注目チャート37|ドルインデックス

皆さんこんにちは。

強い寒気が日本列島に押し寄せ、日本海側や北日本では大雪などの警戒が続いており、
福井県では車が1500台ほど立ち往生となりましたので、車で移動の際は十分ご注意ください。

9日から25日まで韓国の平昌で冬季オリンピックが開催され、
スキーやスケート、アイスホッケー、カーリングなど注目競技が目白押しとなっています。
スキーのジャンプではレジェンド葛西選手や高梨選手、フィギュアスケートでは羽生選手などの活躍に期待がかかっており、皆さんも一緒になって日本を応援しましょう。
世界90以上の国と地域から約6000人の選手が参加するそうですが、新たなスターが誕生するかどうかに注目です。

今週の「S」の気になるチャートは、世界のマーケットの中心にあるスター銘柄を見ていこうと思います。
では、チャートがどうなっているか見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

ドルインデックス  日足チャート       2月8日現在

上記のチャートは、「ドルインデックス」の日足チャートになります。
昨年もご紹介しましたが、一般的にドルインデックス(ドル指数)は、
ユーロや日本円、英ポンド、カナダドル、スイスフランなど複数の主要通貨に対する「米ドルの総合的な価値」を示す指標です。
個別の通貨ペアのみの為替レートよりも正確に世界経済における米ドルの価値を見ることができます。
では、世界の基軸通貨である「米ドル」の総合的な価値を見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期となります。
小次郎講師流に見れば、帯が傾きを持って間隔が広がっていますので、現状の下降トレンドに勢いがあるのが分かります。
ただ、短期移動平均線が上向きとなってきていますので、帯を上抜けるか、それとも戻り売りになるかを「CHECK」していきましょう。

ズバリ!注目点

ドルインデックスのチャートを見ると、昨年から断続的にドルが下落しているのが分かります。

2016年11月といえばトランプ大統領が米大統領選で勝利した月ですが、
その時にはドルインデックスは一時14年ぶりの高値を付けていました。
しかし、トランプ政権が経済政策で目立った成果を出せないことが重しとなり、大統領選直後の上昇から下げに転じました。

一方、フランスではマクロン大統領が、ドイツではメルケル首相がそれぞれ選挙で勝利したことで、
右派勢力が台頭するとの懸念が後退し、ユーロ圏の景気が上向きユーロが買われる要因となりました。

また、カナダ、英国、日本など他の中銀も金融引き締め策に言及し始め、
中国人民銀行までもが金融緩和の見直しに動いたことで、ドルインデックスの独歩安に繋がりました。

現在、ドルの巻き戻しが起こりそうですのでここからの動きに注目していきましょう。

「S」の目線

前回ユーロドルの紹介の時にも同じように為替と金利のグラフを添付しましたが、今回も米国の10年債利回りをオレンジ色の折れ線で入れています。
これを見ると昨年の9月から金利が上昇しているのが分かります。そして金利の上昇にドルインデックスの上昇が追随出来てないのがよくわかります。
為替と金利が常に相関関係が高いわけではありませんが、現状のギャップは何れ金利が下がるか、ドルインデックスが上昇するかの動きを見せると思われます。

ドルは世界の基軸通貨ですので、為替を見るにしても株式市場やその他の市場の動きを見るにしても、絶対外せない銘柄ですので、
「ドルインデックス」の動向は常に目線を向けていきましょう。

(ライター「S」)

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