皆さんこんにちは。
昭和63年に発覚したリクルート事件という汚職事件のことはご存じでしょうか。
贈賄側のリクルート関係者と、収賄側の政治家や官僚らが逮捕され、
政界・官界・マスコミを揺るがす、大不祥事となった事件のことです。
昭和の時代から現在に至るまで、政治とお金の問題は、
末節は違えども本質は変わらず問題視されてきました。
今大問題となっているのが、自民党幹部側が「令和のリクルート事件だ」
とまで言っている「派閥パーティー券、裏金疑惑」です。
合計で数億円という裏金として議員個人にわたっていることが
判明しているにもかかわらず、今のところ誰も処罰されていません。
安倍派の松野官房長官はパーティー収入から1000万円を超える
キックバックを受けていたにもかかわらず、
政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあるにもかかわらず、
会見では「政府の立場として参加しており、答えを控えるべき」との答弁を繰り返しています。
どういった結末になるかは分かりませんが、
自分のことを第一に考えるのではなく、国民のために政治を行ってほしいものですね。
今回はお金に関連する企業について取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。
今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)
もみ合い放れの3つのステップ by masao_shindo on TradingView.com
※TradingView のチャートを使っています
上記のチャートは、「三井住友フィナンシャルグループ」の日足チャートになります。
メガバンクの三井住友銀行などを傘下に置く三井グループ・住友グループの金融持ち株会社です。
2001年4月に大阪の住友グループの住友銀行と、
三井グループのさくら銀行(三井銀行の流れ)が合併して誕生しました。
住友グループは江戸時代の別子銅山の経営から発展し、
泉屋という両替商が起源とされています。
三井グループは江戸時代の越後屋三井両替店が始まりとされており、日本最古の銀行です。
では、チャートのステージを見ていきましょう。
移動平均線大循環分析によるステージCHECK!
現在のステージは第3ステージとなっています。
第3ステージは移動平均線大循環分析においては下降相場の入り口です。
小次郎講師流に見れば、帯が細く横這いになっており
トレンドに勢いが無くもみ合い相場になっているのが分かります。
ここからトレンドに勢いが出てくるのか、
それとも、もみ合い相場が続くのかがポイントとなります。
ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。
この企業の注目ポイント
まずは、2023年5月15日に発表された2023年3月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は前期の4兆1111億円に対して今期は6兆1421億円でした。
経常利益は前期の1兆406億円に対して今期は1兆1609億円となりました。
最終利益は前期の7066億円に対して8058億円となりました。
売上高は過去最高となりました。
また、11月14日に発表された第2四半期累計決算を見ていきましょう。
売上高は前期の2兆9169億円に対して4兆4829億円となり、
前年同期比でプラス53.7%となりました。
経常利益は前期の7260億円に対して7092億円となり、
前年同期比でマイナス2.3%となりました。
最終利益は前期の5254億円から5264億円となりプラス0.2%となりました。
グループ別でみると、SMBC(銀行業務)の利益が
3457億円となっており、約65%を占めています。
その他の部分で見ると、SMBC日興(証券業務)が赤字から一気にプラスになり
前年同期比でみると185億円となりプラス197億円となりました。
好決算の背景にあるのが、円安と株高によるマーケット要因もあったようです。
後期も株式市場が活況であれば、SMBC日興の回復継続が期待でき、
国内外の貸金収益の増加や決済ビジネスの好調を維持できることが期待できます。
2024年の国内外の金利動向も影響がありますので、金融政策の動向にも注目していきましょう。
このチャートをどう見るか?
移動平均線大循環分析で解説していきましょう。
大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。
この銘柄は200日EMAが綺麗に右肩上がりになっており、
分かりやすいチャートだということがわかります。
次に、200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
200日EMAが右肩上がりになっており、その上で上昇帯を中心に推移しており、
一時的に下降帯になっても直ぐに上昇帯に戻っています。
200日EMAがサポートとして機能しているのも良く分かります。
最後にステージの変化を見ていきましょう。
2023年10月あたりから上昇相場の終焉である第2ステージに移行してからは、
ステージが12321と細かく変化しています。
ただし、現状では、上昇帯を維持しています。
ここから、短期移動平均線が上昇帯を上抜けていけば、
上昇期である第1ステージに移行していきます。
一方で、上昇帯から下降帯に移行すれば、今度は下降期である第4ステージに移行します。
現状は帯が横ばいで細くなっていますので、
上記のどちらの動きになるのかを確認している時間帯となっています。
上放れるのか、下放れるのかに注目しましょう。