注目チャート31|トムソン・ロイター・コアコモディティーCRB指数

皆さんこんにちは。

早いもので今年も残すところ5日となりました。
今年は欧米の株式市場が史上最高値を更新し、日経平均がバブル後の最高値を更新と、株式市場にとっては非常に明るい1年となりましたね。
また、仮想通貨のビットコインが年初から約20倍という驚異的な上昇を見せ仮想通貨バブルという言葉も出るような1年でした。

皆さんにとってはどのような1年だったでしょうか。

来年の話をすれば鬼が笑うかもしれませんが、気になるチャートがありましたので、チャート上から予測して来年の相場を考えてみましょう。
今週の「S」の気になるチャートは「CRB指数」を見てみようと思います。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

CRB指数 週足チャート       12月27日現在

上記のチャートは、「CRB指数」の週足チャートになります。
正式にはトムソン・ロイター・コアコモディティーCRB指数といいます。
「Thomson Reuters」が提供しており、米国と英国の各商品取引所で取引されている先物取引価格から算出される国際商品指数(商品先物指数)のことです。
では、チャートから動きを予測してみましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージはステージ1となっています。
ステージ1は移動平均線大循環分析においては安定上昇期となります。
小次郎講師流に見れば、上昇帯が傾きを持って間隔が広がってくれば、トレンドに勢いが出てきます。
短期移動平均線と帯との関係を「CHECK」していきましょう。

ズバリ!注目点

一般に国際商品指数とは、世界各地で取引されている商品の総合的な値動きを示すものです。
CRB指数は、エネルギー・貴金属・農産物などのコモディティを幅広く網羅していることから、世界的な物価や景気の代表的な指標として使われています。また製品原料として使う商品を特に多く含むので、物価上昇率(インフレ動向)の先行指標として国際的に注目されています。

つまり、CRB指数の動きに注目することで、世界でのインフレ動向を理解できることになりますので、時にはCRB指数の動向も見ていきましょう。

「S」の目線

上記の「CRB指数」は週足となっていますが、そこに2本の赤い線を入れました。
昨年から高値が一定で、下値が切り上がっています。やや変則的ではありますが、大きな意味で「アセンディングトライアングル」というパターンの可能性が考えられます。
来年は上記の2本の赤線の上下どちらに抜けてくるかに注目していきましょう。
仮に、「アセンディングトライアングル」のパターンとすれば、ここから上抜けしてきますが、そうなるとターゲットの予測は230ポイントを超えてくることになりそうです。そうなれば、物価が全体的に上昇する可能性が高まり、景気に大きく影響を与えそうです。
2018年はこのトライアングルの行方に目線を向けることで、物価の動きを把握しやすくなるのではないでしょうか。

今年の投稿はこれが最後になります。
皆様の心に刺さる内容だったのかと振り返ると一抹の不安が残りますが、今まで目を通していただき有難う御座いました。初投稿から半年になりますが、2018年は更に内容を充実できるよう努めて参りますので、宜しくお願い致します。

どうか良い年をお迎えください。

(ライター「S」)

おすすめ


公式インジケーターを利用する