皆さんこんにちは。
すっかり日が暮れるのが早くなり、遠くの方で冬の足音が聞こえてくるようですね。
もう10月も終わろうというのに、季節外れの台風26号が発生しました。
しかも、急速に発達し、今後の進路も定まっていないようです。
日本列島を縦断する可能性は低くなったようですが、念のため今後の台風の動きには注意しましょう。
さて、季節の移ろいと共に時代の流れの早さも感じることが多くなりました。
今や買い物をネットで済ませるのが当たり前になり、街を歩けばスマートフォン片手にゲームに夢中、そういった姿も多く散見されます。
今やサザエさんの筆頭スポンサーといえばアマゾンですが、
今週の注目チャートでは且つてのメインスポンサーであった銘柄を見ていこうと思います。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
「東芝」 週足 10月25日現在
上記のチャートは、「東芝」の週足チャートです。
からくり人形や和時計「万年時計」などを開発した「からくり儀右衛門」として知られる初代田中久重が、明治8年に創業した日本を代表する電機メーカーです。
2017年8月に東証2部に降格となりましたが、
この名門企業に何が起きたのか、これからどうなるのかを見ていきましょう。
まずは、チャートのステージです。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージ。
第2ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の終焉です。
小次郎講師流で見れば、帯が横ばいで「トレンドに勢いがない」ことが分かります。
今後の動向は、短期移動平均線と帯の関係を見て「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
2015年5月に東芝は、決算発表の延期・株配当見送りを発表し、その後、粉飾決算事件により歴代社長や役員が引責辞任する事態となりました。
その背景には、原子力発電に関する東芝の子会社「ウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニー(WEC)」の巨額減損処理を隠ぺいするという目的があり、東芝は経営危機に陥りました。
その後、東芝メディカルシステムズの全株式をキヤノンに売却したことなどから、株価は一時持ち直しました。
しかし、巨額赤字を出したことで債務超過に陥り、東芝メモリの売却や第三者割当の実施、また、病院事業やパソコン事業、サザエさんのスポンサー撤退など、聖域なき大リストラを行ったことで株価は落ち着きを取り戻しているようにも見えます。
今後は、更なる悪条件が出てくるのか注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
8月に発表された第一四半期の決算では、東芝病院や東芝メモリの売却でキャッシュフローは大きく改善されたようです。
さらに、フリーキャッシュフローも売却以外でも改善されており、一先ず危機的水準は脱しているようにも見えます。
それが株価の週足チャートにも反映されているようです。
大きな上昇はしていませんが、高値は3600円で抑えられているものの下値が切り上げており、若干変則的ではありますが「アセンディング・トライアングル」を形成しているようにも見えます。
もし、上記のチャートが「アセンディング・トライアングル」であるならば、いずれ近いうちに上値抵抗線を超えてくることが予想されます。
そうなると、もみ合い期間が長かった分だけに、放れたときの値動きが大きくなることが想定されます。
勿論、これが下に放れた場合も、動きは大きくなりそうですので注意が必要です。
上値抵抗線、下値支持線のどちらに抜けてくるかをしっかりと捉えていきましょう。