注目チャート44|米国株「フェイスブック」

皆さんこんにちは。
いよいよ桜が満開となってきました。冬の寒さを耐えしのいだからこそ、咲く桜に美しさを感じるのでしょうか。
これから花見をされる方も多いとは思いますが、場所取りや荷物運びなど一苦労ですね。
今年は「室内花見」という「エア花見」が流行しているそうです。
室内にプロジェクターで満開の桜を映し出すとか、店内に桜を持ちこんで花見もどきの雰囲気でお酒や料理を楽しむそうです。
花粉症の方や外で見知らぬ方が周りにいるよりはいい、ということで意外と人気だそうです。
苦労するからこそ味わえる趣もあるとは思いますが、皆さんはいかがでしょうか。

今週の「S」の気になるチャートは、春を謳歌していたものの興ざめしてしまったチャートを取り上げようと思います。
では、その銘柄を見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

フェイスブック 週足チャート    3月28日現在

上記のチャートは、「フェイスブック」の週足チャートです。
ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグが同級生と一緒に創業したSNSの会社です。
今やカリフォルニアに本社を置く世界最大のSNSの会社になっております。
皆さんの多くもフェイスブックの会員になって、様々な用途に利用されているのではないでしょうか。
順調に上昇していた株価ですが、ここにきて一抹の不安を感じるような動きになってきています。では、チャートを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第3ステージとなっています。
第3ステージは移動平均線大循環分析においては下降期の入り口となります。
小次郎講師流に見れば、中期移動平均線が長期移動平均線を下回れば上昇帯から下降帯にかわります。
中期移動平均線と長期移動平均線の関係を「CHECK」していきましょう。

ズバリ!注目点

フェイスブックのサイトを利用する前に必要なユーザー登録を行います。
そして、個人プロファイルを作成し、他のユーザーをフレンドとして自身のグループに追加します。
そこからメッセージの交換などを行い、共通の関心を持つユーザーグループへ参加することができるようになります。
今やそのグループは、会社、学校・大学、他の属性等でも活用されています。
2004年に正式に会社としてスタートして、僅か5年でマイスペースを抜いて世界最大規模のSNSの会社になりました。
2012年にはナスダック市場に上場し、2018年現在ではアクティブユーザーが21億人を超えているそうです。
まさにSNS界の巨人として君臨しています。
フェイスブックの動向を見ることで世界のSNSの動向を知ることができ、IT業界の動向を把握しやすくなりますので注目していきましょう。

「S」の目線

今回、SNSの巨人に個人情報流出の問題が発覚しました。
今年3月17日に米紙ニューヨーク・タイムズなどが5000万分のフェイスブックの個人情報流出を報じ、しかも、そのデータは2016年の米大統領選でトランプ陣営の選挙運動に活用されたとみられると報道したのです。
この個人情報は2013年に英国の大学研究者を経て、英国のデータ収集会社に流出したデータだったそうです。
米連邦取引委員会(FTC)や全米各地の司法当局は3月26日、法令違反がないか調査に乗り出すと表明し、ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が米議会で証言する意向であるといわれています。
また、フェイスブックのメッセンジャーアプリ利用者3人が27日に、通話やテキストメッセージの記録を収集しプライバシーを侵害したとして同社を訴えました。
米国株高をけん引してきたIT・ハイテク関連ではありますが、問題は拡大の一途をたどっています。
個人情報を扱うIT企業に対する規制強化への警戒が高まっていますので注意していきましょう。

 

(ライター「S」)

おすすめ


公式インジケーターを利用する