皆さんこんにちは。
今年は例年よりも台風が多いですね。
7月の猛暑の影響で太平洋上に台風が発生しやすい環境が揃っているからだそうです。
台風が日本列島を東から西に横断したり、
25年ぶりの強烈な台風21号が日本を縦断したりなど、
天変地異や自然災害が非常に多い夏となっていますね。
自然の猛威には勝てないところがありますが、
病気や怪我などに対しては医学の発達によって、
我々人類の寿命は随分と延びてきました。
その一つの要因として薬の進歩が挙げられるのではないでしょうか。
今週の気になるチャートは、その薬に関する企業のチャートを見ていこうと思います。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
4565「そーせいグループ」 日足 9月5日現在
上記のチャートは、「そーせいグループ」の日足チャートです。
1990年にバイオ医薬品の研究開発と
技術移転事業を目的として設立されました。
藤沢薬品工業の出身で元ジェネンテック社長の
田村眞一が創設した創薬バイオベンチャーになります。
2004年に東証マザーズに上場し、
現在でもマザーズ時価総額では5位から6位前後で推移しています。
まずはチャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期となります。
小次郎講師流に見れば、下降相場から上昇相場に、
トレンド転換してきたような動きです。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
明治維新を成し遂げるきっかけを作った長州藩第13代藩主毛利敬親はかつて、
家臣からの進言には「そうせい」と答え、
自由に活動をさせたというところから社名の由来としたそうです。
その名の通り、
リスクを恐れず常に攻め続けるベンチャー企業であるところが
一部の投資家に人気となっているのかもしれません。
2016年に「バイオ祭り」といわれた大相場を形成しましたので、
記憶にある方も多いかもしれません。
過去のバブルや昨年のビットコインの時もそうですが、
ひとたび大天井を打った相場は大底を打つまで下げ続けるケースが多く、
そーせいグループも天井から2年以上下げ続けています。
今回の下落で大相場を形成する前の価格に
近づいているということを理解しておきましょう。
そして、今回のステージの変化が今後の展開にどう影響するか注目しましょう。
このチャートをどう見るか?
「創薬」とは、新薬の研究・開発や新しい治療方法を開発する専門のベンチャー企業です。
以前は大手製薬企業内や大学で研究されていた分野です。
なぜなら、新薬や治療方法の開発には、膨大な時間と莫大な資金がかかるからです。
その開発を専門に請け負う会社として始まったのが「創薬ベンチャー」です。
「そーせいグループ」は医薬品開発につながる
特定のたんぱく質群を精緻に解析できるのが強みだそうです。
18年3月末の決算は前期の123億円の黒字から
22億円の赤字に転落しました。
48億円を研究開発費に投じたのが要因のようです。
18年末までに認知症、神経疾患、内分泌疾患の3品目の臨床試験を国内で始め、
19年末までに6品目まで増やす予定とのことです。
今後も研究開発のアクセルを踏む状況は続きますし、
電力や携帯会社のようなストック型ビジネスではありませんので、
その点を踏まえながらチャートを見ていきましょう。