注目チャート276|NTT(9432)

皆さんこんにちは。

時間の経過は早いもので、今年も残すところあと1か月を切りました。

暦も12月となり師走(しわす)と呼ぶ時期になりました。
師走とは、陰暦(旧暦のこと)12月のことを指し、
陽暦(新暦のこと)12月の和風月名として知られています。

師走と呼ぶ由来には諸説ありますが、もっとも有名な説は、師匠である僧侶が、
お経をあげるために東西を馳せる月という意味の「師馳す(しはす)」だというものです。

この「師馳す」は、平安末期の「色葉字類抄(いろはじるいしょう)」の説明によると
民間語源とされ、現代の「師走」は、この説をもとに字が当てられたと考えられています。

陰暦でも陽暦でも、一年の最後の日は「大晦日(おおみそか)」といいますよね。
晦日(みそか)が、毎月の末日を指すため、
年の最後の末日に「大」を付けて大晦日になったというわけです。
今年の大晦日に「2023年が素晴らしい年だった」と言えるように、
残り1か月をしっかりと生活していきましょう。

今回は日本の通信に関連する企業について取り上げようと思います。
では、チャートを見ていきましょう。

今週の注目チャート(移動平均線大循環分析)


相場の変化ポイントを理解しよう by masao_shindo on TradingView.com

※TradingView のチャートを使っています

上記のチャートは、「NTT」の日足チャートになります。

1868年、明治元年に、官営による電信事業のサービスが開始されたのが始まりです。
1952年に前身の日本電信電話公社が設立されました。

1985年日本電信電話株式会社法により日本電信電話公社を民営化し、
日本電信電話株式会社が設立されました。

現在はNTTドコモや各地域のNTTなどのグループ会社を統括する持ち株会社です。

有線通信事業、移動体通信事業、インターネット関連事業、
情報システム・情報処理事業の情報通信関係が大きく、
最近は海外での情報システム構築事業、国内の都市開発、
電力エネルギー事業にも力を入れています。

では、チャートのステージを見ていきましょう。

移動平均線大循環分析によるステージCHECK!

現在のステージは第4ステージとなっています。

第4ステージは移動平均線大循環分析においては下降期です。
小次郎講師流に見れば、帯が細く横這いになっており
トレンドに勢いが無くもみ合い相場になっているのが分かります。

ここからトレンドに勢いが出てくるのか、
それとも、もみ合い相場が続くのかがポイントとなります。

ここからの短期移動平均線と帯の関係を「CHECK」していきましょう。

この企業の注目ポイント

まずは、2023年5月10日に発表された2023年3月度の決算発表を振り返ってみましょう。
売上高は前期の12兆1564億円に対して今期は13兆1361億円でした。
営業利益は前期の1兆7685億円に対して今期は1兆8298億円となりました。
最終利益は前期の1兆1810億円に対して1兆2131億円となりました。
売上高、営業利益、最終利益共に過去最高となりました。

また、11月7日に発表された第2四半期累計決算を見ていきましょう。
売上高は前期の6兆2861億円に対して6兆3645億円となり、
前年同期比でプラス1.2%となりました。
経常利益は前期の9965億円に対して9509億円となり、
前年同期比でマイナス4.6%となりました。
最終利益は前期の6960億円から6708億円となりマイナス3.7%となりました。

NTTグループを見ると、ドコモに代表される「総合ICT事業」、NTT東日本、
NTT西日本に代表される「地域通信事業」、NTTデータに代表される
「グローバル・ソリューション事業」、不動産やエネルギーなどの「その他」の事業があります。
従業員は33万人を超え、関連会社は900社を超えます。

この巨大企業は5年間で成長分野に約8兆円の投資を行い、
トータルで約12兆円の投資を行い更なる成長を遂げようとしています。

AI/ロボットの高度化にも力を入れており、巨大企業ではあるものの、
挑戦する姿勢を見せており、今年度も過去最高の利益を目指しているので注目していきましょう。

このチャートをどう見るか?

移動平均線大循環分析で解説していきましょう。

大局の強気と弱気の分岐点とされる
200本EMA(指数平滑移動平均線)と価格の推移を見ていきましょう。
チャートは日足なので、200本EMAは200日EMAとなります。
まずは、200日EMAの動きを見ていきましょう。
分かりやすいチャートは200日EMAがわかりやすく右肩上がりに、
もしくは、分かりやすく右肩下がりになります。

この銘柄は200日EMAが綺麗に右肩上がりになっており、
分かりやすいチャートだということがわかります。

次に、200日EMAと帯の関係を見てみましょう。
200日EMAが右肩上がりになっており、その上で上昇帯を中心に推移しており、
一時的に下降帯になっても直ぐに上昇帯に戻っています。

最後にステージの変化を見ていきましょう。
2023年7月あたりは下降期である第4ステージになりましたが、
価格が200日EMAでサポートされて大局の押し目買いになっています。
また、それ以外のところもステージの1→2→3→2→1の押し目買いが続いています。

直近を見ると、ステージが下降期である第4ステージに移行してきましたが、
帯が細く横這いになっており明確にトレンドが発生しているという訳ではありません。

現在価格はその前の高値と安値の間で推移しており、
安値を割ってトレンド転換に向けた動きになるのか、
それとも、高値を更新して上昇トレンド継続となるのか、見極めが難しい局面となっています。

ポイントは、ステージでサインが出たから売買するのではなく、
しっかりとエッジが発生するのを待つ必要があります。

現在価格の直前の高値と安値のどちらを更新するのかを見ていきましょう。

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