注目チャート42|ユーロ・ポンド

皆さんこんにちは。

トランプ大統領の鉄鋼・アルミニウム輸入制限問題はマーケットに衝撃を与えました。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、韓国の特使団と会談し、また、5月には米国との会談の準備があると韓国特使団に伝えたそうです。
最近はトランプ大統領の発言の方が大人気ないように見えるのですが、今後の米朝問題がどうなるか気になりますね。

トランプ大統領の言動、行動でマーケットが揺さぶられることも多いですが、
チャートにはトレンドが発生している波の大きな時と、トレンドの無い波の小さな時があります。

今週の「S」の気になるチャートは、トレンドの無い波の小さな銘柄を取り上げようと思います。
波の大きな銘柄は注目度合いが必然的に高くなりますが、波の小さな銘柄も時には目を向けたいものですね。
では、その銘柄を見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

ユーロ・ポンド 日足チャート    3月13日現在

上記のチャートは、「ユーロ/ポンド」の日足チャートになります。
日本のFXトレーダーの売買ランキング1位は「ドル/円」で決まりでしょう。
世界の為替市場の中心は「ユーロ/ドル」ですが、FXトレーダーの間では、クロス円の取引において、ユーロ円にするか、ポンド円にするかを見極めるのに、
この「ユーロ/ポンド」の動向を見る方が多いのではないでしょうか。
では、チャートを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期となります。
小次郎講師流に見れば、上昇帯に傾きが出て間隔が広がってくれば、上昇トレンドに勢いが出てきます。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

ズバリ!注目点

ユーロ/ポンドの動きということは、1ユーロが何ポンドとなるかということです。
つまり、ユーロが主軸通貨、ポンドが決済通貨となります。

ユーロとポンドの動きは相関関係が高い通貨ペアといわれますので、
若干ポンドの方がボラ(変動率)は大きいものの、ユーロ円とポンド円を見比べると似たような動きになっているはずです。
イギリスのEU離脱問題でポンドの急落がありましたが、それ以降は落ち着きを見せており、この数カ月ほどはもみ合い相場となっています。
トレーダーにとってはボラの大きさによってチャンスが増減しますので、ボラの無い銘柄は見向きもされなくなりますが、
ボラが無く揉みあい相場だからこそ、何れ発生すると予想されるトレンドの出発点を捕まえたいものです。

揉みあい放れがどこで起きるかに注目して見ていきましょう。

「S」の目線

上記のチャートは価格が高くなればユーロが高、ポンド安になっているということですが、
一昨年のEU離脱によるポンドの急落後は、ポンドが回復し揉みあいながらもポンドが若干有利な動きを見せていました。
2018年に入ってからも、揉みあいが続いているわけですが、下降帯が多かった揉みあいから上昇帯の揉みあい相場に移行しているのが分かります。
また、高値切り下げ安値切り下げの下降チャネルラインから、下値切り上げ、上値切り上げのもみ合いに移行しているのが分かりますよね。

あくまでも小さな変化ではありますが、このような小さな変化に対応するかどうかの積み重ねがトレードでは年間を通じた結果に変わってくると感じています。
ポンドよりもユーロが有利な動きになると仮定すれば、ポンド円よりもユーロ円にチャンスがあるかもしれません。
もみあい相場の中にも変化があるという目線でチャートを見て、チャンスを探していきましょう。

(ライター「S」)

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