注目チャート300|ソフトバンクグループ(9984)

皆さんこんにちは。

トランプ氏が米国の大統領に就任し、約2週間が過ぎようとしています。

大統領就任演説では、「米国の黄金時代が始まる」という話から演説が始まり、
火星に星条旗を立てるという話までありました。
また、矢継ぎ早に「大統領令」を出し、
既に30ほどの大統領令を発動するとう状況となっています。
そこには、移民の問題、WHO脱退、パリ協定からの離脱など、過激なものも含まれており、
米国は、相当激しい分断を生むのではないかと懸念される政策が打たれています。

社会には「男性」と「女性」しかいない、とジェンダーを否定する発言もしています。
また、不法移民は犯罪者であるとし、強制送還を進めています。

強いリーダーシップがあってこそ、社会は変わることができるという例でもあり、
急激な変化は社会を分断するという例でもあるように思われます。

いいか悪いかは置いておき、日本にはトランプ大統領のような強いリーダーシップを発揮し
チエルリーダーが不在となっており、それは、社会が何も変わらない、
場合によっては良くならないという事にも繋がるかもしれません。

今回はトランプ大統領に真っ先に会いに行った方が経営している
企業について取り上げようと思います。

では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


同じ銘柄でもチャートの形状は違う by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「ソフトバンクグループ」の日足チャートになります。

孫正義氏が1981年に創立した「日本ソフトバンク株式会社」から始まりました。
携帯会社「ソフトバンク」や「ヤフー」などのインターネット関連企業を傘下に持つ
持ち株会社になります。
プロ野球チーム「福岡ソフトバンクホークス」の親会社でもあります。

2017年には10兆円規模の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が発足、
アブダビ政府やアップルなどが参加しています。
良くも悪くも話題になっているファンドです。
ソフトバンクグループが投資会社になったことで決算発表に大きな波が出てきています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、第1ステージはあるものの、短期移動平均線が帯を試しにきています。

ここで、帯でサポートされれば、トレンドに勢いが出てきます。
帯を下抜ければ上昇期は終焉します。

短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この銘柄の注目ポイント

昨年5月13日に発表された2024年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は前期の6兆5704億から6兆7565億円となりました。
経常利益は前期の4691億円の赤字から578億円と黒字転換となりました。
最終利益は前期の9701億円の赤字から2276億円の赤字と赤字幅を縮小しました。

次に、11月12日に発表された第2四半期累計の決算発表を見てみましょう。
売上高は前期が3兆2270億円だったのが、今期は3兆4699億円となり、
前年同期比で見るとプラス7.5%となりました。
経常利益は前期の9074億円の赤字から1兆4611億円と黒字転換となりました。
最終利益は前期の1兆4087億円の赤字から1兆53億円と黒字転換となりました。

ソフトバンクグループは投資会社に変化してきましたので、
株価の動向に大きく影響を受ける会社となっています。
Tモバイルの売却は783億円の利益でしたが、
アリババの売買によって1095億円のマイナスが発生しました。
また、Tモバイルやアリババの株価が上昇したことで当期の経常額が大きく伸びました。
また、為替差益が2895億円発生し、持ち株会社の投資事業は6644億円のプラスとなりました。

ソフトバンク・ビジョン・ファンドは、1688億円の利益となっていました。

投資会社ですので、グループの中の事業会社の業績も影響しますが、
株式や為替の市況の影響も大きくなっています。

地政学的リスクや金融市場の変化にも注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
200日EMAが右肩上がりの動きのときは長期安定上昇となります。
右肩下がりの動きは長期安定下降となります。
この銘柄の200日EMAはずっと右肩上がりになってきており、
長期安定上昇が継続しているのがわかります。
ただし、2024年の秋以降は上昇の角度が緩やかになっていますので、
安定上昇からやや買い優勢という動きになっています。

次に、200日EMAと価格の関係を見てみましょう。
2024年の夏までは200日EMAが右肩上がりで価格はその上で推移しており、
安定上昇が続いており上昇期である第1ステージを中心に推移していました。
2022年の夏以降は、下降期である第4ステージを中心に推移していますが、
帯が200日EMAでサポートされているのがわかります。
その後も上昇期である第1ステージを中心に上昇しているのがわかります。

では、直近のステージを見ていきましょう。
2024年10月以降は下降相場の入り口である第3ステージになるも、
ステージの「1→2→3→2→2→1の押し目買い」となっており、上昇トレンドが継続しています。

ただ、直近もそうですが、安定上昇というよりは、
上げ下げの期間が短く不安定な上昇局面となっています。

こういう相場は、結果的に上昇しても、
トレードでは利益を上げにくい銘柄であるという事が分かります。

このような銘柄の対応策は二つです。
一つは、週足に切り替えて大局の上昇を狙うという選択肢です。
これであれば昨年の10月以降買いを持ち続けられますが、
日々の動きにメンタルが持たない可能性が出てきます。
もう一つは、短期トレードに切り替えるという選択肢です。
乱高下していますので、一波動狙いで取るために、
一時的な下げ局面ではポジションを持ちませんのでメンタル的には穏やかですが、
一方で、大きな値幅が狙いにくいという面があります。

上昇していても、トレードが難しい時期もあるという事を理解しておきましょう。

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