注目チャート294|セブン&アイ・ホールディングス(3382)

皆さんこんにちは。

今、令和の米騒動が起きています。

昨年の猛暑の影響や、インバウンド観光客の増加で
コメの消費量が増えたことにより、全国的に「コメ不足」が起きています。
そして、全国のスーパーマーケットなどの小売店での棚からお米が消えました。
政府の備蓄米の放出を要望する声も上がっています。

政府が今まで減反政策を行ってきた影響が
ここにきて出てきているとの見方もあるようですが、
米作農家の倒産や廃業も歯止めがとまりません。
生産コストが上昇していることで、農家は儲からない業種となっています。
結果的に、儲からない業種であるがために、深刻な後継者、就農者不足となり、
負のスパイラルに陥っているようです。

政府が具体的な対策を取らなければ、足元で上昇している
主食用米の価格が将来的には高級食材になるかもしれません。

生産者が儲かりながら消費者は安く食べることができるような仕組みができればいいですね。

今回はその米を使った商品を沢山売っている企業に注目しましたので、
チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


拡大型の波動には注意しよう! by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「セブン&アイ・ホールディングス」の週足チャートです。

セブン-イレブ・ジャパン、イトーヨーカ堂などを傘下に持つ
日本の大手総合流通持ち株会社です。

イトーヨーカ堂の起源は、名誉会長の伊藤雅俊の叔父である吉川敏雄氏が、
東京市浅草区(現:東京都台東区浅草)に「羊華堂洋品店」を1920年、
大正9年に開業したことに遡ります。

中核企業のセブン-イレブン・ジャパンは、1973年に米国のセブン-イレブンと
ライセンス契約を結び、1974年に1号店を出店したのが始まりです。
今やグループの約6割の営業利益をセブンイレブンによる
コンビニエンスストア事業が稼いでいます。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第6ステージとなっています。

第6ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の入り口です。
小次郎講師流に見れば、下降帯が上向きになってきました。

上昇相場のつながりそうな勢いがあるのがわかります。

この流れのままトレンド転換に向かうのか、
それとも、短期移動平均線が帯を下抜けて
下降相場に戻るのかがポイントになります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

まずは、2024年4月10日に発表された2024年2月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は前期の11兆8113億円に対して今期は11兆4717億円となりました。
営業利益は前期の5065億円に対して今期は5342億円となりました。
最終利益は前期の2809億円に対して2246億円となりました。
営業利益は過去最高となりました。

次は7月11日に発表された2025年度の第1四半期決算を見ていきましょう。
売上高は前期の2兆8915億円に対して2兆7347億円となり、
前年同期比ではプラス3.2%となりました。
営業利益は前期の1242億円に対して593億円となり、
前年同期比ではマイナス27.6%となりました。
最終利益は前期の424億円から213億円となり、
前年同期比ではマイナス49.3%となりました。

売上高は国内コンビニエンスストア、スーパーストア、その他の減少が影響しました。
営業利益は国内外のコンビニエンスストア、スーパーストア、金融関連共に減少していました。

今年度は、プライベートブランド(PB)商品を前年比+60%となる215の新商品を出しました。
そのPB開発の強化と、7NOWというデリバリー事業の加速、
コスト構造の見直しを図ることで、25年度の増益を狙っていますので、
注目してみていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。

この銘柄は、200週EMAが緩やかな右肩上がりなっており、
分かりやすい動きになっているのが分かります。

次に200週EMAと帯の関係で見ていきましょう。
200週EMAが右肩上がりになっていても、
上昇帯と下降帯が混在していれば、トレードが難しくなります。
2021年から2023年半ばまでは、200週EMAが右肩上がりになっているところで
上昇帯が続いていますので、分かりやすい動きになっています。
ただ、2023年の後半からは、上昇帯と下降帯が短期間で入れ替わっており、
トレードが難しい動きになっています。

最後に直近のステージをみてみましょう。

下降期である第4ステージから短期移動平均線が下降帯を上抜けて、
上昇相場の入り口である第6ステージに移行してきています。
このまま下降帯から上昇帯に移行すれば第1ステージに移行します。
直近は下降帯ではありますが、その向きに注目してください。
下降帯が安定しているときは、当然ですが、下降帯は右肩下がりで間隔が広がっていきます。
現在は、下降帯が上向きになっていますので、
トレンド転換の可能性が高い動きという事がわかります。

一方で、2023年後半からの高値と安値の位置に注目してください。
高値は右肩上がりで安値も右肩下がりとなっており、波動が拡大しているのがわかります。
この動きは今後の展開が読みにくく、
且つ、ボラティリティが高いために難しい動きであるという事です。

第1ステージは買いにエッジがある状態ではありますが、
難しい波動であるという事を理解して対処していきましょう。

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