注目チャート6|ビットコイン

皆さんは、資産運用はどの市場をお使いでしょうか。証券市場・FX・コモディティ、本当に沢山あり過ぎて迷うという方もおられるのではないでしょうか。今週の「S」の気になるチャートとして、最近何かと話題の多い仮想通貨の「ビットコイン」を取り上げてみようと思います。人気の高まりから過剰反応し過ぎだとか、本格的な上昇はこれからだとか、メディアなどでも最近よく取り上げられております。詐欺や破産報道もあり危険なイメージもあります。取引をするかしないかは別として、仮想通貨について考えてみましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

ビットコイン 日足チャート    7月5日現在

そもそも「仮想通貨」って何?という方も多いのではないでしょうか。仮想通貨とはインターネット上にある電子的な通貨です。欧州中央銀行(ECB)は2012年に仮想通貨を「未制御だが、特殊なバーチャルコミュニティで受け入れられた電子マネー」と定義付けています。ですから、「仮想通貨」とか「暗号通貨」、「電子通貨」などとも呼ばれたりしているようです。電子マネーはドルや円から電子マネーに交換できても、電子マネーからドルや円に交換できませんが、「仮想通貨」はドルや円などの法定通貨(特定の国家や中央銀行などが発行した通貨)に換金することができます。現状では、ビットコインやイーサリアムといった代表的な仮想通貨は、ドル/円の為替取引と同じように、取引所にてドルや円とのやり取りが行われています。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージはステージ2からステージ1となっています。ステージ1は移動平均線大循環分析では上昇期となります。チャートの形は直近の高値を付けてからは三角保ち合いになっています。チャートパターンで見た場合、下値支持線を維持するのであれば、中段保ち合いになりますので、三角保ち合いを上放れすれば、更に上昇を見せる可能性のある形をしています。逆に保ち合いを下放れすれば厳しい下落を見せる可能性があります。短期移動平均線と帯の関係を確りと見るのが移動平均線大循環分析の見方です。ここからの動きを確りと「CHECK」していきましょう。

ズバリ!注目点

仮想通貨というのがブームになるきっかけとなったのが「ビットコイン」です。このビットコインなどの仮想通貨は特定の国家や銀行に依存せずに存在しています。誰が価値を保証しているのかというと、「ブロックチェーン技術」や「P2P分散化技術」「プルーフオブワークシステム」などといった我々素人にはわかり難いですが、暗号化や分散化などのシステムを作り上げている技術への信頼性によってお金としての価値が存在しているのです。また、現在では、上記の「ブロックチェーン」という技術が、お金に関する様々な新技術が生まれる可能性を秘めているということですので、今後の動向に注目していきましょう。

「S」の目線

「仮想通貨」の特徴は国家や銀行に依存しないという点ですので、極論をいえば、誰にでも換金性がある通貨をつくりだせるということになります。多くの仮想通貨は発行上限が決まっていますので、人気が出れば出るほど、爆発的に上昇する可能性がありますので、第二、第三の「ビットコイン長者」が誕生するかもしれません。ただ、それに伴い詐欺なども増加しているのも事実です。また、売る時に上手く売れずに売った瞬間に暴落するということも実際に起きています。今後のテーマはヘッジファンドなどが、この仮想通貨を投資対象として本格的に参入してくるかどうかではないかと見ています。市場の信用性が向上するまでは推奨は出来かねますが、通貨の動向を探るヒントとしてウォッチしておいても良いと思います。「S」の目線は、仮想通貨の存在価値や信用性、そして、投資のプロが参入してくるのかどうかに目線を向けています。

(ライター「S」)

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