注目チャート8|米国株「ウォルマート・ストアーズ」

皆さん、猛暑日、熱帯夜が続く季節になりましたが、確りと睡眠はとられていますでしょうか。
エアコンを付けっぱなしにすると朝がだるいし、タイマーにすると夜中に目が覚める、という経験をされている方も多いのではないでしょうか。
熱帯夜が続くと睡眠障害の方が増加するそうですので、十分注意して快適な睡眠を確保しましょう。
今週の「S」の気になるチャートとして、「世界一」をキーワードに、第二弾の銘柄を選択してみました。
二種類のチャートを掲載しました。この違いが時代を象徴しているようにも見えますが、皆さんいかがでしょうか。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


ウォルマート・ストアーズ 週足チャート       7月19日現在

ウォルマートは米国に本部を置く世界で最大の売上高を誇るスーパーマーケットチェーンです。
1945年に雑貨店から始まり、低価格、物流管理、コスト削減などから急速に成長した米国を代表するストアですよね。
世界の15カ国に進出し、日本では直接進出していませんので、知名度は低いかもしれませんが、西友を子会社化にして事業展開をおこなっています。
株価は2015年に最高値を付けてから大きく調整を入れています。そこからは回復はしていますが、未だ最高値は更新できていません。
むしろ、オレンジ色の折れ線の銘柄の方が高値を更新して大きく上昇しているのが分かりますよね。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージはステージ1となっています。
ステージ1は移動平均線大循環分析では安定上昇期となります。
大きく調整が入り短期移動平均線が下向きとなりましたが、現状は持ち直しそうにも見えます。
帯は傾きが出て間隔が広がっていますので、トレンドに勢いがある状態ではあります。
NYダウが先週3日連続で史上最高値を更新していましたが、ウォルマート・ストアーズは最高値には程遠い状況ですよね。
時代の変遷により小売業の限界が来ているという見方が適切なのか、それとも、ウォルマートの株価が実体経済を示しているのか、この辺りは見方が分かれるかもしれませんが、米国GDP(国民総生産)の7割を占める個人消費の根幹をなす小売業を代表する会社の株価の動向を「CHECK」していきましょう。

ズバリ!注目点

今週はウォルマートの株価にオレンジ色の折れ線で「アマゾン・ドット・コム」の株価を入れてみました。
アマゾンはインターネット書店としてスタートした会社で、現在インターネット上での商取引分野で初めて成功を収めた世界を代表する企業です。
最近では、アマゾンが実店舗のスーパーであるホールフーズを買収し、逆に、ウォルマートはオンライン衣料品会社の買収を行い、IT企業と実店舗スーパーの熾烈な競争が繰り広げられています。
消費者はIT企業を選ぶのか、それとも実店舗を選ぶのか、もしくは、融合した新たな形態が生まれるのか、今後の小売業の在り方に注目してみましょう。

「S」の目線

世界市場において売上高はウォルマートがアマゾンを上回っていますが、企業の価値を評価する時価総額ではアマゾンが上回っています。
現段階ではインターネットによる通販の便利さを市場は評価しているようです。それが、株価にも反映していると思われ、上記のチャートの違いに繋がっているのでしょう。
ネット通販の激増に伴いドライバーが不足し、物流の崩壊危機という問題を日本の社会は巻き起こしています。我々が便利さを追求しすぎた結果、経済の血液ともいわれる物流に大きな波が押し寄せています。
アマゾンVSウォルマートは単なる企業間の競争なのかもしれません。
しかし、「S」は単なる競争ではなく、我々の今後の未来を占う、もしくは、近未来の姿を垣間見る戦いであると感じ「目線」を向けています。

(ライター「S」)

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