皆さんこんにちは。
6月も値上げラッシュが止まりません。
大手電力10社と大手都市ガス4社は6月請求分の電気、
ガス料金を発表し、さらに価格が上がることが発覚しました。
値上げの背景は、政府の補助金の問題です。
政府の補助金は、5月分の請求までは電気が1キロワット時あたり3.5円、
都市ガスは1立方メートルあたり15円だったものが、6月請求分からは
それぞれ、1.8円、7.5円に引き下げられます。
平均的な家庭の1か月の料金の例として、電気代が400円前後、
ガス代が180円前後、上がるという事です。
さらに、残念なお知らせとして、6月使用分(7月請求分)においては、補助金が廃止となります。
この措置により、2024年度の一般的な家庭の負担増が年間3万円ほどになるという事です。
電気料金においては、補助金の影響だけではありません。
負担増となっているのは太陽光発電など
再生可能エネルギー発電促進賦課金の引き上げも影響しています。
こちらは、前年度比で見ると2.5倍になっています。
デフレとインフレ、一長一短ありますが、ここに給料の増加があればインフレもよいのですが、
給料が変わらずにインフレになると出費が増加して生活が厳しくなります。
今回は国が管轄していた公社を株式会社にして上場した企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
どこでトレードしていますか? by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「日本郵政」の日足チャートです。
日本郵政グループの持株会社で、日本郵政株式会社法に基づき設立された特殊会社です。
日本郵政公社の民営化(郵政民営化)に伴い発足し、現在は総務省が所管しています。
日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などの傘下の事業会社を通じて
郵便・物流事業、金融窓口事業・銀行事業、生命保険事業などを行っています。
1871年に郵便事業が創業され、日本郵政公社を経て今に至ります。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第6ステージとなっています。
第6ステージは移動平均線大循環分析においては上昇相場の入り口です。
小次郎講師流に見れば、帯が細く横場になっていますので、
トレンドが発生していないことが分かります。
このままトレンドが無い状況が続くのか、トレンドが発生してくるのかがポイントになります。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この企業の注目ポイント
では、2024年5月15日に発表された2024年3月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は前期の11兆1385億円に対して24年度は11兆9821億円でした。
経常利益は前期の6576億円に対して24年度は6683億円となりました。
最終利益は前期の4310億円に対して2686億円となりました。
売上高、経常利益は伸びましたが、最終利益は減益となりました。
また、5月15日に発表された24年度の第4四半期決算を見ていきましょう。
売上高は前期の2兆8144億円に対して3兆5495億円となり、
前年同期比でもプラス30.2%となりました。
経常利益は前期の1850億円に対して1479億円と減益となりましたが、
前年同期比ではプラス19.4%となりました。
最終利益は前期の1017億円から467億円と減益となり、
前年同期比でもマイナス14.6%となりました。
純利益の減益要因は、ゆうちょ銀行株式の売却に伴う持ち分比率が
89%から61.5%に低下したことと、日本郵便の548億円の減益でした。
日本郵便の郵便物の取扱量の減少が続いており、今後の課題となります。
ゆうちょ銀行では、資金運用収益が大幅に増加しました。
現在、ゆうちょ銀行の資産運用総額が231兆円となっています。
かんぽ生命は保有契約年換算保険料が減少しており、消滅契約件数の増加が影響しています。
全体像で見ると、資産運用で収益を上げているもの、
郵便、保険などは減益となっているところの改善が課題となりそうです。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。
この銘柄は、200日EMAが右肩上がりになっており、
チャートとしては分かりやすい動きになっています。
次に200日EMAと帯の関係で見ていきましょう。
200日EMAが右肩上がりになっている中で、上昇帯が中心となっています。
一時的に下降帯になっても200日EMAまでいかずに直ぐに上昇帯になっています。
この関係をみると、安定上昇の流れになっていることが伺えます。
最後に直近のステージをみてみましょう。
2024年の3月からのステージ変化は、短期間でステージが変わっています。
また、高値、安値の関係を見ると、もみ合い相場になっていることがわかります。
ステージが短期間でコロコロ変わる時期は、
トレード向きか、不向きかというと当然不向きとなります。
ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくるところが次のチャンス局面となります。
トレードは分かりやすい時期に行い、難しい時期は様子を見るようにしていきましょう。