皆さんこんにちは。
4月27日に板門店で南北首脳会談が行われました。
韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が軍事境界線で握手をするシーンを見て、
日本の拉致問題も解決に近づくと感じた方も多かったのではないでしょうか。
専門家の分析を見ると、表向きの劇的な雰囲気とは裏腹に、中身として決定的なものが無いということだそうです。
なぜなら、北の核廃絶については、曖昧な目標として設定されただけで詳細が表明されていなかったからだそうです。
共同声明(板門店宣言)は「朝鮮戦争を終わりにすることで合意した」と宣言していましたが、
二国間の今後が和平に向かい、拉致問題も解決に向けて動いていくことを願います。
今週の気になるチャートは、朝鮮半島のように流れに変化が出てきた銘柄を選択しました。
では、そのチャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
トムソン・ロイター・コアコモディティCRB指数 週足 5月1日現在
上記のチャートは、「トムソン・ロイター・コアコモディティCRB指数」の週足チャートです。
1967年平均を100とした、米国内の各商品取引所等で取引されている先物取引価格から算出される国際商品先物指数のことです。
インフレの先行指数のひとつとして国際的に注目されています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期となります。
小次郎講師流に見れば、徐々に帯が傾きを持って間隔が広がってきていますので、トレンドに勢いが出始めているのが分かります。
更にトレンドに勢いが出てくるのかどうかに注目で、短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
チャートの注目ポイント
元々は1957年に米国のCRB(Commodity Research Bureau)社によって28品目の指数として開発されました。
2008年にはトムソン社によって買収され、トムソン・ロイターになったことにより、トムソン・ロイター・コアコモディティCRB指数と名称を変更しました。
長い名前ではありますが、要はエネルギー、畜産や穀物、貴金属などの商品全体の価格を指数化したもので、ここではCRB指数と略して呼ばしていただきます。
先週、米国の10年債利回りを紹介して、金利が上昇していることを確認していただきました。
大雑把な表現をすれば金利の上昇はインフレに、金利の下降をデフレと分けるとするならば、現状の金利の上昇はインフレに向かい始めていると仮説を立てることができるでしょう。
その仮説が正しければ、商品価格の指数であるCRB指数も上昇しているはずで、実際上昇し始めています。
米国の10年債利回りの動きも含めて、CRB指数の動きにも注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
昨年末にCRB指数を掲載したときは「アセンディングトライアングル」の場合であれば上に放れる可能性があると記載しました。
そのときには、2016年と2017年の戻り高値のところに入れた赤色のラインは未だ超えていませんでした。
それを、今年になって上放れてきたということは、リーマンショック以降下落を続けていたCRB指数の流れが変わった可能性が考えられます。
過去2年間の抵抗線である赤色のラインを更新してきたということは、「本格的な上昇局面が始まったかもしれない」というサインが発生したと判断してもよいのではないでしょうか。
我々はデフレ時代の考え方から、インフレ時代の考え方にパラダイムシフトする準備をしなくていけないのかもしれません。
勿論、小次郎講師流でいえば「予想はよそう」となるわけですが、週足チャートという長い期間での上放れ相場ですので、否が応でも期待は膨らみます。
CRB指数が第1ステージを維持している間は、何の心配もしなくてよいところですので、この流れがどこまで行くかを見ていきましょう。
そして、あくまでもステージの流れに沿った売買をしていきましょう。