注目チャート47|中東情勢を複雑にするWTI原油

皆さんこんにちは。

シリアではアサド政権が化学兵器を使用したと断定して、米英仏3カ国がシリアの首都ダマスカス近郊などの化学兵器関連施設を攻撃しました。
アサド政権の後ろ盾をしているとされるロシアと欧米の関係悪化による軍事衝突に発展するとの警戒感がありましたが、今のところ小康状態となっており、その懸念は後退しています。
サリンを使用したという噂もあり、幼い子供達が犠牲になっている姿は本当にいたたまれない気持ちになり、一刻も早く戦争の無い世界になってほしいと痛切に感じます。
世界の火薬庫といわれる中東の歴史は、近代社会では石油の歴史といっても過言ではなく、石油と宗教、そして民族間で激しい血みどろの争いを行ってきました。

今週の気になるチャートは、その中東情勢を複雑にしている銘柄を見てみようと思います。
では、そのチャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

WTI原油 週足    4月17日現在

上記のチャートは、「WTI原油」の週足チャートです。
WTIとはWest Texas Intermediateの略称で、米国南部のテキサス州とニューメキシコ州を中心に産出される原油の総称です。
このWTI原油と英国の北海で産出されるブレント原油、アラブ首相国連邦(UAE)のドバイで産出されるドバイ原油が、世界の原油価格の三大指標となっており、最も有名なのがニューヨーク商品先物市場に上場されているWTI原油になります。
では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期となります。小次郎講師流に見れば、帯が傾きを持って間隔が広がってきていますので、トレンドに勢いがあるのが分かります。
このトレンドが更に勢いを増すのかどうかです。短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

WTI原油はリーマンショックの影響で大暴落となりましたが、その後の反動やサウジアラビアの減産減少などから、2014年までは100ドルを挟んでの推移が続いていました。
その後は、シリアやイラクなどの中東情勢の緊迫と、シェールオイルの増産の強弱材料が交錯していました。
しかし、ECB(欧州中央銀行)が利下げを決定したことや中国の景気減速などから、WTI原油は三角保ち合いを下に抜けてきました。
そこに拍車をかけるように、サウジアラビアがOPEC(石油輸出国機構)での減産を拒否したことで、2016年2月7日に1バレル29.44ドルまで下落しました。(*バレルは原油の取引単位)
そこで、サウジアラビアを含む4カ国は増産を凍結して価格が持ち直し、その後のOPEC総会で協調減産を実施したことやシリア問題などを背景に、約3年ぶりの高値を付けて現在に至っています。

このチャートをどう見るか?

ここからの原油市場は、OPEC加盟国と非加盟国の協調減産が継続されるかどうかが注目されます。
もし仮に現在のOPEC加盟国と非加盟国の減産枠が更に拡大されるとか、もしくは、シリア情勢が悪化するような事態になれば、現状のチャート形状を維持して70ドルに向けた動きになるでしょう。

一方で、米国のシェールオイルは生産増大が続いており、今年はサウジアラビアの産出量を抜いて世界第二位になるといわれています。シェールオイル増産による供給過剰が重石となれば、チャートの形に変化が出てくるでしょう。

今回は大局を見るために、週足チャートを掲載しましたが、変化の兆しは日足の方が早く出てきますので、日足のステージを確認しましょう。

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