皆さんこんにちは。
1999年から26年続いた自民党と公明党の連立が解消されました。
これにより、誰が日本の首相になるのかが全く見えなくなってきました。
野党一本化が成立し、“玉木首相”が誕生するのでしょうか。
15日に立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の野党三党の党首が首相指名選挙に向けて、
会談を行いましたが、その後、自民党と維新が会談を行い、
高市氏が首相になる可能性も再浮上してきました。
情勢は混とんとしていて非常に緊迫していますが、
結局のところ「日本の次の首相」は、誰になるのでしょうか。
次の首相を決める「首相指名選挙」は来週21日にも行われる見通しです。
だれが首相になっても、世の中は変わらないという冷めた声もあるようですが、
安心して生活ができる社会になってほしいものです。
今週は都市銀行について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
暴落は避けることができないのか? by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の日足チャートです。
メガバンクの三菱UFJ銀行などを傘下に置く三菱グループの金融持株会社です。
旧三菱銀行尾の流れをくむことから、三菱グループに所属し、
また、三和銀行の流れから三和グループにも所属しています。
三菱銀行、東京銀行、三和銀行、東海銀行など続々と合併を繰り返し、現在の形になりました。
それぞれ、首都圏、京阪神圏、中京圏に強みのある銀行が合併したことで、
三大都市圏での経営基盤、店舗網を有しています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第2ステージとなっています。
第2ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の終焉です。
小次郎講師流に見れば、短期移動平均線が帯に突入してきたことで、
トレンドの勢いがなくなってきたことがわかります。
ここから、短期移動平均線が帯を下抜ければ下降相場の入り口に向かいます。
一方で、短期移動平均線が帯を上抜けてくれば再びトレンドに勢いが出てきます。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この企業の注目ポイント
今年の5月15日に発表された2025年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の11兆8903億円から13兆6299億円となり、過去最高を記録しました。
経常利益は前期の2兆1279億円から2兆6694億円となり、過去最高を記録しました。
最終利益も前期の1兆4907億円から1兆8629億円となり、
売上、経常利益、最終利益全てが過去最高となりました。
ROE(自己資本利益率)とは、自己資本をどれだけ効率的に使って
利益を上げているかという指標で、8~10%を超えると
日本では優良企業とされていますが、この決算では9.9%と前年度比1.3ポイント上昇しました。
一方で、米国の通商政策などの影響に対応するため、収益を上げる国でもポートフォリオを組み、
日本44%、米州30%、アジア21%となっています。
また、金融政策など様々なポーロフォリオを組成することで、
持続的な利益成長を狙っているようです。
今期の四半期決算を見てみると、売上高は3兆2539億円と前年同期比で見ると、
マイナス7.7%となっています。
経常利益は7085億円とマイナス3.4%、最終利益は5460億円とマイナス1.8%となりました。
要因はニコスのシステム減損をはじめとしたシステム開発費用などの経費増加でした。
ただ、国内随一の顧客基盤があり、個人の円預金残高は24年末で90兆円を突破しており、
グループ一体運営で、中長期的にROEの向上を目指すようです。
今後も金融とクラウドやAIを組み合わせ、
グループによる戦略によりガバレッジを強化するとのことですので注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAが緩やかに右肩上がりだったり、右肩下がりだったりします。
この銘柄は基本的には200日EMAは右肩上がりになっていますが、
短期的に右肩下がりになる局面もあり、やや難しい銘柄であることがわかります。
次に、直近の200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
2025年5月以降は、200日EMAに価格が絡むことが無く、
大局の上昇トレンドが継続しているのがわかります。
また、一度上昇トレンドが発生すれば、それなりにトレンドが継続しているのもわかります。
最後に直近のステージを見ていきましょう。
上昇期である第1ステージから上昇相場の終焉である第2ステージに移行してきました。
そして、短期移動平均線が下向きになっており、
あと少しで下降相場の入り口である第3ステージに移行しそうなことが伺えます。
移動平均線大循環分析の考え方を整理します。
第1ステージは上昇期ですので、買いを中心に組み立てます。
第2ステージは上昇相場の終焉ですので、決済を検討します。
ただし、状況次第で買いを維持したり、決済したりします。
第3ステージは下降相場の入り口ですので、買いは決済をしており、
売りを持つかどうかを検討する時間帯です。
暫く、安定上昇が続いていましたが、現状が第2ステージであること、
もう少しで第3ステージに移行しそうな状況であるということを理解して対応していきましょう。