皆さんこんにちは。
米国の中間選挙が行われました。
トランプ大統領や与党共和党の信任を問う選挙で、上院100議席のうち35議席、下院の435議席すべてが改選されました。
結果は上院では共和党が過半数を占め、下院では野党の民主党が過半数を占めるというねじれ議会となりました。
トランプ大統領が掲げる「米国第一」の公約実現が難しくなるという見方や、更に強硬に推し進めてくるという意見など見解は分かれていますが、今回の選挙は過去50年のなかで一番投票率が高くなるであろうと専門家は見ているようで、米国民の関心の高さが伺えますね。
今後の米中貿易戦争の行方や保護主義の動向などこれからも目が離せません。
今週の注目チャートは、日本においてトランプといえばこの企業。
では、チャートを見ていこうと思います。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
「7974 任天堂」 週足 11月8日現在
上記は、「任天堂」の週足チャートです。
任天堂といえば、若い世代の方はポケモンゴーや、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」などをイメージされるのではないでしょうか。また、一世代上の方は、「スーパーファミコン」になるのでしょうか。
任天堂は玩具、コンピューターゲームの開発、製造、販売を行う世界的な企業です。創業は明治時代になりますが、元々は花札やトランプの製造販売会社でした。
まずは、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージ。第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、安定下降期で、「売り」にエッジのある状態です。
ここからの動向は、短期移動平均線と帯の関係を見て「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
昨年から順調に上昇していたものの、50,000円の壁が厚かったことや、「ニンテンドースイッチ」販売2000万台目標に対する懐疑的な見方なども重なり、今年の春先から調整局面。そして、第4ステージの下降期となっています。
10月30日に発表した2018年4─9月期の決算発表では、連結営業利益が前年比53.7%増の614億円、「ニンテンドースイッチ」向けソフト販売拡大が寄与しました。
古川社長は、「ここまでの経過としては順調に推移している」と述べ、通期業績予想を売上高で前年比13.7%増の1兆2000億円、営業利益で26.7%増の2250億の計画を据え置き、「ニンテンドースイッチ」販売2000万台目標も据え置きました。
年初来安値を更新してからの価格は踏みとどまっているようですので、決算内容も評価されるところがあったのかもしれません。
米中間選挙を終えて「知ったら終い」で日米の株価指数が再上昇してくるのかどうかに注目しましょう。
このチャートをどう見るか?
週足チャートにおいて、ステージが「4→5→6→5→4の戻り売り」になっているのが分かります。
まだ、帯の傾きも小さく、間隔も狭い状態ですので、トレンドに勢いの強さは感じません。
ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきますので、更に慎重に対応していかなければいけません。
今回はMACDの動きがどうなるか鍵を握っているようにも見えます。
決算発表前に8月安値を更新しましたが、MACDは8月の水準を上回った状態となっており、価格の動きとMACDの動きがダイバージェンス(逆行現象)となってきています。
これはあくまでも変化の兆しであって「買い」のサインではありませんので、慎重に見る必要があります。
ここからの動きをしっかりとウォッチしておきましょう。