注目チャート290|KDDI(9433)

皆さんこんにちは。

報酬が8兆8千億円と聞くと、疑う方も多いかもしれません。

これは、米電気自動車(EV)大手テスラが13日に定時株主総会を開き、
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する560億ドル(約8兆8千億円)規模の
報酬パッケージ案を賛成多数で承認したというニュースです。

ロイター通信によると、米企業のCEO報酬として史上最高額になるそうです。

どういった仕組みかというと、成果連動型で、給与などではなく
ストックオプションを得られる仕組みです。

ストックオプションというと難しく聞こえるかもしれませんが、
成果を挙げれば自社株を購入する権利が発生するというものです。

テスラの時価総額が2018年からの10年間で6500億ドルに達することを前提に設定されています。

ちなみに、直近のテスラの時価総額は5717億ドルとなっています。

2021年の株価の高値が400ドルを超えていましたが、
現在が182ドルですので、十分可能性のある水準となっています。

今後、どうなるかが分かりませんが、夢のある話ですね。

今回は携帯に関連する企業に注目しましたので、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


ノイズ幅を意識していますか? by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「KDDI」の日足チャートです。

2000年に第二電電(DDI)、ケイディディ(KDD)、日本移動通信(IDO)の合併により、
株式会社ディーディーアイ(通称・ロゴマークともに「KDDI」)として発足しました。

前身企業の一つであるKDDは、元々、同社が1953年に国際通信網整備のため
旧電電公社から分離・設立された特殊会社でした。
それ故に、NTTとKDDIは事実上の兄弟会社にあたります。

DDIは京セラが主要株主で、KDDとIDOそれぞれの主要株主で、
それぞれ今も主要株主となっています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので
トレンドに勢いがあるのが分かります。

この勢いが暫く続くのか、それとも、勢いが弱くなって
トレンド転換するのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

チャートの注目ポイント

では、2024年5月10日に発表された2024年3月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は前期の5兆6717億円に対して24年度は5兆7540億円でした。
営業利益は前期の1兆773億円に対して24年度は9615億円となりました。
最終利益は前期の6791億円に対して6378億円となりました。
売上高は過去最高を記録しましたが、
前期に過去最高を記録した営業利益と最終利益は減益となりました。

また、5月10日に発表された24年度の第4四半期決算を見ていきましょう。
売上高は前期の1兆4865億円に対して1兆4885億円となりましたが、前年同期比ではゼロでした。
営業利益は前期の2875億円に対して1137億円と減益となり、
前年同期比でもマイナス51.1%となりました。
最終利益は前期の1768億円から922億円と大幅減益となり、
前年同期比でもマイナス36.6%となりました。

5G通信やDX、金融、エネルギーが増益となったことで、売上高が大きく伸びました。
一方で、ミャンマー通信事業リース債権引当などの影響で440億円分が減少しました。

来期はAIによる付加価値の創出と、ローソンとリアルな発展を目指すとのことで、
コンビニという小商圏データをKDDIによるデータの高度化で
いかに精度が向上するのかに注目されます。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。

この銘柄は、200日EMAが大きく見れば右肩上がりになっているところでも、
所々一時的に右肩下がりなるところがあり、やや分かりにくい動きになっているようです。
200日EMAが綺麗な右肩上がりか、波打ちながら右肩上がりとでは、
分かりやすさが違ってきます。
波打ちながら200日EMAが推移しているというのは分かりにくいということになります。
一方で、直近は綺麗な右肩下がりになっています。

次に200日EMAと帯の関係で見ていきましょう。
200日EMAが右肩上がりになっていても、上昇帯と下降帯が混在しており、
安定上昇局面となる時間帯が短い動きになっています。
今年になってからは下降帯が200日EMAを下抜けてからも綺麗な下降帯が継続しています。

最後に直近のステージをみてみましょう。

基本的には200日EMAが右肩上がりの時には、第1ステージが中心になりますが、
一番安定している場合は、第1ステージが中心になります。
次に、安定している場合は、上昇帯を維持しながら、
一時的にステージが2や3になりながら推移します。
安定していない場合は、上昇帯と下降帯が短い期間で入れ替わる銘柄ですが、
どちらかというと、そういった動きになっています。

2024年からは下降帯になってからは第4ステージを中心に推移しており、
下降相場になると分かりやすい動きになっています。

上げ下げの波を打つ動きの幅をノイズ幅といいます。
このノイズ幅が大きい銘柄はトレードが難しいですし、
ノイズ幅が小さくなるとトレードがしやすくなります。

この銘柄は、買いの時期はトレードが難しかったのが、
売りの時期になったらトレードしやすいチャートになっているのがわかります。

こういったことも意識してチャートを見ていきましょう。

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