皆さんこんにちは。
11月5日に行われた米国の大統領選で、
共和党のドナルド・トランプ前大統領が当選を確実としました。
大統領経験者が返り咲きを果たすのは、132年ぶりの事だそうです。
また、刑事事件の被告が、大統領選で勝利するという異例づくしの事態となりました。
トランプ氏は「アメリカ第一主義」を掲げており、衰退した米国を再び偉大に、
過去4年間に進んだインフレ(物価高)、不法移民の増加などを解決すると訴えていました。
もしもトランプ氏が大統領になったら、という意味の「もしトラ」が現実となりました。
この結果を受けてマーケットも大きく動きました。
米国内は減税期待から株式市場が急騰し、米国債利回りが上昇したことでドル高となりました。
バイデン政権からの政策転換は必至で、移民対策としての国境の壁の建設や、
不法移民の国外追放、石油や天然ガスの増産を促し、
外国製品には高関税を課すことになるでしょう。
また、ロシアのウクライナ侵攻やイランとイスラエルの問題など、
トランプ氏が行動力をもって対応するのかどうかにも注目です。
いずれにせよ、世界が分断されるのか、協調していくかは、
世界のリーダーであるトランプ氏の手腕にかかっているといってもよいでしょう。
今回は世界的なグローバル企業について見ていこうと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
200日移動平均線に注目しよう! by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「日産自動車」の日足チャートになります。
日本産業を中核とする「日産コンツェルン」の自動車部門として、
1933年に横浜を本社として創業されました。
現在は芙蓉グループの一員ですが、元々はJXTGグループ(旧・新日鉱グループ)や
日立製作所、日本水産などとコンツェルンを組んでいました。
現在はフランスのルノーと三菱自動車と共に
ルノー・日産・三菱アライアンスを形成しています。
2017年上半期には、このアライアンスで世界販売台数がグループ第一位を獲得しました。
まずは、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第4ステージとなってきました。
第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、3本の移動平均線が
右肩下がりになり始めてきたところですので、
トレンドに勢いが出てくるかどうかが注目です。
ここから、帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この企業の注目ポイント
5月9日に発表された2024年3月期決算の内容を見てみましょう。
売上高は前期の10兆5966億円に対して、12兆6857億となりました。
営業利益は前期の3771億円から5687億円となりました。
最終利益は前期の2219億円に対して4266億円でした。
売上高が過去最高をきろくしました。
では、販売台数を見てみましょう。
22年度は330.5万台でしたが、23年度は344.2万台でプラス4.1%となりました。
日本の販売はプラス6.5%、北米が23.3%、欧州が17.2%と伸びましたが、
中国がマイナス24.1%となり、足を引っ張った形になりました。
次は11月7日に発表された2024年度の4月から9月の四半期累計の決算を見ていきましょう。
売上高は前期の6兆633億円に対して5兆9842億円となり、
前年同期比ではマイナス1.3%となりました。
営業利益は前期の3367億円に対して329億円となり、
前年同期比ではマイナス90.2%となりました。
最終利益は前期の2962億円から192億円となり、
前年同期比ではマイナス93.5%となりました。
小売販売台数が前年同期比で見ると、
162.2万台から159.6万台とマイナス1.6%となりました。
中国市場における販売台数の減少と、
中国メーカーの輸出攻勢による競争激化が要因となっています。
グローバル寺院数を9000人削減し、販売管理費の削減を行いますが、
事業の安定化と競争力の強化が課題となりますので、注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAがわかりやすい右肩上がりの動きや、
分かりやすく右肩下がりになっています。
この銘柄は200日EMAが横ばいから右肩下がりになっています。
しかも、直近は価格が200日EMAからどんどん乖離しており、
明確なトレンドがある状態になっています。
次に、200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
ざっくりではあますが、2024年を跨いでの動きは200日EMAが横ばいになっており、
200日EMAを挟んで上昇帯、下降帯が交錯しており、
大局のもみ合い相場になっているのがわかります。
2024年5月以降は200日EMAからどんどん乖離して
下降帯を中心に推移しておりトレンドが安定しているのがわかります。
最後にステージの変化を見ていきましょう。
200日EMAと価格が交錯しているところは、上昇期の第1ステージでも
下降期である第4ステージでもトレードが難しい局面であることがわかります。
一方で、200日EMAから価格が乖離しているところは下降期である
第4ステージが継続しており分かりやすい動きになっているのが分かります。
直近はステージの「4→5→4の戻り売り」パターンになっており、安値を更新しています。
ここから、再度、下降トレンドが出現するのかを見ていきましょう。