャートに現れているのかもしれません。
業績が安心している会社は全体的に株価が失速すると評価が上がりやすくなりますので、
その点にも注目しておきましょう。
このチャートをどう見るか?
チャートを見れば一目瞭然ですが、
今年に入ってからは高値が切り下がり安値が一定のもみ合い相場になっています。
上昇帯と下降帯が交互に入れ替わっており、
トレードをするには不向きな銘柄であることがわかります。
半年以上もみ合い相場が続いているということは、
いずれ上下どちらかに抜けてもみ合い放れが起こりますので、
今はトレードをするのではなく、しっかりとウォッチする銘柄ということになりますね。
もみ合い相場の基本は「放れに付け」です。
もみ合い放れを待ちましょう。
トレードをする銘柄選びの基本は、
上昇帯と下降帯がわかり易くトレンドを形成している銘柄を選ぶことです。
今年の天気のように読み難い銘柄は、わかり易いチャートになるのを待ちましょう。
ただし、いくら今年が異常気象だったからと言っても
夏が終われば冬に向かい、そして、必ず春がやって来ます。
季節と同じように天井を打った銘柄は下がり、底を打った銘柄は上がっていきます。
帯の傾きや間隔、長さなどを見ながら、トレードに向いた銘柄を選んでいきましょう。