注目チャート66|東証マザーズ指数

皆さんこんにちは。

気が付けば8月も終わろうとしています。
夏休みの宿題を仕上げるために
ラストスパートをかけている子供達も多いのではないでしょうか。
今年は9月1日、2日が土日ですので、
大いに助かったという子もいるのかもしれませんね。

この時期になりますと、
遠い昔、夜遅くまで宿題に追われていた時に
母が作ってくれた夜食が妙に美味しかったことを思い出しました。
皆様の子供のころの宿題の思い出はどういったものでしょうね。

今週の気になるチャートは、流れに変化が出てきたのかなと感じる
あのチャートを見ていこうと思います。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

「東証マザーズ指数」 日足    8月29日現在

上記のチャートは、「東証マザーズ指数」の日足チャートです。
マザーズは東京証券取引所が開設する新興企業向けの株式市場です。
上場基準が、東証の一部や二部市場より大幅に緩く
起業したての企業や、赤字決算だが成長性が見込める企業も新規に上場しています。
まずはチャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第5ステージとなっています。
第5ステージは移動平均線大循環分析においては下降相場の終焉です。
小次郎講師流に見れば、下降トレンドから上昇トレンドに移行するのか、それとも戻り売りになるのかを見ていきましょう。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

上記のオレンジ色の折れ線グラフは「日経平均株価」になります。
日経平均は7月高値を更新していますが、
マザーズ指数は未だ高値を更新しておりません。
その背景には、マザーズ市場の特徴が大きく表れています。

米中の貿易摩擦問題やトルコショックなどの要因があったこともありますが、
若い企業や成長の見込みのある企業などが多く上場しているため、
必然的にPER(株価収益率)が高くなる傾向があり、
また、前期赤字であったメルカリが指数に組み込まれたことや
8月前半に集中した決算発表が悪かったことなども7月安値を更新した理由として挙げられるでしょう。

しかし、先週のジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が
2019年以降は過度な引き締めを避ける考えを表明してから
世界的にマーケットの流れが変わってきています。
マザーズ指数も第4ステージの下降期から第5ステージへと移行していますので、
ステージの変化に注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

現在日経平均株価のPERは13倍辺り、マザーズ指数は70倍辺りで推移しており、
明らかにPERという側面から見れば株価が割高になっていることが分かります。
今回の反発をけん引しているのは、
(4565)そーせいグループや、
売上や利益が上方修正された
(3623)ビリングシステム
(3925)ダブルスタンダード
(5704)JMC
などの一部の銘柄のように思われます。

米国はメキシコと北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し協議が大筋で合意しました。
米ナスダックは3日連続で最高値を更新しましたので、
世界的にリスク選好となれば、
その期待感からマザーズ指数も買い安心感が出てくるかもしれません。

ただ、現状では一部の好業績銘柄が指数を引っ張っている、
という事実をきちんと認識してチャートを見ていきましょう。

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