皆さんこんにちは。
昨年はドジャースの大谷翔平選手の「50-50」達成などで
米国のメジャーリーグが大いに盛り上がりました。
所属しているドジャースがワールドシリーズを制覇し大活躍の一年でした。
今年は、日本で「カブスVSドジャース」の開幕戦が行われるということで
チケット争奪戦が起きるなど、かつてないほどの賑わいとなっています。
開幕第一線では、カブスは今永投手が先発投手をつとめ、
ドジャースは山本投手の先発が公式に発表されました。
メジャーリーグの開幕戦で日本人投手が投げ合うというのは楽しみでしかありません。
また、もし大谷翔平選手が「1番・DH」で出場すれば、
1回表にいきなり「今永VS大谷」が実現することになります。
昨年の今永投手は、メジャールーキーとして
本拠地開幕戦でメジャーデビューし、見事に初勝利を挙げていました。
今年は、どんな熱い戦いを見せてくれるのでしょうか。
2025年もメジャーリーグから目が離せませんね。
今回は米国に買収を阻止された企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
200本EMAとの関係 by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「日本製鉄」の週足チャートです。
官営八幡製鐵所の流れを汲む新日本製鐵と、住友グループの鉄鋼メーカーである住友金属工業が、
2012年10月1日に合併して新日鐵住金株式会社として誕生しました。
官営八幡製鐵所は、1901年、明治34年に操業を開始した福岡県北九州市の製鉄所で、
1887年、明治20年から操業を続ける釜石鉱山田中製鉄所に続き、
日本国内で2番目の製鉄所です。
粗鋼生産量において日本国内最大手で、世界では世界第3位の規模を持っています。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第1ステージとなっています。
第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が右肩上がりになってきたところですので
上昇トレンドに移行してきたというのがわかります。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくれば更にトレンドに勢いが出てきます。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この企業の注目ポイント
昨年5月9日に発表された2024年3月期決算の内容を見ていきましょう。
売上高は前期の7兆9755億円から8兆8680億円と増加しました。
営業利益は前期の8836億円から7786億円と減少しました。
最終利益も前期の6940億円から5493億円と減少しました。
売上高は過去最高となり、営業利益、最終利益は
昨年の過去最高を更新することはできませんでした。
セグメント別で見ると、自動車に回復の動きは見られるが、全体として低迷が継続しています。
世界の粗鋼生産を見ると、2021年8月移行、低位の生産水準が継続しています。
本体の国内製鉄事業は、+1440億円となっており、利益に貢献しているのがわかります。
本体の海外事業は+370億円、鉄グループは+410億円、非鉄3社は-130億円となっていました。
成長戦略として描いていたUSスチールの買収が、米国政府の横やりにより、
買収ではなく、投資することで決着がつきそうです。
これが、日本製鉄の成長にどういった影響が出てくるのかを注視する必要があります。
直近で見れば、2月6日発表された2025年3月期の第3四半期累計決算を見ていきましょう。
売上高は前期の6兆6418億円に対して、今期が6兆5524億円でマイナス1.3%でした。
営業利益は前期の6兆1868億円に対して、今期は5兆6612幾円とマイナス8.5%でした。
最終利益は前期の4409億円に対して、今期は3620億円となりマイナス17.9%でした。
今期も需要の低迷が想定を超えて深刻化しており、低位の生産水準が継続しています。
為替が円安になっていることで為替差益が出ていますが、
世界の鉄鋼需要が2020年から21年あたりにピークを迎え、
緩やかに減少していることと、中国の大量輸出が大きく影響しています。
この需給ギャップの解消が今後の課題となりそうですので注目しましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAが緩やかに右肩上がりだったり、右肩下がりだったりします。
この銘柄は200週EMAが右肩上がりになっていますので、
大局の動きが上昇トレンドになっているのが分かります。
次に、直近の200週EMAと価格の関係を見てみましょう。
2021年に価格が200週EMAを上抜けた後は、200週EMAがサポートとなり、
200週EMAが右肩上がりで推移し、価格はその上で推移しています。
最後にステージの変化を見ていきましょう。
2024年までは、上昇期である第1ステージが中心で、ステージの121の押し目買い、
12321の押し目買いが中心で推移しています。
2024年になってからは、下降期である第4ステージに移行しましたが、
200週EMAを割ることなく、上昇期である第1ステージに戻ってきました。
下降期である第4ステージは、当然売りにエッジがあるわけですが、
200週EMAでサポートされると、大局の押し目買いとなります。
200本EMAと帯の関係を理解すると、
大局のトレンドの動きが見えてくるようになりますので注目しましょう。