皆さんこんにちは。
日本の水道管に大きなリスクがあることが表面化されました。
埼玉県で起きた道路陥没事故ですが、原因とされているのが下水道管の老朽化です。
ここ数年で、老朽化による道路陥没などの被害が上水道でも相次いでいます。
まず、上水道は地中の浅い部分を通っており、
鉄やポリエステルで耐用年数は40年とされています。
一方で、地中の深い場所を通るのが下水道管で、
材質はコンクリートとなっており耐用年数は50年とされています。
高度経済成長時代に作られたものが多く、
老朽化などによって水道管の破損事故は年間2万件以上起きているといわれています。
1日あたり54件ですので、日々、全都道府県で発生している計算になります。
また、老朽化している水道管は長さにして地球4周分とされています。
水道管の交換費用は1㎞あたり約2億円もかかるそうです。
今後は、水道料金が上がる可能性が高くなっており、一刻も早く対応しなければ、
我々のライフラインに大きな影響が出ることが懸念されます。
一つの事故として扱うのではなく、
日本のライフラインの問題として対応するべき事案となっています。
今回は、もはやなくてはならないライフラインの一つである
自動車関連の企業について取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
200日EMAの役割 by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「日産自動車」の日足チャートになります。
日本産業を中核とする「日産コンツェルン」の自動車部門として、
1933年に横浜を本社として創業されました。
現在は芙蓉グループの一員ですが、元々はJXTGグループ(旧・新日鉱グループ)や
日立製作所、日本水産などとコンツェルンを組んでいました。
現在はフランスのルノーと三菱自動車と共に
ルノー・日産・三菱アライアンスを形成しています。
2017年上半期には、このアライアンスで世界販売台数がグループ第一位を獲得しました。
まずは、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージとなっています。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、第4ステージはあるものの、
帯が横ばいで細くなっていますのでトレンドに勢いは未だありません。
ここで、短期移動平均線が帯に突入すれば下降期が終焉します。
短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この銘柄の注目ポイント
5月9日に発表された2024年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は前期の10兆5966億円に対して、12兆6857億となりました。
営業利益は前期の3771億円から5687億円となりました。
最終利益は前期の2219億円に対して4266億円でした。
売上高が過去最高を記録しました。
次に2月13日に発表された2024年度の4月から12月の
四半期累計の決算を見ていきましょう。
売上高は前期の9兆1714億円に対して9兆1432億円となり、
前年同期比ではマイナス0.3%となりました。
営業利益は前期の4783億円に対して640億円となり、
前年同期比ではマイナス86.6%となりました。
最終利益は前期の3253億円から51億円となり、
前年同期比ではマイナス98.4%となりました。
24年度の小売販売台数は23年実績が344.2万台なのに対して、
24年度は340万台となる見通しとなっています。
また、生産台数は23年度が343万台だったのに対して、
24年度は320万台となる見通しで非常に厳しい状況となっています。
営業利益は350万台規模となれば利益が出るコスト構造になっており、
この改善が急務となっております。
ホンダとの統合が白紙になったことで、
こういったコストダウンと売上増加のための改善が課題となりそうです。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
200日EMAが右肩上がりの動きのときは長期安定上昇となります。
右肩下がりの動きは長期安定下降となります。
この銘柄の200日EMAは右肩下がりになっており、
長期安定下降が継続しているのがわかります。
ただし、2024年末以降からは角度が緩やかになっており、
安定下降が終焉するかどうかという事になります。
次に、200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
2024年の年末までは200日EMAが右肩下がりで価格はその下で推移しており、
安定下降が続いており下降期である第4ステージを中心に推移していました。
2024年の年末からは価格が急騰しており、
上昇期である第1ステージに移行しました。
ただ、その上昇は一過性となりました。
では、直近のステージを見ていきましょう。
2024年末までは、ステージの「4→5→6→5→4」の戻り売りの流れが継続していました。
24年末に上昇期である第1ステージに移行しましたが、
再度下降期である第4ステージに戻ってきました。
ホンダとの経営統合により上昇するも、
破談となると再び売られてきたという流れになっています。
日産がここから再建されて黒字企業になるかどうかは分かりませんが、
チャート的には、ここから24年末の安値を割るか、
高値を更新するかどうかがカギとなりそうです。