皆さんこんにちは。
うなぎの価格高騰が久しく続いていますが、
今年はうなぎだけでなく「タコ」も高騰しているようですね。
タコは庶民の味方で何処でも獲れそうですが、
冷凍ボイルタコの主産地は西アフリカだそうです。
そのアフリカでの夏漁が低調だったことが、価格高騰の要因とのこと。
たかが、と言ってしまえばタコに失礼かもしれませんが、
冷凍ボイルタコの価格が国産養殖クロマグロの価格に迫る勢いで上昇しているそうです。
タコは英語ではオクトパスと言いますが、
相場格言で「オクトパスの呪い」という言葉があります。
オクトパスが由来の10月(オクトーバー)は株式市場が下がりやすいという格言です。
確かに今年は10月に世界的に株価が大きく下落しました。
これも「オクトパスの呪い」でしょうか。
今週の注目チャートはオクトパスの呪いを受けたかのように、
わかり易く10月から下落しているチャートを見ていこうと思います。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
「アマゾン・ドット・コム」 日足 11月29日現在
上記のチャートは、「アマゾン・ドット・コム」の日足チャートになります。
同社はジェフ・ベゾス氏が1994年7月にオンライン書店として創業。
今や世界的なインターネット総合通販会社と成長し、
米国ワシントン州、シアトルを本社として米国以外でも14カ国でサイトを運営しています。
日本でもアマゾン人気が高く、クリックひとつで、直ぐに荷物が届く便利さが好評のようです。
小売業の常識を変えてきた企業の株価がどうなっているか。
まずは、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、安定下降期で、「売り」にエッジのある状態です。
ここからの動向は、短期移動平均線と帯の関係を見て「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
アマゾンは10月2日に、
「米国内の全従業員の最低賃金を11月1日から時給15ドルに引き上げる」と発表しました。
平時から雇用している25万人に加え、
年末商戦向けに短期で雇う10万人もこの対象としました。
人件費の高騰は企業業績を圧迫しますので、
このニュースを受けて、株価は調整局面入りとなりました。
さらに、今年の7~9月期決算内容で
売上高が29%増の566億ドルと好調ではありましたが、
アナリスト予想よりは下回りました。
また、10~12月期の売上高見通しもアナリスト予想平均を下回ったことで、
業績好調にもかかわらず株価は大きく下落してしまいました。
移動平均線大循環分析でも、
第1ステージから第4ステージまで、綺麗なトレンド転換となりましたね。
そこから一度反発しましたが、下降帯の抵抗を受けて反落し、安値更新となり、
現在二度目の下降帯突破に挑戦中です。
現在市場の注目は米中貿易摩擦の行方です。
そして、月末に開催予定の米中首脳会談が大注目となっています。
マーケットが切り返すのか、このまま更に下落が続くのか、
しっかりと確認していきましょう。
このチャートをどう見るか?
前週末23日の「ブラックフライデー(黒字の金曜日)」からスタートした年末商戦が好調に推移しております。
また、26日にインターネット通販の特売である「サイバーマンデー」も好調で、
アマゾン株を含めてIT関連株が大きく反発してきました。
そこへ、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、
講演会での発言で利上げ終了時期が早まった可能性を示唆し、
利上げ終了の前倒し期待が重なったことにより株価の大幅上昇につながりました。
チャートの中央に赤色の線が入っておりますが、
これは200日移動平均線となります。
200日移動平均線は長期における強気と弱気の分岐点と言われており、
現在、この200日移動平均線を挟んでの攻防となっています。
ファンダメンタルズにおいては、米中首脳会談の行方が、
テクニカル分析においては、200日移動平均線の攻防が、
それぞれ運命の分かれ道となりそうな状況となっています。
また、価格と大循環MACDとの関係を見ると、ダイバージェンスとなっています。
ダイバージェンスは変化の予兆です。
このまま買い転換するのかどうかを見ていきましょう。