注目チャート304|三井倉庫ホールディングス(9302)

皆さんこんにちは。

突然ですが、「前線」と聞いて何を思い浮かべますか。

春であれば桜前線を思い浮かべる方が多いと思いますが、
この6月の時期であれば、梅雨前線となる方が多いでしょうね。

日中の最高気温が徐々に上昇してきて、
春から夏に向かってきていると感じますが、
その前に日本列島に梅雨前線が接近してきています。

週明けには梅雨前線が本州付近に停滞し、関東甲信を始め、
日本もいよいよ本格的に梅雨入りとなる可能性が高いといわれています。

長雨となる前に、布団干や、厚手の洗濯を片付けるなど、
梅雨入り前の日差しを有効に活用したいものですね。

また、梅雨入りにより、場所によっては
大雨となるところもあるかもしれませんので、非常用の持ち出し袋を確認し、
ハザードマップを見直すなどして、大雨への備えも再確認しておくとよいでしょう。

今回は倉庫業の大手企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


逆Cカーブとは? by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「三井倉庫ホールディングス」の日足チャートです。

三井グループに属する物流持ち株会社です。

1909年、明治42年、三井銀行倉庫部から東神倉庫株式会社として分離独立し、
1942年、昭和17年に三井倉庫に商号変更しました。

倉庫事業、港湾運送事業、国際輸送などの物流事業のほか、不動産賃貸業を行っています。

ビジョンが「物流から価値を」、
ミッションを「革新と安心をユニバーサルに提供すること」としています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっており、
トレンドに勢いがあるのがわかります。

ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

先月5月9日に発表された2025年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の2605億円から2807億円と前期比7.7%の増加となりました。
営業利益は前期の207億円から178億円となり、前期から比べると、14.1%減少しました。
最終利益も前期の121億円から100億円となり、前期の過去最高から比べると、減少しました。

セグメント別で見ると、物流事業の収益を3年かけて66億円の利益を伸ばしてきました。
不動産事業は主要ビルの一時的な空室の発生により減益となりました。
ただし、25年3月期をボトムとし、マルチテナント化、
バリューアップ投資が順調に進捗しているようです。

26年3月期予想は、営業利益が2807億円から2940億円予想に、
営業利益が178億円から200億円予想に、
最終利益は100億円から102億円へのそれぞれ、増収増益を予想しています。

物流事業は順調に推移していますので、不動産事業の動向に注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。

まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAが緩やかに右肩上がりだったり、
右肩下がりだったりします。

2024年6月以降、200日EMAがずっと右肩上がりになっており、
この上なく分かりやすい銘柄であることがわかります。

次に、直近の200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
2024年6月以降、200日EMAに価格が絡むことが無く、
大局の上昇トレンドが継続しているのがわかります。

最後に直近のステージを見ていきましょう。
上昇期である第1ステージとなっています。
そして、価格が帯でサポートされて、短期移動平均線が帯に接することなく上昇しています。
その上昇の確度を見ていただくと、上昇の確度が急激に鋭くなっているのがわかります。
こういった上昇の事を「逆Cカーブ」と呼び、一番美味しいところであることが分かります。
絶対に取り逃がしてはいけないところです。

ただし、注意点もあります。

それは、逆Cカーブが終了して天井を打つと、その反動も大きくなることです。

下げてくると大陰線や、マド空け陰線が出現することが多くなるのが
「逆Cカーブ」の上昇後の反動相場ですので、
下げ始めてくれば慎重に見ていきましょう。

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