注目チャート280|野村ホールディングス(8604)

皆さん明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

この度は能登半島地震により、犠牲となられた方々の御冥福をお祈りするとともに、
被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
また、被災地域の皆様の生活が一日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。

2024年は「辰年」となります。
十二支による相場格言があるのをご存知でしょうか。
「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)は辛抱、
申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、
子(ね)は繁盛、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる」

今年の「辰(たつ)」と「巳(み)」で天井を付けるという格言ですが、
昨年は「卯(う)跳ねる」で、見事に日経平均株価は28%の上昇となりました。

相場格言はあくまでもアノマリーですので、
必ず天井を付けるという訳ではありませんのでご注意ください。

ただ、2024年がスタートしてから日経平均株価は順調に上昇しており、
直近は34年ぶりの高値更新となっています。
どういった1年になるか注目ですね。

今回は株式市場に直接関連している会社を取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


長期もみ合いなはれか? by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「野村ホールディングス」の月足チャートになります。

野村グループの金融持ち株会社であり、子会社の野村證券は日本の最大手の証券会社です。

1918年に野村財閥の二代目野村徳七によって大阪野村銀行(現、りそな銀行)が設立。
1925年、大正14年に大阪野村銀行、証券部が独立して創立されたのが始まりです。
そこから急成長をとげ、最大手にまで上り詰めました。

東証プライム市場、およびニューヨーク証券取引所にも上場している企業です。

まずは、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第1ステージとなっています。

第1ステージは移動平均線大循環分析においては上昇期です。
小次郎講師流に見れば、帯に傾きが出て間隔が広がり始めているので
トレンドに勢いが出始めてきたのがわかります。

ここからさらにトレンドに勢いが出てくるのかどうかです。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

まずは、2023年4月26日に発表された2023年3月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は前期の1兆5939億円に対して今期は2兆4867億円でした。
経常利益は前期の2266億円に対して今期は1494億円となりました。
最終利益は前期の1429億円に対して927億円となりました。
売上高は過去最高となりました。

また、10月27日に発表された第2四半期累計決算を見ていきましょう。
売上高は前期の9438億円に対して1兆9060億円となり、前年同期比では2倍となりました。
経常利益は前期の432億円に対して1030億円となり、前年同期比ではプラス2.4倍となりました。
最終利益は前期の184億円から585億円となり、前年同期比ではプラスの3.2倍となりました。

内訳をみると、営業部門の経常利益が520億円、
インベストメント・マネジメント部門が268億円、ホールセール部門が104億円、
その他の部門が154億円となっており、営業部門の経常利益が大きく伸びていました。

背景には日本株が大きく上昇したことなどが要因となったようです。

2024年以降も株高の流れが続くようであれば、業績の上振れ要因になりそうです。
企業の体質上、株価の影響を大きく受けますので、
今後のマーケットの動向を見守っていきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは月足なので、200本EMAは200月EMAとなります。
まずは、200月EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200月EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。

ただし、この銘柄では未だ、200月EMAが2018年あたりから描画されたばかりで
しっかりとは分析できませんが、右肩下がりになっているのがわかります。

次に、200月EMAと帯の関係を見てみましょう。
200月EMAが右肩下がりになっていますが、
帯は上昇帯となって200月EMAに接近してきています。
200月EMAで抵抗を受ければ、長期下降トレンド継続となり、
200月EMAを上抜ければ長期のトレンド転換となります。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
2013年あたりから上昇帯と下降帯が交互に入れ替わり
もみ合い相場になっているのがわかります。
また、高値と高値、安値と安値を結ぶトレンドラインを引くと、
三角持ち合いになっているのがわかります。

そして、直近は上昇期である第1ステージなり、
尚且つ、その三角持ち合いを上抜けてきたような動きになってきました。

ここからもみ合いを放れて、新たな上昇トレンドが発生するのか、
それとも、上抜けたように見えて未だもみ合い相場の中での推移なのかを見ていきましょう。

この動きがもみ合い放れとなるのであれば、
まずは、200月EMAが抵抗線となりますので、そこでの動きを確認していきましょう。

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