皆さんこんにちは。
自宅を購入する際には住宅ローンを組まれる方が多いと思います。
皆さんの住宅ローンは固定型ですか、それとも変動型ですか?
この度、住宅金融支援機構のアンケート調査によると、
変動型の割合が固定型を5年ぶりに上回りました。
前身の住宅金融公庫時代を含めても、最も高い割合になったようです。
やはり、超低金利が長期化するという観測や、マイナス金利政策の導入後に
銀行間で過熱した固定型での金利競争が一服した面もあるようです。
現状の低金利が今後も続けば問題ありません。
しかし、変動型が多いということは、日銀が将来利上げをすれば
返済額が増える可能性を抱える世帯が増えることになります。
マーケットの動きには絶対が無いだけに、
金利の動向には注意を払いましょう。
今週の気になるチャートは、その金利に直結している銘柄を見ていきます。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
日本10年国債 日足 7月11日現在
上記のチャートは、「日本10年国債」の日足チャートです。
国債とは国庫債券の略称で、国が発行する債券のことです。
日本10年国債は、償還期間が10年の国債となり、
新規に発行されるものを「新発10年国債」といいます。
国債利回りのチャートはよく目にされると思いますが、
今回はその国債価格のチャートを覗いてみようと思います。
個人向け国債も販売されているので、
購入されている方もいらっしゃるかもしれませんね。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第2ステージとなっています。
第2ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の終焉となります。
小次郎講師流に見れば、ステージの1→2→1の押し目買いとなるのか、
それともこのまま第4ステージの下降期へと移行するのかに注目です。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を確りと「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
国債には1年未満の「短期国債」、2年~4年の「中期国債」、
5年~10年の「長期国債」と種類があります。
10年より長い「超長期国債」というものもあります。
債券は借金のことですので、国は国債を発行することで、
国債の買い手(投資家)からお金を借りています。
それに投資をする(国債を買う)ことが国債投資となります。
そして、国債は「利付国債」と「割引国債」の二つに分けることができます。
国債の金利、特に長期金利は、
個人の住宅ローンの金利や長期プライムレートなどに影響します。
長期金利は金融政策にも影響するために、
指標となる10年国債利回りの動向が金融市場で注目されるのです。
その10年国債の価格が下落して第1ステージの上昇期から
第2ステージに移行したということは、
ここから国債価格の下落の可能性が浮上してきたということです。
ステージの変化に注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
国債価格と金利は負の相関関係にあります。
このように記載すると、非常に難しくなりますが、
債券は、預金と同様に毎期の利払いと満期の償還額が定められています。
つまり、将来に生じるキャッシュフローが確定しています。
一般的に債券は固定金利で、それに対し市中の金利は日々動いていますので変動金利となります。
そのギャップを解消するために、既に発行している債券の価格が変動するのです。
もっと雑な表現をすれば、
債券価格が下がり人気が低下すれば金利を上げなければ売れないので金利が上がるという理屈です。
現在、その債券が下落傾向にあるということは金利が上昇傾向になっているということです。
政府日銀は金融緩和策として国債を大量購入して金利を抑えていますが、
この緩和策を終わらせると国債価格が大きく下落するかもしれません。
ということは、金利が大きく上昇するかもしれません。
金利と同様に国債のチャートにも注意を払いながら見ていきましょう。