注目チャート284|日立製作所(6501)

皆さんこんにちは。

米国のメジャーリーグが良くも悪くも大きな話題となっています。

今年、ドジャーズに巨額移籍した大谷翔平選手も参加している、
韓国で行われたパドレスとの開幕戦が大フィーバーとなりました。
パドレスのダルビッシュ投手と大谷選手の日米通じての初対戦、松井投手との米初対決、
ドジャーズの山本投手のメジャー初登板など、大いに話題となりました。

それだけであれば、大いに盛り上がったことで、今年のメジャーリーグは楽しみですね、
で終わっていたのですが、とんでもないニュースが飛び込んできました。

地方紙のロサンゼルス・タイムズやスポーツ専門局ESPNなど複数の米メディアが
「巨額の窃盗の疑い」で大谷選手の通訳をしている水原一平氏が解雇されたと報道されました。

複数の関係者から情報を得たESPNによると、
同氏は「連邦政府の調査を受けている南カリフォルニアのブックメーカー(賭け事の取扱業者)に
ギャンブルで借金をつくった。大谷の銀行口座から少なくとも
450万ドル(約6億8000万円)が送金された」ことが発端だそうです。

信じがたいニュースとなっていますが、世の中では信じられないことが起こるものです。
大谷選手が野球に専念できればよいですが、今後の事件の展開が注目されます。

今回は日本の屋台骨である企業を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)

逆Cカーブの上昇 by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「日立製作所」の日足チャートです。

小平浪平氏が日立鉱山(現在のENEOSホールディングス)に入社し、
1911年に日立鉱山から独立し、久原鉱業日立製作所としたところから始まります。

当時の、茨城県多賀郡日立村大雄院に鉱山機械の修理工場を建設したことから、
同工場が日立創業の地とされています。

1912年には日本初の鉄筋コンクリート造りの水力発電所を竣工しました。

それから、世界有数の総合電機メーカーとなり、日立グループの中核企業となっています。
日本において総合電機の中では最大企業であり、全業種中でもトヨタ自動車に次ぐ
従業員数を誇る巨大企業です。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がっていますので、
トレンドに勢いがあることが分かります。

このまま今のトレンドの勢いが続くのか、
トレンドの勢いが弱くなるのかを見ていきましょう。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

まずは、2023年4月27日に発表された2023年3月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は前期の10兆2646億円に対して23年度は10兆8811億円でした。
営業利益は前期の7382億円に対して23年度は7481億円となりました。
最終利益は前期の5834億円に対して6491億円となりました。
最終利益が過去最高となりました。

また、1月31日に発表された24年度の第3四半期累計決算を見ていきましょう。
売上高は前期の8兆1087億円に対して7兆2181億円となり、
前年同期比でマイナス11%となりました。
営業利益は前期の5274億円に対して5257億円となり、
前年同期比でマイナス0.3%となりました。
最終利益は前期の2922億円から4450億円となり、
前年同期比でプラス52.3%となりました。

セクター別でみると、コネクティブインダストリーズでは、
日立ハイテクにおける半導体製造装置の売り上げ減少によって減益となりました。
デジタルシステム&サービスでは、デジタル需要を刈り取り増収増益となりました。
グリーンエナジー&モビリティは日立エナジーでの好調な受注により増収増益となりました。

一般送配電事業者10社により設立された送配電システムズ合同会社から、
「次期中央給電指令所システム」を受注しており、電力の安定供給に貢献しています。

やはり、総合電機メーカーですので、日本の経済に直結する企業ですので、
日本の景気動向にも注目が集まります。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。

この銘柄は、200日EMAが綺麗な右肩上がりになっており、
分かりやすい動きになっているのがわかります。

次に、200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
200日EMAは2023年からは非常に綺麗な右肩上がりになっています。
その中で200日EMAに接近することなく、上昇帯が続いています。
2023年10月辺りには上昇帯から下降帯に移行していますが、200日EMAに接することなく
下降帯から上昇帯に移行しており、長期上昇トレンドが続いていることが分かります。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
基本的には第1ステージを中心に押し目を付けても上昇相場の終焉である
第2ステージに移行する局面はありますが、直ぐに上昇期である第1ステージに逆行し、
ステージの「1→2→1の押し目買い」となっているのがわかります。
上昇相場で一番安定しているのは、短期移動平均線が帯でサポートされて上昇します。
こうしてみると、非常に安定上昇となっているのがわかります。

2023年末からは上昇帯が続いていますが、直近の上昇は上昇の角度が鋭くなっており、
逆Cカーブのような上昇になってきているようです。
逆Ⅽカーブの上昇とは、アルファベットの「C」を逆にしたような
急激な上昇相場のことを言います。
この逆Cカーブでは、上昇のスピードが速く短期間で
大きな利益が狙える美味しい動きであると同時に、
いったん天井を打つと下げ幅も大きくなりやすいという特徴があります。
美味しいところはしっかりと狙いながらも下げ始めるところにも注意を払ってみていきましょう。

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