皆さんこんにちは。
3月1日、関東地方に春一番が吹き、日本列島は春の兆しを見せ始めています。
ツクシが顔を出し始めてきたといったニュースも出てきており、春はすぐそこまできています。穏やかで暖かな日差しを想像すると春本番が待ち遠しくなってきますね。
7日からは気温が一気に下がり、冬の寒さに逆戻りとなるそうで、ここからは三寒四温といわれるような温度差が激しい天候になってきそうですので、体調管理には十分注意しましょう。
では、今週の「S」の気になるチャートは、ゴルディロックスと言われる適温相場から、三寒四温的な相場になってきている株式市場のある銘柄を見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
ユーロ・ストックス50指数 日足チャート 3月7日現在
上記のチャートは、「ユーロ・ストックス50指数」の日足チャートになります。
くりっく株をされている方は、ドイツのDAXの動向を見ていると思いますが、今回は初めてユーロ・ストックスを取り上げようと思います。スイスのチューリッヒに拠点があるSTOXXが算出しており、ユーロ圏12カ国の上位の優良銘柄により構成される株価指数となります。
では、チャートを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては安定下降期となります。
小次郎講師流に見れば、下降帯に傾きが出て間隔が広がってきていますので、下降トレンドに勢いが出てきているのが分かります。
ここから更にトレンドに勢いが出てくるのかどうかです。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
ズバリ!注目点
3月4日、ドイツでは大連立合意の承認を求める社会民主党(SPD)のメルケル独首相による新政権への参加の是非を問う党員投票が行われました。
結果は政権入りに賛成する票が過半数だったと発表し、これにより、メルケル氏が首相に選出される見通しで、4期目に突入することになりました。よって、昨年9月からの政権空白が解消される見通しとなりました。
4日に行われたイタリアの総選挙は、どの政党も過半数を獲得できないハングパーラメントとなりました。
「五つ星運動」が議席を伸ばし与党・民主党を中心とした中道左派連合は貧困や移民の大量流入への反感で議席を減らしました。イタリアの債務問題やユーロ離脱懸念などがユーロ売りの材料となりましたが、今のところは落ち着きを取り戻しています。
過去のユーロ危機はギリシャがネックになっていましたが、2018年はイタリアが引き金になってくるかもしれませんのでイタリアの政局に注目していきましょう。
「S」の目線
ドイツのDAXもそうですが、ユーロ・ストックス50指数のチャートは第4ステージ継続で地合いの弱いチャートになっています。
今週3月8日には注目されている欧州中銀(ECB)の金融政策が発表されます。一部の政策委員会メンバーは今回の会合で政策に関する文言の微調整を開始し、債券購入プログラム縮小への道筋をつけたいと考えているようですが、エコノミスト予想では6月までに変更するとしており、債券購入終了後も「相当期間」据え置くとしている政策金利のガイダンスが変更されるのは9月になると見込まれているようです。
ユーロドルが安定を維持し、ユーロ・ストックス50指数が上昇してくるのか注目です。
トランプ米大統領の鉄鋼とアルミの関税問題から、マーケットは不安定な動きを見せています。欧州も報復措置を取るといわれており、今後も乱高下の様相となりそうです。
現状のようなときは、大きな材料が出てきますので、その材料に飛びついてしまう傾向が見受けられますが、このような時だからこそ、チャートの変化に合わせて対応できるように目線をファンダメンタルズからテクニカルに移していきましょう。
(ライター「S」)