注目チャート65|ゴールド

皆さんこんにちは。

今日1000円だったランチが翌日に2000円になり、
その翌日には3000円になっている世界って想像できますか?

今の日本では絶対にイメージが湧かないと思いますが、
このようなハイパーインフレの状態になっている国が、今のベネズエラです。
そのベネズエラでは今週「デノミ」が行われました。
デノミとはデノミネーションといい、通貨単位の変更のことを意味します。
今回は通貨を10万分の1に切り下げることで、
インフレの沈静化を狙ったようですが、その兆しは無さそうです。
ベネズエラでは外貨不足と物資の欠乏でハイパーインフレが止まらず、
国際通貨基金(IMF)の試算によると年率100万%に達するとの予測もあるようです。

国境を越えてブラジルへ逃亡するベネズエラ国民が後を絶たないといったニュースも流れてきています。
今週の気になるチャートは、このような事態になる前に持っておきたい銘柄を見ていこうと思います。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

「ドル建てゴールド」 日足    8月23日現在

上記のチャートは、「ドル建てゴールド」の日足チャートです。
金は何千年と人類の富、権力の象徴や危機に対する強さで高い信頼を得てきました。
戦争やインフレ、金融危機の時などに買われやすく、
世界中どこでも換金できる事が大きな魅力の限りある希少性の高い資源です。
では、そのゴールドがどう推移しているか
まずはチャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、
トレンドに勢いがあるのが分かります。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

人類が今までに採掘した金の総量が約15万トンで、
これは、オリンピック公式プール約3杯分相当の希少性の高い資源といわれています。
需要は宝飾用をはじめ、地金や金貨、また、ハイテク産業用としての用途もあります。
現在地球に埋蔵されている金は約7.6万トンだそうで、
しかも、その大部分は採掘が困難な場所にあり、
近い将来は、地上にある在庫を再利用し続ける以外に手段がなくなると予想されています。

しかし、その割には直近のゴールドは下がり続けています。
その背景には米国経済が好調で、
米連邦準備制度理事会(FRB)による追加的な利上げによるドル高による割高感や、
金利を生まない「ゴールド」の魅力が低下していることが背景にあります。

FRBによる追加利上げのペースがどうなるかが今後の注目ポイントとなります。

このチャートをどう見るか?

8月16日に1160ドル台を付け、長い下ヒゲとなってから切り返しています。
天井圏や底値圏で長いヒゲをつけて反転するケースもありますので
底打ちした可能性も考えられます。

また、大循環MACDを見ると3段目の下落にも見えますので、
ここからの動きには注目が高まります。

ただ、移動平均線大循環分析においては依然ステージに変化がありませんので、
決め打ちのトレードはリスクが高くなります。
ここからのステージの変化をしっかりと見ていくようにしましょう。

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