注目チャート57|ゼネラル・エレクトリック(GE)

皆さんこんにちは。

ロシアで開催されているサッカーワールドカップは、
日本の予想外の?活躍により大いに盛り上がってきました。
西野監督率いる日本代表は、下馬評を覆してコロンビアに勝利し、
また、セネガルに引き分けたことで一次リーグ突破の可能性が高まりました。
日本サッカー協会が開催2か月前にハリルホジッチ監督の電撃解任を発表し、
日本中に波紋を広げた時のムードとは一転しています。

勝てば官軍、負ければ賊軍ではありませんが、
世の中の評価というものは、本当に変わり易いものですね。
運命の一戦、ポーランドとの勝負は今週28日の23時からです。
皆さん、西野ジャパンを応援しましょう。

今週の気になるチャートは、過去称賛の嵐を受けていたものの、逆に評価が下がっている銘柄を見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

ゼネラル・エレクトリック(GE) 月足    6月27日現在

上記のチャートは、「ゼネラル・エレクトリック(GE)」の月足チャートです。
誰もがご存知の発明家トーマス・エジソンが創業した世界的にも有名な多国籍コングロマリット企業(航空宇宙から軍需、重工業、電気機器、金融業など)です。
アメリカを代表する企業の株価が下落の一途をたどっています。
一体何が起こっているのでしょう。
では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては安定下降期となります。
小次郎講師流に見れば、帯が傾きを持って間隔が広がっていますので、下降トレンドに勢いがあるのが分かります。
短期移動平均線と帯の関係を確りと「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

GEの低迷を見ると、日本の東芝問題を思い出します。
また、事業内容も東芝に似ているだけに、尚更コングロマリット型経営の難しさを物語っているように見えます。

ジャック・ウェルチ氏やジェフ・イメルト氏など多くの著名な経営者を輩出してきましたが、
ジェフ・イメルト氏が残した莫大な負の遺産が、現状の苦境に繋がっているようです。

GEは過去に手掛けた金融事業で損失が膨らみ、2017年10~12月期に約1兆円の最終赤字に転落しました。
また、2018年1月~3月期も住宅ローン事業での追加損失により赤字決算となっています。
そして、業績立て直しに向けて、非核事業の売却を進めており、工場の自家発電設備などに使われる産業用ガスエンジン事業を投資会社に売却すると発表しております。
フラナリー現CEOは2018年をリストラの年と割り切って、事業売却とコスト削減に集中する方針のようです。
肥大化した組織をスリム化して、再生できるかに注目しましょう。

このチャートをどう見るか?

GEはダウ工業株30種平均が1896年に創設された当時からの構成銘柄で、
1907年11月7日以降は一度も構成銘柄から外れたことが無かった米国を代表する企業でした。
そのGEが今回、ダウ工業株30種平均の構成銘柄から外れることとなりました。
その代わりにドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが加わるようです。
それもそのはずで、ここ数年で業績が悪化、数千人規模の人員削減、配当は半分に引き下げられ、
昨年の業績はダウ構成銘柄の中で最も悪く、時価総額はほぼ半減状態でした。
2015年にAT&Tが外れ、アップルに入れ替わりましたが、時代の流れとしか言いようがありませんね。

移動平均線大循環分析で見ると下降トレンドに勢いがありますので、
安易な値ごろ感などで買わないようにして、確りと底打ちするのを見ていきましょう。

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