注目チャート285|富士フイルムホールディングス(4901)

皆さんこんにちは。

岸田総理大臣は米国に渡り、米国のバイデン大統領との会談を
日本時間の10日深夜に行いました。

支持率低下に拍車がかかっている日本のトップと、
トランプ氏との対決を控えた米国のトップは、
ともに支持率を上げたい思惑が一致した会談のようです。

この会談では、安全保障や経済、宇宙など幅広い分野で
連携を強化していくことを確認しました。

岸田総理は国賓としてアメリカに招かれましたが、
日本の総理大臣の国賓待遇での公式訪米は、
2015年の安倍総理以来9年ぶりのこととなります。

再びトランプ政権になる可能性がある中、日米双方が、
現在の政権の間に決めておきたいことが間違いなくあるのでしょう。

気候変動対策や、ウクライナ支援など、
トランプ政権になると一気に骨抜きになる可能性があるため、
その前に日米関係も含めて強化しておきたいということでしょう。

国賓待遇で米国に渡ったにもかかわらず、岸田内閣の支持率はなかなか向上しないですね。

大統領選も含めて今後の動きに注目しましょう。

今回は写真関連から一気に業種転換した日本の企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


分かりやすいチャートでトレードしよう! by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「富士フイルムホールディングス」の週足チャートです。

1934年に大日本セルロイド株式会社(現:株式会社ダイセル)の
写真フィルム部の事業を分割し、富士フィルム株式会社が設立されました。

2006年からは写真部門の事業を新設した富士フイルム株式会社に継承し、
現在の富士フイルムホールディングスに商号変更して持株会社制に移行しました。

2000年以降は、主力事業の写真フィルムなどが急速に縮小したことから、
液晶ディスプレイの材料や、医療・医薬品、機能性化粧品など
メディカル・ヘルスケア分野への進出など新規の事業展開を積極的に行いました。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、
トレンドに勢いがあることが分かります。

このまま今のトレンドの勢いが続くのか、トレンドの勢いが弱くなるのかを見ていきましょう。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

まずは、2023年5月10日に発表された2023年3月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は前期の2兆5257億円に対して23年度は2兆8590億円でした。
営業利益は前期の2297億円に対して23年度は2730億円となりました。
最終利益は前期の2111億円に対して2194億円となりました。
売上高、営業利益、最終利益が過去最高となりました。

また、2月8日に発表された24年度の第3四半期累計決算を見ていきましょう。
売上高は前期の2兆942億円に対して2兆1554億円となり、
前年同期比でプラス2.9%となりました。
営業利益は前期の2026億円に対して2049億円となり、
前年同期比でプラス1.1%となりました。
最終利益は前期の1537億円から1737億円となり、
前年同期比でプラス13%となりました。

セクター別でみると、ヘルスケア、マテリアルズ、
ビジネスイノベーション、イメージングとほぼ4分割されています。

マテリアルズとビジネスイノベーションは前年度から見るとマイナスでしたが、
ヘルスケアとイメージングが伸びていました。

イメージングとはインスタントフォトシステムや
デジタルカメラの販売のことで、販売が好調のようでした。

今後もヘルスケアの伸びが期待され、世界での販売も伸びているようですので、
増収が期待されますので注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは週足なので、200本EMAは200週EMAとなります。
まずは、200週EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200週EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。

この銘柄は、200週EMAが上昇するときは綺麗な右肩上がりに、
下降するときは綺麗な右肩下がりになっており、
分かりやすい動きになっているのがわかります。

次に、200週EMAと帯の関係を見てみましょう。
2020年からは200週EMAが綺麗な右肩上がりになっています。
その上で上昇するときは上昇帯が綺麗に発生し、下降するときは下降帯が綺麗に出ています。
また、価格は200週EMAでサポートされ、
2023年からは再び綺麗な上昇帯となっており分かりやすい動きとなっています。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
基本的には上昇するときは上昇期である第1ステージを維持し、
下降するときはステージの4→5→4の戻り売りとなっており、
トレードしやすいチャートとなっています。
これは週足チャートですので、日足で見ると当然ですが見え方は変わってきます。
ポイントは、もし、ご自身のトレードしている銘柄のステージがコロコロ変わり
トレードし難いのであれば、足種を変えてトレードすることで、
より分かりやすくトレードできるという事もあります。
それが、4時間足なら4時間足、1時間足なら1時間足、今回は週足となりましたが、
分かりやすいチャートでトレードすることが、成果を上げるための必要な要素の一つになります。

皆さんも、トレードしている銘柄のチャートを出して、
どの足種が綺麗になっているかを見比べてみましょう。

おすすめ


公式インジケーターを利用する